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なぜ資金調達のプレスリリースを出したのか

はじめに

カメラ・家電のレンタルサービス「Rentio」を運営するレンティオ株式会社が総額10億円の資金調達を完了
~これまでなかった新しい消費行動を作り上げるために~

と言うプレスリリースを出させて頂きました。
事業内容については、techcrunch大崎さんの記事がめちゃめちゃわかりやすいのでそちらをご参照ください。


資金調達についてのリリースは今回が初めてですが弊社の資金調達は大きく分けて今回で4回目になります。では、「なぜ今回は公表したのか?」をお伝えしたくnoteを書きました。

簡単に言うとプレスリリースを出した理由は「今までは目立ちたくなかったけど、今後は目立って行こうと考えたから」です。

なぜ目立ちたくなかったのか、についてですが単純に経営陣の性格によるものが大きいです(笑)。浮足立っていると思われたくなかったとか、模倣サイトがたくさん出ても嫌だなーとかもあったのですがやっぱり単純に目立つのが好きではないからです。少しカッコよく言うと事業を着実に伸ばし、ユーザーさんやメーカーさんに向き合っている方が良いと考えていたからです。

資金調達を公表した理由

ではなぜこのタイミングで目立って行こうかと考えたのか?と言うと1つは僕らのサービスが本当に良いものになってきた自信が付いたから。もちろんまだまだ改善の余地はあるのですが、"改善を行えるチーム"が出来てきた、と言う意味でRentioと言うサービスに自信が持てたからです。

また、もう1つは「目立つべきだと考えた」からです。最近ではいろいろなメーカーさんと新しい取組みをさせて頂いていますが、僕らの知名度が低いためにほとんどのメーカーさんに知られていませんでした。僕らならもっと早く、上手にメーカーさんの悩みを解決出来たのに、と反省しもう少し目立って行こうと考えました。すごく雑に、そして失礼に表現すれば「なんであの競合があのメーカーさんと組んでるの!?うちの方が売上も勝ってるはずだしサービス良いはずじゃん!!!ヽ(`Д´)ノ」とプンスカしました。でもそれはもう完全に知名度が低いからだなと言う結論に至りました。反省。

せっかくなのでメーカーさんとどのようなお取組みをさせて頂いているのか、いくつか事例をご紹介させてください。

0:仕入型

特別な価格で仕入れさせて頂いているメーカーさんはたくさんいらっしゃいます。ただ、それだけだと小売りの延長になっている気もします。僕らならではの価値をご提供出来ていない気がするので敢えて0にしました。

1:共同販売型

これはメーカーさんから在庫を貸与、もしくは譲渡して頂きそれをユーザーさんに貸し出す。その際の売上をメーカーさんと弊社でシェアする形です。Rentioとしては在庫リスクがないので通常のレンタル価格よりも安価にお貸出しすることが出来ます。安いので当り前ですがレンタル数は増えるのでユーザーさんに利用してもらう数も増えます。「自社製品の良さを知ってもらえさえすれば買ってもらえるはずなのに!」と思っているメーカーさんにはすごく合うやり方だと思っています(そういうメーカーさん大好きです)

2:販促支援型

1にも繋がりますが、在庫を貸与して頂かなくても販促のご支援をさせて頂くことは出来ます。お金を払ってまでレンタルしてくれているユーザーさんは「購入」に一番近い状態にいるユーザーさんです。この方たちに、あとワンプッシュすれば買ってくれるはずなので、特典を付ける等して頂き購入までの後押しのお手伝いもさせて頂いています。例えば今Rentioでaiboをレンタルして頂くと以下のようなチラシを同封しています。このチラシ経由でaiboを購入すると非売品の特典が付いてきます。想定していたよりもかなり多くの方がレンタル後にご購入頂けています。

チラシ


3:製品開発支援型

レンタルして頂いたユーザーさんに対して、Rentio側でアンケートを取っています。メーカーさんが一番聞きたいのは「この製品はどうだったのか?」「レンタルして頂いた結果、買いたくなったのか?」です。製品をご利用頂いた方へのアンケートと言うのは、どのメーカーさんも聞きたいと考えていますが、間に家電量販店やAmazon等の販売店を経由しているため中々機会がありません(関係ないですがD2Cの長所ってここですよね)。これらをヒアリングし、メーカーさんにフィードバックさせて頂いています。このアンケートで一番面白いのは「レンタルした結果、購入しないと判断した理由」を聞くことが出来ることです。購入しないと判断した理由、と言うのはレンタルしたユーザーからしか得ることが出来ない情報なので弊社以外では得ることが出来ない情報だと思います。僕らも見ていて非常に面白いです。

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例えばこちら、SONYさんが出している首かけタイプの集音器です。いろいろな使い方があるのですが、「耳が遠くなってきたご高齢の方に対してプレゼントしたいが、実際に使ってくれるかわからない」と言う理由でレンタルしてくださる方が多いです。すごく良い製品ですので、ご利用頂いた結果ご購入頂ける方もたくさんいらっしゃる(数字公表したい(T_T))のですが、購入に至らなかった方のアンケートを見てみると「親には使い方が難しかった」「イヤホンで耳が塞がってしまうのを嫌がった」等と言う回答がありました。ユーザーさんは時として、作りての考えもしなかった点に引っかかって、購入を断念することがあります。メーカーさんがアンケート等から改善を繰り返し、本当にユーザーさんが求める製品を世に出し、日本の家電メーカーが再度世界の頂点に立つためのお手伝いを、ほんの少しでも良いので僕らが出来ればすごく嬉しいです。

4:マーケティング支援型

また、どういうユーザーさんには刺さり、どういうユーザーさんには刺さらないかを調べることも出来ます。面白いなーと思った事例があります。Aと言う調理家電とBと言う調理家電がありました。Aと言う調理家電は、8割のユーザーがレンタル後に買いたくなったと回答しました。Bと言う調理家電は6割でした。個人的にはBと言う調理家電の方が良いと思ったので、いろいろ分解してみたところ"料理をほぼ毎日する人はAを好み、土日だけするような人はBを好んでいた"ことがわかりました。ユーザーがAに感じたベネフィットは「料理が楽になる」で、Bは「美味しくなる」だったのだと思います。これがわかればマーケティングはしやすくなりますよね。

さいごに

しっかりお読み頂けた方はお気づきかも知れませんが"「なぜ今回は公表したのか?」をお伝えしたくnoteを書きました"と言いながら完全にメーカーさんとの取り組みを宣伝したnoteになっています( ´:ω:` ) 。だって知って欲しかったんだもんこの面白い取り組み・・・( ´:ω:` ) 。
僕らが目指す消費の世界も是非ご一読ください・・・流し読みでも結構ですので・・・( ´:ω:` ) 。

元々は"ただのレンタル屋"でスタートしたRentioですがこの記事の通り、もっと上のレベルに行けると思ったのでもっと前に出て行こうと思います。

また、ご興味持って頂けたメーカーさんがいらっしゃればここからお問合せ頂ければ嬉しいです!

あと、僕らの目指す価値観に興味を持って頂いた方がいらっしゃれば一緒に働いてください!

めちゃめちゃ長くなりましたが1日でも早く僕らの目指す世界が作れるように頑張ります。では<(_ _)>

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