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香港のテレビCM 80年代編

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香港で放送されていた80年代のテレビCMです。 なお、一部の動画の年代は推定です。
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2023年6月の記事一覧

日產nissan 婚禮篇(黃造時) 1982年

日産自動車勢ぞろいCM。こういったCMは日本では見かけませんよね。
新婚さんがリボンのついた高級車で結婚式場をあとにするのは、香港ではよく見慣れた光景です。でもセドリックを追い越すシルビアはちょっと危ない…。
ミニバスも70~80年代前半はエコー(シビリアン)の天下でした。
あと、プレジデントが写っているのには驚きました。私は香港でプレジデント見たことないんです。ナンバープレートはあまりはっきりと
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華園咖喱牛肉,沙爹牛肉 1988年

華園のビーフジャーキーは食べたことのある人もいるんじゃないでしょうか。60年代からあるブランドで、スーパーでもコンビニでも必ず置かれています。私も大好きで、かつては香港に行く度にお土産に買ってきたものです。おやつに最適で、ついつい手が出てしまいます。
残念なことに今は検疫済みのもの以外、肉製品全般が日本に輸入できないので、お土産にはできません。内緒で持ち帰ると密輸になりますよ!香港で思う存分食べま
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櫻花彩色菲林(黃造時,湯鎮宗) 1983年

銀塩写真はすっかりマニアのものになった昨今です。1983年はデジカメのデの字もなかった時代で、家庭向けの写真と言えばフィルムで撮るものでした。
このころはコニカカラーはまだサクラカラーでしたね。当時の社名は小西六写真工業、今ではコニカミノルタとして存続中の会社ではありますが、すでにカメラ・写真関係事業からはほとんど撤退しています。
新婚さんがリボンを付けた車に乗り込むシーンはいかにも香港らしいです
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PUMA 田徑篇(鍾楚紅,球王比利) 1983年

PUMAのスポーツ用品のCMですが、これはずいぶんお金かかってますね!
当時日の出の勢いだった鍾楚紅に、サッカーの王様ペレですよ。トラックは8コースもあるので、アバディーンのグランドではなさそうです。ブラジルロケでしょうか?
距離のハンディキャップをつけてトラックを走る二人ですが、引退後とはいえさすがにペレにはかなわないですね。

獅王漬脫牙膏(煙鏟先生) 1985年

これはもしかしたら見覚えのある人がいるかもしれません。ザクトライオンのCMです。日本で放送したCMのまんま、広東語のセリフをかぶせています。
0:24で「ZACT LION」の文字の右下に、「90g 150g 医薬部外品」と書いてあるのが見えますね。
タバコを吸う人が減り続けている昨今ですが、ザクトライオンは今でも販売継続中です。歯の白さと清潔さを求める人は、このCMの放送当時よりはむしろ今のほう
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城門牌高麗人參(利智,黎萱,司馬華龍) 1982年

高麗人參のCMって日本ではまず見かけませんが、漢方薬として使うものなので香港では人参茶なども含め時折見かけます。
30秒と比較的長いCMですが、なんのBGMも流れないんですね…。説明セリフをとうとうと話す男性は多分タレントなどではなく、輸入業者の社員と思われます(ほかの3人はタレント)。

刀嘜花生油(舞刀篇) 1981年

刀嘜は香港最大シェア(当時。今は不明)の食用油メーカー。創立は1963年ですから今年は60周年を迎えた老舗です。
CMはいきなり青龍刀を振り回すシーン。日本人としてはこれが食用油のCMとは思えませんが、ブランドが青龍刀マークですから不思議ではないのです。
でも料理に使うシーンがないのはどうなんでしょう?
香港では花生油をよく使うので(このCMも花生油ですね)、日本で香港料理を作る時にはコレを使うと
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好立克(♫好好,大家好) 1981年

好立克のCMです。
香港では麦芽飲料である好立克、ミロ、オバルチンを好んで飲む人が多く、家庭でココア代わりに飲んだり、茶餐店や地元の資本のファストフード店(大家樂とかですね)などでも定番メニューになっています。
ただ好立克は日本に輸入された実績がなく、まったく知られていません。
香港旅行のお土産にどうですか?

櫻城牌珍珠米 1985年

なんとジャポニカ米のCM。桜城牌というブランドの詳細は不明ですが、中身は農協のパールライスのようですね。今でも売っています。
1985年と言えば、あの「おしん」が香港で放送された年。日本食も注目され、おしんにあやかってここが商機!と売り込みをかけたのかもしれません。ただ、日本人としては着物が質素なのに髪型が派手なところとか、お米をばらまくところとか(塩をまくのと混同しているのでしょうか?)、お茶碗
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philips 飛利浦電視機(周潤發) 1981年

フィリップスは家電メーカーではあるものの、日本ではテレビを作っていたイメージがまったくないんですよね(一応あったらしいですが)。20世紀の日本では家電と言えば日本メーカーばかりでしたが、香港では日本も強かったものの欧米メーカーにもそれなりのシェアがありました。
ピエロのメイクをした周潤發がテレビCMってビックリされそうですが、81年だとまだテレビ俳優として認知されていた頃なので、70年代も含めそこ
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sharp聲寶牌雙飛彩蝶音響套裝機 1982年

ここ10年程でアナログレコードの人気が復活しているようですが、レコード盤をひっくり返すのって面倒でしたよね。このCMで紹介しているコンポは、手間いらずで両面を再生できるシステムです。
当時のシャープはこんな家電を販売していたんですね。しかしサイズがデカい!ほとんどの香港の家は極狭ですから、このコンポが買える家って富裕層だろうな~と思います。
CMに写っているのは本体だけでタレントも使わず、説明セリ
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