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2023秋冬アウター特集⑤
⑤Vintage(Vintage Shop / Laboratory )による、2023秋冬アウターのご紹介記事です。
70年代あたりから多く作られてきた冬物のコートの中に、インナーにリアルファーを使ったトレンチコート、というカテゴリがあります。
主にレディース市場で見かけますが、インナーファーの種類や表地の素材も様々で、気候や気温の変動に対応できる機能性も高く、実に面白いカテゴリのコートです。
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今回セレクトしたコートは、襟にフォックスファーがついていて、インナーはびっしりとした濃密なムートン。表地はコットンとポリエステルの混紡で、多少の雨ならレインコートがわりになりそうです。
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ブランドはロティニーという日本のファーブランドで、トレンチタイプ以外にもラグジュアリーなリアルファーコートも多く見られます。おそらくですが、元値は20万前後ではないかと思う、しっかりしたクオリティのブランドです。着用感の少ないコンディションも魅力。
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襟と合体型のインナーを外すと、きちんとした裏地がついたトレンチコートに早変わり。襟を立てると肩の前側にあるギャザーなど、フェミニンなディテールが見えてきます。
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正直、これからの時代、インナーや襟にこれだけのリアルファーを使ったコートというのは、なかなか作りにくいと思います。フェイクファーをここまでロングのインナーにすると、やはり静電気が気になるものです。リアルファーの洋服を今後も増やすことには賛成できませんが、すでに作られてしまったファーコートは、廃棄することなく大切に受け継ぎたいと思うのです。
春秋は軽やかに、真冬はファーインナーを付けて温かく、雨の日も雪の日も楽しみになりそうな、贅沢で機能性の高い一着、ぜひ詳細をご覧ください。
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