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夏ですね。
この言葉、案外今年は本心からは言えていない。

最近、日本はおかしくなっちゃったんじゃないかと思うほどに年中あつくてあつくて、ただ気温が高いだけじゃ季節を感じにくくなってしまった。
さらにはエアコンがほぼ全ての建物にあって、だいたいひえっひえである。夏をみつけるのは案外むずい。

でもぼちぼち鮮明に夏を感じる瞬間にも出会う。
エアコンがめきめきにかかった部屋から、常に窓開けっ放しのトイレのドアを開けて、おかしくなるような湿度とセミが背景音に溶け込むまでの間。
日陰に転がり込んで、風が吹いて、涼しいと思ったのも、束の間でじんわりと汗がしみだし始めたとき。
花火や夏祭りなんかは代名詞ではあるけれど、どの季節にだって再現はできる。ときたまの気候由来の日本の夏の嫌なところと寄り添ったときに、なんとなくそこに良さを感じる。一瞬でいいのよ。それ以上はつらいもの。でもその一瞬を感じてるときにこれ以上なく嬉しい。


それはそれとして、もう夏休みなのか、と思う。
高校生だったころが非常に大昔に感じる。懐かしむという動詞を使うには最近すぎるはずだし、遊び方や考えていることの軸は何ら変わっていないはずなのに。
一学期ではなく前期と呼んでいるし、高校生の頃は8:10には寮から出て学校に行ってたはずなのに今や8:50の一限にひーこら言っている。

ただ、大学生なりの自由を得れたことはたいへん嬉しい。高校三年生に受験で出来なかった実践的な活動を思う存分やれている。
なんかやりたいことや面白そうなことにぴょんぴょん飛びついていたらハチャメチャに忙しくなって結局暇はないけどたのしい。たのしい。
色々イベントやらワークショップにでたりしたけど、今はインターンという形で落ち着いた。
やってる内容はたのしいし、充実感あるし、何より自分にあってる。
ただ、大きな一歩は最近あんまりない。でも、小さな一歩だってその一歩を踏むまでにいっぱい達成しなきゃ行けない条件があることも知ってる。
そこの焦りはちょっとある。
でも、うん、まぁ、いずれ必要なときに機会は来ると思うんでそれでいいか。

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