KEN THE 390さんに学ぶクレーム対応術
KEN THE 390さんをご存知でしょうか?
有名なヒップホップMCで今はフリースタイルダンジョンで審査員をやっているイケメンです。Wikipediaはこちら。ちなみに元リクルートです。
フリースタイルダンジョンを知らない方に少しだけお伝えしておくとテレビ朝日やAbemaTVで放送しているフリースタイルラップバトルの番組です。若い子たちにはめっちゃ流行ってます。僕も毎回2回は見ます。
基本ルールはこちら。
チャレンジャーがモンスタールームから召喚されたモンスターとフリースタイルバトルを行い、勝てば賞金獲得。かつ次のモンスターと対決でき、4連勝でラスボス・般若との挑戦権を獲得できる。途中でドロップアウトも可能だが、敗北した場合はそれまで獲得した賞金は全て没収となる。チャレンジャーは対戦相手のモンスターを指名することはできない。バトルは3本勝負で、2本先取した方の勝利となる。ジャッジは5人の審査員の票による多数決方式。ただし、審査員の判定が全員一致した場合クリティカルヒットとなり、その時点で勝利が確定する。
こんな番組です。要するに即興でラップして技術を競ったり相手をdisったりして勝敗を決めます。ラップというとYO!!YO!!みたいにダサいものを想像する人も多いかも知れませんが本当にレベルが高いですしとにかく面白いので一度見てみてください。
ラップバトルでどっちが勝ったー負けたー、ぎゃーとやっているわけなんですが意外な程にドラマティックに話が進みます。5人の審査員が判定を下すので視聴者的に負けたと思っているラッパーが勝つと「やらせだ!!」という声が上がります。
"フリースタイルダンジョン やらせ" で検索するとかなり多くの考察ブログが出てきます。
こういった声にどう対応すべきかは非常に難しい問題です。僕も一応会社をやっているので批判的な意見やクレームに対してどう対応すべきかは非常に悩みます。
ラジオをやっているKEN THE 390さんはこういった意見にも真っ向勝負で応えます。
そのアンサーが非常に素晴らしいので是非参考にしてください。
KEN THE 390さんは
・『なぜヤラセと視聴者が思っているのか?』を的確に拾い上げます。
・次にヤラセと思う気持ちに共感します。
・最後に審査員側の裏側、本音の部分をさらけ出します。
フリースタイルダンジョンの例で行くと
・途中から審査員席にモニターが付いた
・審査員側のコメントが放送と順序がずれていることがある
という点に視聴者が違和感を感じている。
それにある程度共感した上で
・モニターでは何が流れているか
・審査員側のコメントの順序がおかしくなるのは何故か?
・また、それはどうして必要なのかを述べます。
(フリースタイルダンジョンは最大3回勝負で、視聴者は1回ごとに審査員のコメントを聞くが、現場では流れを重視するために3回勝負した後で1回戦ずつ審査員のコメントが求められる)
これ結構素晴らしいなと。
クレーム対して、最初からこちらの意見を出してしまうとお客さんは不快に思います。まず、一度相手がなぜ怒っているのかを理解して、そこに共感した上でなぜそれが違うのかを説明する。素敵です!!
例えばホリエモンやキングコング西野さんだったらおそらく最初から『ヤラセなんてしねーよ馬鹿、時間の無駄だ』と真っ向勝負して炎上しそうです(なんとなく。)。それはそれでキャラクターですし魅力的なのですが、企業としてはKEN THE 390さんのやり方を真似すべきですよね。
また、KEN THE 390さんはラジオの中で、『いとうせいこうさんや俺やERONEくんが審査してて、制作側にやらせしてくれって言われてもさすがにやらないよーw』(っぽいこと)と言っています。いろいろ聞かされた上でこういうことを言われたら「そりゃそうだよなーww」と思ってしまいます。
すごーーく対話が上手な方だなーと思いました。 僕もマネしたいなと。
それではお聞きください。KEN THE 390 feat. MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻,KOPERU,CHICO CARLITO,晋平太で「真っ向勝負」
では。
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