見出し画像

不思議な上映館 にゃんたろうの映画雑記 https://wafuneko.blog.shinobi.jp 2010/08/28 (Sat) 過去アーカイブ

架空の映画館を夢に見ました。

夢だったので、内容はちょっと不条理劇のよう。

殆ど鑑賞価値なしのつぶやきですが、よろしかったらどうぞ。

■不思議な上映館


その映画館は、古色蒼然たる建物の何階分かを占めている。

そこで知り合いの映像作品の上映があり、低く垂れこめた曇天の黄昏時、
迷路のような街路で迷ったあげく、ようやく到着。
すぐ客席に座ればよいのに、ひどい眠気を催し、
備え付けの仮眠室?で眠っていたら、いつの間にか何作品もの特集上映が
終わっていた。

館内の椅子に座って話をしている、
最後まで残っている観客の中には、自分の友人の姿も。
珍しく、連れがいて話をしている。
話し掛けようと思ったが、彼らしくなく日焼けして更にプラチナブロンドに
髪を染めていたので、声を掛けられず諦めてしまった。
外出先で彼に言葉を掛けられなかったのは、これで二度目だ。

仕方がないので、ロビー出口に居た上映館の主人と暫し会話をする。
来客のデータを収集していると言い、レトロ調に写真をとってくれ、
またいらっしゃいと温かい言葉を掛けてくれた。
外に出て振り返ると、僅か数十秒前の会話が嘘のように、鉄扉や鎧窓を
堅く閉じて闇に浮かぶ館。

最終電車はとうに出てしまい、人気のなくなった街を暫く歩いて、
安全そうな、地下鉄の通路にある休憩スペースで泊まることにする。
同じく終電を逃した女性ばかりの居る、趣味小物や花が飾られ、
ゆったりした椅子もある、意外と明るい仮宿で過ごす深更。
気付いたら、さっきから同じ時を指したままの壁時計。
単に時計が止まっているだけなのだろうが、そうでなければ果たして朝は来るのだろうか。

あとがき: 来訪ありがとうございます。思いつけば、創作小話を書くことが好きです。あまり推敲しないので、読みづらくて済みません。映画・小説レビューの合い間に時々書きたいと思っています。

ファンタジー短編ストーリーブログトーナメント - 小説ブログ村ファンタジー短編ストーリーブログトーナメント
てっきり選外と思ってたら、9位入賞しました(^^v 応援ありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?