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【中小企業診断士】令和2年度二次試験再現答案_事例Ⅱ

こんにちは、げんきです。

今日は昨日に引き続き、中小企業診断士二次試験の再現答案をお届けいたします。

事例Ⅰはこちら↓

本日は、事例Ⅱ(マーケティング)の再現答案になります。

試験当日の手ごたえは今一つでしたが、結果は77点と比較的高得点!

noteでマーケティング記事を発信している身としては、ほっとできる点数でした。

問題文はこちら↓

第1問

現在の B 社の状況について、SWOT 分析をせよ。各要素について、①~④の解答欄にそれぞれ 40 字以内で説明すること。

再現答案

S:強みは、社長が意欲的で、無農薬・高品質のハーブの効率的な栽培方法を確立したこと。
W:弱みは、ハーブが軽くかさばり島外への輸送コストが高いこと、島とハーブの低い知名度。
O:機会は、安眠効果のあるハーブが注目を集め、複数メーカーからの引き合いが来ていること。
T:脅威は、取引依存にあるZ社より数年以内の取引中止宣告を受けたこと、島の活力低下。

注意した点

・回答欄が、S・W・O・Tのように英語でしか書いていないので、必ず「強みは~」「弱みは~」と主語を日本語で書くこと
・「現在のB社の状況」となっているので、時制が「現在」のSWOTを書くこと。
・40文字と字数制限が厳しくまとめにくい一方で、配点が20点とあまり大きくないため、時間をかけすぎないようにすること。

振り返り

・注意点1、3は本番中にも注意ができた点はGOOD!
・注意点2は「現在のB社」と時制が「現在」のものを書くべきだが、S・W・Tは過去の要素も一部入っている点が気になる。

第2問

Z 社との取引縮小を受け、B 社はハーブ Y の乾燥粉末の新たな取引先企業を探し ている。今後は Z 社の製品とは異なるターゲット層を獲得したいと考えているが、B 社の今後の望ましい取引先構成についての方向性を、100 字以内で助言せよ。

再現答案

B社は、従来の顧客層と異なるヘルスケア全般に関心のある層をターゲットとし、一社依存を避ける為、複数社と契約をする。また、全国知名度を高め自社ブランド化を図るべく、自社名等を全面的にアピールする。

注意した点

・ハーブYの新たな取引先であることに注意。
(本番中は時間ギリギリまで、「安眠効果のあるハーブ」だと勘違い)
ターゲットを明確化すること。
・現状のB社の「弱み」「脅威」が、Z社一社依存であることなので、それを回避すべく複数社を取引先にすること
・社長の想いにこたえるべく、「自社ブランド化」を要素に入れたこと。
(社長の想いはどこかの設問で拾わなければ、と思った結果ここで回答。予備校解答を見ると、触れられているところは確認できませんでした。残念!)

振り返り

・時間ギリギリまで、「安眠効果のあるハーブ」と勘違いしてしまったため、かなり粗い解答になってしまった。
・ハーブYは、「健康・長寿の効能」があるため、健康・長寿の訴求力が高い顧客層を具体的に示すべきだった。(具体的には、「高齢者など」
ハーブYは、「用途が広い」という特徴もあるため、その特徴を生かし複数社と契約する、という文言は入れるべきであった。

第3問

B 社社長は最近、「眠る前に飲むハーブティー」の自社オンラインサイトでの販売を 手がけたところ、ある程度満足のいく売上げがあった。

_設問1

上記の事象について、アンゾフの「製品・市場マトリックス」の考え方を使って 50 字以内で説明せよ。

再現答案

ヘルスケア製品と異なるハーブティという新製品を20~50代大都市圏女性という新市場へ投入する多角化が功奏。

注意した点

・製品・市場それぞれが、新規/既存なのか明記すること
新規/既存の理由を具体的に書くこと

振り返り

・日本語を間違えてしまった(×功奏、〇奏功)
・予備校回答では、「新製品開発戦略」というものもあったが、個人的にはターゲットの世代が異なっているため、「多角化」でよいのでは、と考える。

_設問2

B 社社長は自社オンラインサイトでの販売を今後も継続していくつもりであるが、顧客を製品づくりに巻き込みたいと考えている。顧客の関与を高めるため、B 社は今後、自社オンラインサイト上でどのようなコミュニケーション施策を行っていくべきか。100 字以内で助言せよ。

再現答案

B社は、①問い合わせフォームを設置し、クレームや改善要望を商品改良へ反映する、②BBSの設置やSNSでおススメの飲み方等のシェアを促進する、ことで顧客の関与を促進し、口コミの誘発で顧客層の拡大を図る。

注意した点

・コミュニケーション施策なので、双方向性のある施策を提案すること
・施策の結果どのような効果があるのか、併せて記載すること(口コミ➡顧客層拡大)

振り返り

・月並みな提案しか挙げられていない、、、という反省点はあるが、周囲を見渡しても「奇抜な提案」をしている人ほど得点が低いようにも感じられるので、試験対策としてはOKかと。
・コミュニケーション施策としては、双方向的なベタな施策+効果をしっかり書いたことが高得点につながったのでは?

第4問

B 社社長は、自社オンラインサイトのユーザーに対して、X 島宿泊訪問ツアーを企 画することにした。社長は、ツアー参加者には訪問を機に B 社とX 島のファンになってほしいと願っている。 絶景スポットや星空観賞などの観光以外で、どのようなプログラムを立案すべきか。100字以内で助言せよ。

再現答案

施策は、①島の高齢者と連携しハーブの伝統的な料理を学ぶ料理教室を開催し島の伝統を訴求、②ハーブ畑での農業体験で美しい光景を訴求、することで島の魅力を訴え、島の活性化を図る。

注意した点

・「絶景スポットや星空観賞などの観光以外」という制約をしっかり守ること。
・社長の「島の活性化」への想いは、効果に必ず謳うこと。
訴求すべき魅力と魅力を伝える施策を一本筋で通すこと。

振り返り

・本番の80分の中では、きれいにまとめられたと思う。
「滞在型」のプログラムというキーワードは入れたほうがよかった。

終わりに

本日は令和2年度の事例Ⅱ再現答案をお届けしました。

読み返すと我ながら、ベタな回答を書いているな、と思いますが、中小企業診断士試験はアイディアの豊富さを評価する試験ではありません。

与件文に寄り添い、設問に素直に答える。

77点と高得点の要因はこのあたりにある、と個人的には振り返っています。


個人ブログにも載せていますが、広いご意見を頂きたいので、noteでも公開いたします↓



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