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香港のテレビCM 80年代編

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香港で放送されていた80年代のテレビCMです。 なお、一部の動画の年代は推定です。
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2023年9月の記事一覧

anchor 牛油(紐西蘭之寶) 1985年

バターのCMですが、「ニュージーランドの宝」とは大袈裟ですね。anchorとはまさに「錨」のことで、日本には輸入されていません。
香港では今もどこのスーパーでも入手できるのですが、0:18あたりで画面左上に「百佳」が出るということは、当時は百佳でしか取り扱っていなかった?それともただのタイアップ?

雞香餅,雞脾餅(牛仔與契爺) 1987年

ナビスコのお菓子ですね。日本ではまずリッツが頭に思い浮かびますが、香港ではこういった日本で販売されていない商品も販売されています。旅行すると買ってみたくなりませんか?
このCMで使われているアニメキャラクターは「牛仔」で、もともとは明報に連載された四コマ漫画です。日本でいえば「コボちゃん」みたいな漫画ですが、なぜか実の父子ではない(契爺)という設定です。養子でしょうか?

LION 獅王通渠佬 1987年

これはライオンパイプマンそのものですね。個人的にこのCMには見覚えがないのですが、恐らく日本で放送されたフィルムを香港向けに手直ししたものと思われます。
パイプマンというブランドは1985年まで藤沢薬品が手掛けていたものなのですが、当時藤沢の香港での知名度は低かったので、ライオンに譲渡して正解だったようですね。
もちろん現在も販売継続中です。

虹光婚紗攝影 1987年

ちょっと短いですが結婚写真館のCM。
昔から香港人は日本人以上に写真が好きで、イベントには写真がつきものです。逆にスナップ写真などはあまり見かけない気がします。
ただ、1987年にもなって「動かないCM」が流れていたとはちょっと驚きです。もっともきれいに撮れた写真を見せればいいのですから、この方が安く上がって合理的かもしれません。
電話番号の市外局番「3」が懐かしい。

fujifilm 富士卡式錄音帶 1988年

最近復権が見られるカセットテープ。かつては各社が技術と広告戦略で覇を競ったものです。
もちろん香港でもこんなCMが流されていました。もっとも当時の富士カセットはあまりメジャーなブランドではなく、TDKとかSONYとか日立Maxellに後れを取っていたのも日本と同じです(AXIAブランドは日本国内だけの展開でした)。ビデオテープはそこそこ売れていたみたいですが。
余談ですが70年代にCASIOのカセ
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正骨水(李嘉欣) 1987年

とてもよくわかりやすい外用薬のCM。
日本でもこの手の筋肉疲労回復、痛み止めなどの塗り薬がたくさんありますが、さすがは香港、漢方処方なのであります。このメーカー「広西玉林」では26種類の配合になっています(メーカーによって微妙に異なる)が、メントールが入っているところは西洋薬と共通です。こげ茶色なのでなんだかヨードチンキみたいですね。
痛そうに腰を撫でている女性がミッシェル・リーですが、1987年
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香港紅十字會(we just call to say we need you) 198X年

香港赤十字のCM。
輸血用血液の確保は世界中どこでも重要課題で、香港ももちろんそうです。香港で売血が行われているという話は聞いたことがありませんし(昔はあったかも?)、このCMを見る限りは80年代には献血で賄っていたようです。
しかしハートの中に満たされた血液がどんどん減ってゆくって、わかりやすいけどCMとしてはちょっとコワイですね。
最後に鳴謝:Stevie Wonderの字幕が出ますが、印税は
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雀巢紙包奶(李麗珍) 1982年

ネスレの紙パック牛乳。
日本では1982年の時点で「ネッスル」と表記していました。でも香港では「雀巢」表記なので、今も昔も変わらないんですね。ハトが肩に乗っているのが李麗珍ですが、この人も名前を2回も変えています。
ピクニックに牛乳持参って日本ではまずやらないですね。常温保存可能品かもしれません(海外にはよくあります)。RECONSTITUTEDとありますから、一度脱水してから再度加水して調整した
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