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新選組展2022 京都文化博物館

新選組!

家内に誘われ、京都文化博物館で開催中の「新選組展2022ー資料から辿る足跡」に行ってきた。若い頃は人に驚かれるほど日本史に疎く、興味もあまりなかった。でも歳をとるにつれ、小説や大河ドラマなどをきっかけに多少の興味も持つようになった。新選組については三谷幸喜の初の大河ドラマ「新選組!」を見てから人並みに知るようになったというのが本当のところだ。

京都文化博物館

京都文化博物館は今年の夏、祇園祭を見に行った時に何度も前を通り、立派な建物だなと思っていた。展示が行われている本館に対し、赤煉瓦のクラシックな方は別館とのことだ。この別館は旧日本銀行京都支店で重要文化財に指定されているので、博物館を訪問の折には是非、こちらも見て欲しい。

東京駅と同じ設計家というのも頷ける
必見の内装 別館から本館に行く途中に前田珈琲店がある

資料から辿る足跡

「資料から辿る足跡」というのがこの展覧会のサブタイトルだ。そのタイトル通り、本当に資料が多い。さまざまな私的な「日記」「手紙」、和歌や家訓などの「書」や「絵図」公の「勤務記録」などが一杯だ。もちろん新選組局長近藤勇、副長土方歳三や他の隊士達の直筆のものもある。また会津藩関係の文書も多い。

直筆の文書を見ると、近藤勇の達筆さや土方歳三のちょっと個性的な文字も楽しめるのだが、各々の文書には「ポイント」の解説があって面白い。その文書の中で何を伝えようとしているのかという要点をわかりやすい言葉で解説している。土方が江戸に戻って隊士を募っている近藤に対して、「役に立たない者を送るな」という趣旨の手紙。切腹した山南敬助のことを「山南兄が亡くなった」としか書いていない沖田総司の近親者宛の手紙。実物を見て、大河ドラマを思い出しながら、大いに興味を掻き立てられた。

武具・名刀・写真

隊士たちが実際に使った鎖帷子の武具や隊士の末裔に伝わる名刀などもかなりの数が展示されている。土方の金属製の額当ての展示もあった。また、近藤勇、土方歳三と言われると思い浮かぶ、その姿の元となった写真の展示もあった。(実物は10月中旬まで展示され、それ以降はコピーの展示となるようだ)

文書資料に加えてこれらの展示物が展覧会を充実させている。博物館の3階と4階の2フロアに展示がなされており、ゆっくり見て回ったからだろうか、見終わって2時間以上が経っていた。新選組ファンなら必見の展覧会だ。

このポスターの近藤勇の写真も展示されている
もちろん土方歳三の写真も一緒に展示されている

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