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アンジェリーナ1/3が最高だという件


彼女はガチャリック・スピンというバンドのボーカリスト(公式にがボイス・パフォーマーという事になっていますが、伝わりづらいので、ここではこの肩書きにします)が最高なんです!

彼女は現在22歳、東京の下町出身で在住。日本人の父親とスペイン人とフィリピン人のハーフの母親の間で産まれました。なので1/3なのですが(個人邸にはハーフとい言い方がネガティブなのでという考えもあるので僕はトリプルの方が良いと思ってますが)

高校生の時に学園祭に出演したところ、新メンバーを探していたガチャリック・スピンのメンバー、FチョッパーKOGAの目に偶然止まり、2019年にバンドに参加、ライブ・デビュー。現在までに3枚のアルバムと1枚のミニ・アルバムをリリースしています。

僕が彼女をなぜ、知ったかというと、去年のTBSラジオでレギュラー番組をやっていて、これを去年の春頃にたまたま聞いた事がきっかけです。
思いを言語化する能力がオーバーロードするほどのマシンガン・トーク。
暴走するように見えて、どこか礼儀正しくて、時にくだらない、時に沁みてくるトークの内容が最高でした。

僕はコロナ以降、テレビを見るのが嫌になってしまい、ラジオ、ポッドキャストばかり聞いていました。
音声メディアを聞いていて思うのは音声だけの方がテレビ以上に、パーソナリティーの人柄にごまかしが付かずリアルなその人が伝わってしまうメディアだと思いました。

興味を惹かれる事、役に立つこと、良さげな事は言っているんだけれど、どこかのその人のヤダ味(嫌な感じというのを薄めたニュアンス)がポロッと伝わって来る事があって聞いていてどこか居心地が悪くなる番組があるんです。

彼女に関しては、それが全くないんです。

彼女の話の内容は 家族の話、友人の話、偶然体験した事、幼少時の思い出話などですか、この若さでよくそんなにエピソードが色々あるなと思うのと、それに偶然居酒屋や電車で見かけた人の話も良く出て来ますが、人間の観察力もすごいです(ユーミンがフェミレスでカップルの話を盗み聴きして歌詞のネタにしたというエピソードを思い出しました)

特に神回と言われるのは中学1年生の時に亡くなったお父さんのエピソードです

リリー・フランキーの自伝でもあるベストセラー「東京タワー」に匹敵するエピソードですね

子供を持つ父親が号泣したらしいです。

彼女は趣味の幅が広く、音楽は父親が好きだった80年代のバンド・ブームのアーティストから
他にも講談、落語といった古典芸能、岡本太郎などの近代アート、江口寿史、梅津かずおといった昭和の漫画家、あるいがディズニーランド幅広くなどかなり知的好奇心の高さを感じますし、好きなものに対するエネルギーの高さも感じます。

太陽の塔を自分の彼氏の擬人化してその愛情を語るエピソードはちょっと頭がおかしいですね。

知的好奇心の高さや熱量というのはアーティストにとって必須条件だと思っていて、それは美味しい料理を食べた事がない料理人は美味しい料理は作れないと思うんですが、芸術的な感動経験無しで人に感動を当た得ることは難しいと思ってます。
そういう意味で彼女はアーティストの資質があるのではと思っています。

その彼女の魅力を神田伯山、太田光、林家たい平、玉袋筋太郎など芸能界の大御所が絶賛していて、令和のラジオスタート言われているのも納得です。

話は変わりますが僕は宮藤官九郎さんと30年近いお付き合いがあります(1995年のグループ魂の初ライブも見に行きました)ナンバーガール、氣志團、JAPAN-狂激-SPECIALなど気に入ってくれそうなアーティストはプロモーションして来ました、そしてどのバンドもミュージシャンとしてあるいは舞台や映画で役者として使ってくれました。

宮藤さん、Gacaric Spin とアンジェリーナ1/3は気に入ってくれるのではないかと思い、ライブにお誘いしたところ見にきてくれました。

そして今放送中のドラマ「新宿野戦病院」の第一回に東横キッズの役としてちょい役ではありけれど出演させてもらったんです。

元々彼女はシンガーではなく子役をやっていて、鈴木オサム作演出の「芸人交換日記」の舞台も出演していたので役者の資質もあり、良い感じなったかと思います。

そのうち宮藤さんの作品で出演出来たら嬉しい限りです。

何回か彼女のライブやラジオの現場にお邪魔した事があるのですが、その時の周りへの気配りが素晴らしいのにも驚きました。自分が今、どのような状態にいて、何をして、誰にどの順番で挨拶したら良いのかを的確に判断してます。

そんな彼女を見ていて思い出したのが氣志團の綾小路翔なんです。
彼は僕のあったミュージシャンで一番腰が低いのか思うくらいなんですが、周り関係者やミュージシャンの気配りが素晴らしいんです。
彼がキュレートする氣志團万博は普通はフェスの出ないアーティストが綾小路翔に頼まれるのらという事で出演したり、楽屋のホスピタリティーが日本のフェスで一番だという話からも、その事は分かりますよね。

アンジーも翔やんも大の酒飲みという事でいつか飲んで欲しいです。

そして。このことも書いておかないと意味がないのですが彼女はボーカリストしても素晴らしいと思っています。ハスキーだけれどツヤのある声、エモーショナルはボーカルスタイルは聴く者の心を熱くします。ステージを所狭しと動き回るパフォーマンスも目が離せません

彼女のホームであるGacharic Spinは今年15周年を迎えるバンドです。昔はガールズ・バンドは下手でも可愛ければ許すというような風潮があったと思うのですが、それを覆したバンドだと思っています。
今まではそのテクニカルな所だけがフィーチャーされすぎて一般層になかなか浸透していかなかったのですが彼女の参加で、その道が開けて来たように思います。

アンジェリーナ1/3 とGacaric Spinにぜひ注目して下さい


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