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レンタルユーザーが増えている??レンタルが増えるとメーカーは得するの?みたいなことを徒然なるままに・・・

僕がレンティオ株式会社を創業した2015年4月、今ほど世の中に認知されているレンタルサービスは多くなかったです。airClosetさんとラクサスさんのサービス開始が2015年2月で、大型の資金調達等で話題になるのはそこから1年以上先だと思います。僕としても良いタイミングでサービスがスタートできたなーとしみじみ思います(ちなみに創業時は株式会社カンパニーという名前でしたw)

当時と今では何が違うのか、よく聞かれます。僕がカメラや家電のレンタルサービスをしたいと思い、メーカーの方たちに話をしたときにほとんどの方から「カメラや家電は所有欲を満たすもの、車や時計と同じでね」と言われました。当時、それが本当にピンと来ませんでした。だって、僕は車も時計も持っていないし、周りのある程度所得のある友人も持っていない人が多かったからです。なので「とりあえずやってみよー」と思い始めてみたところ、意外と順調に伸びて3年ちょいで10万件ものご注文を頂くことになり、売上もそこそこまで来ることが出来ました。

レンタルサービスがどうして注目され始めたのかを適当に書いてみます。大きな変化の1つ目として、若者を中心に所有に対しての意識が変わっているということが言えると思います。

メルカリさんが出してくれていた調査でこんなものがありました。

このデータによると、新品であることを重視している人よりも、品質や価格を気にする人が多いようです。

また、20代の若者は中古品の使用に対して全く気にしていないと言う方がかなり多いようです。

これはRentioのユーザーにも言えることで、創業当初に比べて「レンタル品は新品ですか?中古ですか?」と言う問合せが減ってきているイメージがあります。また、お貸出しした商品が汚い、と言ったクレームも本当に少ないです(もちろん弊社のスタッフのサービスレベルが高いからという自負もありますが)。

また、一時的に必要なものはレンタルで済ませたいと考える人が多く、たくさんのものを所有したいと考える人の倍近くいるようです。

これらのユーザー意識の変化にメーカー等も気付き始めた、と言うのが2個目の大きな変化です。また、その結果メーカー側にもメリットがあるのではないか?と考えてくれるようになりました(実際にはもうちょい時間かかるかも知れませんが)

実際に、レンタルが広まりすぎてしまうと少なくとも一時的にはメーカーの生産量は落ち込みます。

1000人がカメラをレンタルした場合、レンタルサービス自体がなければ少なくともそのうちの何十、何百人はカメラを買っていたはずなのでメーカーとしては機会損失になります。今までのメーカー側の考え方はこれで止まってしまっていました。ただ、最近はメーカーの方たちも少し考え方が変わってきてくれている印象で、レンタルした結果買ってもらえることもあるし、そもそも使ってもらえればブランド価値は上がる、と思ってくれているようです。

例えば、Rentioではビデオカメラもたくさん借りて頂いておりまして、数百台保有しています。運動会シーズンになるとその数百台が毎週レンタルされるので1000件を軽く超える方にお貸出ししています。Rentioが存在しなければおそらく何十台かはAmazonなりビックカメラなりで買ったという人が出てきたと思います。ただ、それ以上に多くの方にご利用頂ければ結果として販売に繋がるし、宣伝にも繋がるはずです。何よりユーザー側がそれを望んでいるのであればメーカーが邪魔するのはおかしい、と考えてくれるようになりました。

具体例を出すと、現在某メーカーさんと組み、以下のような取り組みをしています。図にしたらめちゃめちゃ簡単でしたが、簡単に言うとメーカーサイトで購入を迷っているような人をRentioに送客し、ご利用頂いた方がメーカーサイトで購入すればレンタル代が戻ってくる、という取組みです。

前から似たようなことを僕の方から提案していたのですが、今回はそのメーカーの中の若手の方がメーカー側を動かしてくれました。こんな図を作って偉い人を説得してくれたようなのですが、現時点でだいたいこの数字に近いことが起きています。メーカーの直販サイトに訪れてくれた1000人がどういった行動をするかを想定したものです。

取り組んだ先の会社名や具体的な数字、取り組み方はもっとしっかりした形でお出ししたいと思っていますがレンタルした結果、実際にメーカーの売上は上がりました。もちろん商材によるので、ビデオカメラや防水カメラのように明らかに使うタイミングが少ないものはこれよりも数字は落ちると思います。とは言え、いくらかのインパクトはありますしレンタルが全くない状態よりは良くなることは間違いないと思っています。

長々と書きましたが何が言いたいかと言うと、ユーザーの消費行動、意識が変わってきており所有から使用に、モノ消費からコト消費に変わっています。その流れでレンタルはユーザーの思考に非常にマッチします。レンタルのみでOKという人もいれば、レンタルした結果、思ったより良いので欲しくなるという人もいるのでメーカー側にもメリットがある。  であればレンタルサービスってまだまだ間違いなく伸びますよね!

でも本当にやるべきこと、やりたいことが多すぎるので一緒に手伝ってくれる人を募集しまくっています<(_ _)>  ほぼどの職種でも募集してるのでどしどしご応募、またはご宣伝のほどよろしくお願いいたします<(_ _)>


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