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香港のテレビCM 80年代編

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香港で放送されていた80年代のテレビCMです。 なお、一部の動画の年代は推定です。
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2023年5月の記事一覧

sony 新力牌單槍彩色電視機 1982年

地デジ化がきっかけだったと思いますが、ブラウン管テレビを見かけなくなって大分経ちますね。
日本の家電が元気だったころ、テレビは各社独自の技術を惜しみなく注いだ花形の一つで、SONYのウリはトリニトロンカラー。家電で貿易摩擦が起こったほどでしたからね。
ご覧の通りこのCMはもともと香港向けではなく欧米向けみたいに感じられます。セリフだけ広東語をかぶせたものと思われます。

大發牌 daihatsu charmant 1982年

ダイハツ・シャルマン(中身は実質カローラです)は日本ではあまり人気がなく、CMを見た記憶もないのですが、輸出には力を入れていたようです。80年頃にマカオで初代のシャルマンを見かけて驚いた覚えがあります。
このCMのシャルマンは左ハンドルなので、欧米向けのCMをそのまま香港に持ってきたようですね。広東語のセリフは落ち着いていて好感が持てます。
今見るとドアミラーがちょっと変な感じがします。なんだか無
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三菱汽車(百萬大禮盒) 1982年

これは広東語がわからなくても内容がよくわかりますね。三菱の自動車を買ってプレゼントを当てよう!
スタリオン、コルディア、トレディアなど次々に出てきますが(画質が良くないので車種の判別は微妙)、HK$3000以上買えばビデオ、テレビ、洗濯機が当たる!全部三菱!さらに香港松坂屋のギフト券が当たる!なかなか太っ腹ですね。

樂聲牌電風扇(National) 1986年

そろそろ扇風機が活躍する季節になりました。
画質があまりよくないですがナショナルの扇風機シリーズです。
最初に紹介された「小飛俠」というのはピーターパンの意味ですが、Peterfanってダジャレじゃないですか…。
2番目の「多美」はよくわからず。最後の「斑麗扇」はルーバーファン(サーキュレータ)のようですね。「斑麗」はルーバーの訳語ではないんですが…。なんで?

見聞會社(日本本州八天遊) 1982年

1982年なのに動かないCMですか…。日本のイメージ写真とセリフだけって全然お金かかってないですね。
当時はまだLCCなんて存在しない時代、日本旅行はブームでもないし金銭的にハードルが高かったと思われますが、7泊8日とは豪華です。富裕層向けツアーでしょうね。
最後に電話番号のテロップが出ますが、頭につく「5」は香港島の市外局番、「3」は九龍の市外局番です。

TDK錄影帶(純正完美色彩) 1982年

ビデオデッキってまだ皆さん使っていますか?私はテレビからVHSで録画した大量の香港映画をいまだ捨てられずにいます。
80年代はビデオが爆発的に普及しましたが、テープは高かったですね。最終的には100均で売るほどになりましたが、私の記憶では1982年頃の価格はVHS一本で3000円もしました。
サムネ画像ではVHSテープの時間表示がE-180になっています。日本ではT-180ですが、香港は放送方式が
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mini cola 迷你可樂糖 1982

これはいわゆる駄菓子のひとつ、オリオンのミニコーラです。結構昔から香港に輸出されていました。利益率は低かろうに、メーカーさん頑張りましたね。
しかーし!CMはわずか10秒、画面は動かない、セリフは子供の声(ほとんどギャラは発生しないと思われます)、ずいぶん安く上げましたね…。
ちなみに「迷你」の発音はNがLになるバリバリの香港なまりです。当たり前ですが子供のころからこんな感じで発音するんですね。

禁毒處 (毒品禍害) 1988年

今回は政府のPR動画。相変わらずコワイ動画です。違法薬物の乱用を戒めるものですね。
香港は昔からアヘンと縁が深いですが、80年代も後半になるといろいろな薬物が出回ったようですね。
しかしこの両親、のんびりテレビ観ながら居眠りしている場合じゃないと思うんですが…もう夜中ですよ!早く警察に連絡しなさい!
最後はちょっと途切れているかも。

北京銀翹解毒片 1988年

あまり画質が良くありませんが北京銀翹解毒片のCMです。
名前は「解毒」ですから肝臓の薬と間違えそうですが、漢方思想に基づく風邪薬ですね。漢方ですから大きなモデルチェンジもなく、今でも販売継続中です。
ほぼ同じ処方の銀翹解毒片がいくつかのメーカーから発売されていて、私は昔「長城」ブランドの銀翹解毒片を飲んだことがあります。効いた…かな?

李錦記蠔油 (1989年)

オイスターソースが日本の台所にお目見えしたのは80年代半ばくらいでしょうか。今ではすっかりおなじみの調味料となりました。
今となっては貴重なホタル焼きの器に満ちてゆくオイスターソース、そんなにダボダボ使う?とツッコミたくなりますが…。
このCMは前年の88年にもほぼ同じ内容で放送されていますが、李錦記の創業100年に当たるので最後のテロップ「餐餐陪住您」が「創業百週年」になってます。

太田胃片 1989年

太田胃片?太田胃散なら知ってるけどこれは知らないな?パチモン?と思ったら、ちゃんと錠剤もあったのでした。しかもチュアブル。
出演タレントはちょっとつらそうな男性一人で、しかも15秒CMですからお金はかかっていないですね…。

萬事發香煙  1988年

喫煙者の肩身がどんどん狭くなる昨今ですが、80年代はタバコのCMもガンガン流れていました。
マイルドセブンは日本のタバコとして香港でも代表的なブランドで、販売には力が入っていました。お土産用に香港の景色が印刷されたパッケージもあったくらいです。
マイルドセブン発売前まではシルバースターレット(セブンスター香港版)が有名でした。「香港政府忠告市民 吸煙危害健康」は80年代から書かれるようになった警告
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