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香港のテレビCM 80年代編

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香港で放送されていた80年代のテレビCMです。 なお、一部の動画の年代は推定です。
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2022年6月の記事一覧

Eveready 永備紅貓電芯 1985年

エバレディの乾電池。日本でも一時期ソニーから発売されて(デザインは違います)テレビCMも流していましたが、諸般の事情で撤退しました。
かつて私はネコ電池と呼んでいました。香港では今でも健在ですが、さすがに紅貓デザインではないですね。
CMソングは「多勁力、多耐力」を連発。洗脳型CM?

Konica 柯尼卡菲林 (張國榮) 1986年

昨日に引き続きKonicaのCMです。今回は正真正銘の張國榮バージョンで、最後のセリフ「誰能代替你地位」ももちろん本人のものです。
放送は1986年ですから昨日のバージョンと同年ですが、おそらくこちらの方が先ではないかなと思います。

Konica 柯尼卡菲林 (櫻花菲林正式改名為柯尼卡) 1986年

サクラカラーがコニカに変わりました!というCMですが、BGMが哥哥のMONICAの丸パクリ…?でも作曲したNOBODYにはちゃんと印税が支払われている模様です。香港人もダジャレ好きですね。
まさかコニカが後に写真関連事業から撤退してしまうとは、誰も予想しなかったでしょうね。

法國甘露礦泉水 (天然解渴之道) 1985年

日本でミネラルウォーターを当たり前のように買う時代になったのは1990年代くらいからでしょうか?
香港では1963年に大干ばつが起き、飲料水の確保が急務となりました。1965年、広東省から水の供給が始まりましたが、のちに富裕層はボトルの飲料水を買うようになります。
それ以来、香港にはさまざまなブランドのボトル飲料水が普及しました。甘露礦泉水もその一つですが、現在は撤退している模様。

李莉莉 - 美的冷氣 1984年

あまり画質が良くありませんが美的のエアコンのCM。
出演の李莉莉は、この時まだ素人さんでしたが話題になったようです。その後ミスコンを経て芸能界デビューしています。
美的は広東省で創立した家電メーカー。順調に成長して、今では東芝の白物家電子会社を買収するまでになりました。

銀聲 Silver 音響組合 1980年

「銀聲」というオーディオメーカー(?)ですが、聞いたことがある人いますか?私は全然知りませんでした。
最後に「總代理:大昌貿易行」とテロップが出るので、輸入品であることは間違いなさそうですが。
スタジオに製品をならべてビデオ撮りしただけなので、お金はかかっていませんね~。

黑牌12年威士忌 1986年

みんな大好きなジョニ黒です。香港は英国植民地なのにあまりスコッチのCMは流れていなかったような。
「黑牌」って随分シンプルなネーミングですね。もちろんレッドラベルは「紅牌」です。当時はまだゴールドラベル、ブルーラベル、グリーンラベルは未発売でした。

飛利浦洗衣機 1985年

洗濯機CMです。
ご覧の通り、香港では昔から洗濯機と言えばドラム式が主流です。しかも上のふたを開けてドラムに洗濯物を入れる方式がほとんどでした。このCMは当時の典型的なタイプと言えそうです。
私が香港に引っ越した当初(1978年)、こんな洗濯機があるのかと驚かされました。
日本ではいまだに縦型が主流ですが、香港でもぽつぽつ普及してきています。

屯門兒童合唱團輕便鐵路宣傳短片 1988年

今回はちょっと長め(1分間)の輕鐵のCM。
1988年といえば開業当初です。0:49あたりで九巴がチラッと映りますが、なるほどバスも1988年はこんな車種でしたね。
CMソングは屯門兒童合唱團ですが、字幕はちょっと見づらいですね。もっとも昔のテレビの字幕って皆こんな感じでした。最後の「搭輕便鐵路 遠近一家親」だけ力が入ってます。

獅王鹹味牙膏 (真係鹹得有道理) 1987年

ライオン歯磨のザルツライオンです。日本では細川たかしがよくCM出演していました。
「なんでしょっぱいんだ~!」と叫ぶ夫と、冷静に効能を解説する妻。
この製品には歯磨きと歯ブラシとタオルのセットなんてあったんですね。
ところで、「鹹味牙膏」って「ハミガキコ~」に聞こえませんか?無理?

麥維他忌廉餅 1985年

マクビティビスケットです。
イギリス本国のCMの吹き替えではなくオリジナルなので、力が入っていたのでしょうね。
日本でも結構長きにわたって販売していましたが、2019年に販売代理店が変わったことなどから、近年はあまり売れていなかったようです。たしかに私が小学生の頃はよく食べたんですが。
もちろん香港では今でも現役で販売継続中です。

脫苦海 1985年

トクホンは日本の湿布薬ですが、このCMは明らかに日本のCMをそのまま使って広東語に吹き替えたものですね。最後のシーンだけ香港オリジナルと思われます。
トクホンはもともと人名で「徳本」なのですが、音訳と意訳をミックスした「脫苦海」はなかなかのセンスだと思います。

力士香梘 (林青霞) 1986年 - Lux

Lux石鹸のCMですが、これはなかなかお金がかかっています。
大美人・林青霞は常に主役を張れる映画俳優ですから、テレビで見かけること自体あまりありませんし(テレビドラマは格落ち扱いなので)、ましてCMともなれば相当なギャラが発生していると思われます。