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②株式会社60の誕生~後編~

まずはサンプルパーティーを

百聞は一見にしかず。というわけでまずは自分のSNSでもうすぐ還暦を迎える親がいる人を募集したところ、一人の女性が興味を持ってくれました。

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この女性。実は廣瀬が学生時代に塾講師をしていた時の教え子。SNSで募集したところ興味を持って連絡をくれました。姉弟で会議を開いてくれて、そしてお母さんにも相談して正式にGOすることに。

お父さんとお母さんが同じ会社でお勤め(いわゆる職場恋愛!)だったこともあり、同僚の方ともコンタクトを取って、お父さんには内緒でパーティーの準備が進んでいきました。

同僚の方からの送別会と称してお父さんのスケジュールを確保。お父さんの友人の方へは、実家に届いている年賀状とお母さんの記憶を頼りに手紙を送り、出欠を確認していきました。

結果はムービーをご覧の通り。とっても温かい、そして最高の空間になりました。家族だけじゃない、会社の同僚や友人に囲まれてのパーティー。

お父さんにはサプライズで実施したため、ゲストへの案内には大変苦労しましたが、あのお父さんの驚きを見た瞬間、そんな苦労なんて一瞬で吹っ飛びました。自信が確信に変わった、そんな瞬間でもありました。

そして2度目のサンプルパーティー

6月には2度目のサンプルパーティーを和歌山にて実施。家族のみの少人数パターン。お父さん、お母さんが高校の同級生ということもあり、お二人一緒にお祝いをしようという計画で、長女さんからの依頼でした。

こうして何度かパーティーを経験し、サービスの中身をブラッシュアップさせ、まずは近畿圏でのサービスリリースを行うことができました。

みんなの還暦式を2019年10月12日にリリース

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何故、10月12日をリリース日にしたかというと、これにはちゃんとした理由があって。

還暦とは干支(十干十二支)が一巡し、誕生年の干支に還ること。この十干十二支を表す10月12日が、株式会社60の門出にふさわしい日なんです。だから会社を設立したのも、サービスをリリースしたのもこの日。

株式会社60は、60overの方々へ新たなサービスを提供するプラットホームになるべく立ち上げた会社。このサービスも僕たちが矢面に立ってサービスを提供するのではなく、還暦のお祝いをしたい人と、そのお祝いをサポートする人を繋ぐプラットホームという役目を果たすべく作り上げました。

しかし2020年の春で状況は一変します。

コロナ禍の中、舵をB to Bへ

「みんなの還暦式」は、結婚式同様に色々な人たちが一同に会する場所の提供が主なサービスなわけで。新たに開催を検討していた案件もキャンセルになったり影響はモロに受けてしまったのです。

僕たちの使命は「60overからの楽しいインフラづくり」。こんなとこで足踏みをしているわけにはいきません。そしてこんな状況が続けば、還暦式の開催をする候補であるホテルやレストランがどんどん潰れていってしまうかもしれない状況。

というわけで即座に軌道修正。まずはこの還暦式という文化を色々な会場様に活用してもらう方向にシフトチェンジを行うことにしました。

上記B to B向けサイトも10/12に正式リリースとなりました。

これからの時代に必要なことは何だろう?

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今はなかなか大勢の人が集まることが困難だけど、このコロナで色々なことがリモートやオンライン化され、どんどん新たなサービスも誕生してきています。

でも、「人が集まる」ということは絶対になくならない。むしろ直接会うことの大切さが、今回でより鮮明になるのではないかと思っていて。さらには人間がいつ死ぬかなんて本当にわからないもんだということが、コロナによって露呈されたような気がします。

いつ死ぬかわからないこんな世の中だからこそ、生きている間の元気なうちに、お世話になった人たちに集まってもらう場を作ることは、きっと今まで以上に価値のあることになるはず。

生きてる間に集まる場の創造へのトライ

誰だって自分がいつ死ぬかなんてわかるわけがない。でも、生きるということは死ぬことと表裏一体なんだと思うわけです。

生きてる間に自分の人生の棚卸を行い、今まで関わってくれた家族、友人、周りの人たちに感謝の意を伝え、さらにはその人たちが自分に抱いている想いを知ることができる。

そんなパーティーをこれから日本中で増やしていきたい。

自分の人生の中で「死」を真剣に考えた時。それはその人によって、タイミングは十人十色。仕事を本当にリタイアする時。ガンになった時。大切な人を亡くした時。還暦や古希、米寿、そんな従来の節目が訪れた時。

自分のこれから迎える「死」について本当に考えた時。終活を始める前に、もっと自分の人生を振り返ってみませんか?

そのパーティーの呼び名はなんだっていい。生前葬だと言ってやる人がいてもいい。自分感謝祭とかでもいい。そのパーティーの時の最高の顔を、いつか訪れる死の時の遺影にして欲しい。そして、みんなからもらった自分への想いを胸いっぱいに詰め込んで、最高の死を迎えて欲しいなと、心の底から思います。

コロナが落ち着くまでは「人」が集まる場は、正直しんどいと思ってます。
でも何が何でもオンラインでいけるわけじゃないんだよ。大切な人にはやっぱり実際に会って、手を握って、目を見つめて、抱きしめて、自分の想いを伝えたほうが、相手に届くに決まってる。

そう信じて、このコロナ中に「みんなの還暦式」は認知度の拡大を図るために会場様との提携を積極的に仕掛けていき、さらには上記にあるように、還暦というポイントじゃなくてもよい、いわば生前葬のようなパーティーを行うサービスを作り始めます。

コロナが明けたら、アクセル全開でサービスを構築・展開していきます。自分たちの思い描く未来は実現すると信じて。

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