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心の想像

1月11日は成人の日だった。昼の11時頃に街を歩くと式を終えたのか、これから向かうのか新成人の方々を多く見かけた。男の子5、6人のグループ。道に広がって少し邪魔だけど、今日は許そう。おめでたいからね。今度は違う男の子2人組。どちらも少し内気そう。でも、雰囲気とか話が合うから一緒にいるんだろうなぁ。是非、何年経ってもお互いを大切にしてほしいなぁ。

結婚ラッシュというものは間違いなくある。1回目は23〜24歳。社会人を機に身を固める人が多かった。2回目は今。27〜28歳ぐらい。仕事が何となく落ち着いてきて(分かるようになって)、少しはお金も貯まったしとなって結婚する。いずれもぼくの肌感覚。だけど実際、去年かなりの結婚式にお呼ばれした。いずれのも本当に素晴らしいものだった。普段、口にすることが照れくさい親への感謝。それが許される温かい雰囲気。家族の笑顔、泣き顔。こちらまで幸せな気持ちになる。確かに人が心で会話をしている瞬間だ。

用事を済ませた夕方、自宅に戻る道。またも新成人を見かける。お母さんと楽しそうに話す晴れ着姿の娘さん。その後ろ、荷物を抱えて静かに歩くお父さん。50歳ぐらいだろうか。もう少し上かな。白髪が多い。仕事を一生懸命やってきたんだなぁと思う。朝6時台に起きて電車に乗って会社に向かい、残業をして遅くに帰ってくる。たぶん部下もたくさんいるだろう。そんな日々の中で20年間、娘さんに愛を捧げてきたんだろうなと想像する。心が温かくなるなる。相変わらず娘さんはお母さんとの話しに夢中だ。これから同級生との2次会に行くのだろうか。お父さんは喋らない。だけど、確かに心で言っている。「成人、おめでとう。」と。

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