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魂天達成記 - 聖3坂を突破せよ -【雀魂】

 先日、オンライン麻雀ゲーム「雀魂」の四人麻雀にて、魂天に昇段しました。

 この記事では、魂天達成までの道程や、玉の間における戦い方、戦ってみた感想などについて記していきたいと思います。長くなるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。


自己紹介

 まずは簡単に自己紹介を。

 雀魂でのプレイヤー名は「一介の碁打ち」。なんとなく面白そうなアカウント名をつけたがる傾向が私にはあり、この名前もそれに乗っかっています。面白いのかこの名前?

 囲碁は私の生来の趣味で、ネット碁での最高段位は八段です。

 一方で、麻雀もひとつの趣味として熱中しています。最初に麻雀に触れたのは、11年ほど昔、まだ大学生だった頃です。
 一昨年(2021年)に天鳳で七段に昇段し、その後、昨年5月から雀魂を始めました。



魂天達成まで

 この節では魂天達成までの道のりを記していきますが、興味のない方は飛ばしていただいて大丈夫です。

 まずは、魂天達成時のデータ。

昇段時の成績


玉の間半荘戦での成績(雀魂配譜屋より)

 和了率と放縦率は聖3平均より良好。一方で平均打点は低めです。



卓別の成績。
平着の斜体は試合数少のため参考記録

 主戦場である玉南の成績は、平均着順が 2.340 、ラス率が 17.7% 。まずまず悪くない成績だったかと思います。

 ちなみに、ときどき打っていた王座の間の成績がやたら良いですが、これは短期の圧倒的上振れをたまたま引いただけなのであまり意味はないです。逆に金の間ではもう少し良い成績が出せたような気はします。


豪1から聖3までの戦績
(玉の間のみ。金6試合・王座16試合は省略)

 上のデータにも表れていますが、聖3坂にはとにかく苦労しました。

 4500ポイントから始まり、0になって降段するか、9000になって昇段するかの聖3坂。当初はそこまで苦戦するとは思っておらず、300-400戦程度で魂天になれると思っていました。

 というのも、それまでの玉南でのラス率は約 16% と順調そのもの。多少の下振れはあれど、大きく苦戦した経験はほとんどありませんでした(下図参照)。
 当時の「雀魂配譜屋」での成績は、安定段位が聖8.18、魂天昇段に必要な期待半荘数も350戦程度となっていました。

聖2までのポイント推移(雀魂段位戦ポイント推移グラフ作成ツールより)。
ちなみに聖2坂の後半は東風戦で突破


 しかし、聖3昇段後にいきなり5連ラスを食らったことで雲行きが怪しくなります。その後も初期ポイントの4500付近を行ったり来たりし、一向に上昇する気配が見られません。

 ここに至って、聖3になるまでの数百戦が上振れていたであろうことに気づきます。


 上振れのひとつの根拠となるのが和了率と放縦率。聖2までの玉南の成績は、和了率が 22.6% 、放縦率が 11.7% 。その差は 10.9% となりますが、これは聖3平均に僅かに劣る程度。

 聖3坂を圧倒的な速度で駆け上がっていくプレイヤーは 13% 近くを記録していることが多く、それに比べると実力不足。もっと精度の高い麻雀を打たないと厳しそうだ、とこの頃考えだします。


 その後は緩やかにポイントが上昇する気配も見えたのですが、そこで訪れたのが急激な下振れ。30戦で3連続ラス3回を含む15ラスを食らい、あっという間に3000以上のポイントが消失。この時はさすがにしばらく戦意喪失していました。


 ただ、私が何よりツイていたのは、その後に上振れがやってきてくれたことでした。

 「禍福はあざなえる縄の如し」とはよく言ったもので、まずは108戦を12ラスに抑え、一気に借金を返済してポイントが6000を超えます。

 その後も29連続ラス回避37連続ラス回避といった僥倖に恵まれ、多少の足踏みはあったものの、聖3に到達してから954戦目、通算1880戦(1521半荘329東風)で魂天に昇段しました。


聖3でのポイント推移

 最後の324戦で7000近いポイントを稼いでいましたが、その間の和了率は 24.2% 、放縦率は 10.6% 。

 この数字は上振れの力を多分に含んではいるでしょうが、聖3昇段後くすぶっていた時期に比べれば、内容もいくらか良くなっていた気がします。


 私の成績を振り返ると、豪1から聖2までをならすとおそらく上振れ。聖3到達後はしばらく下振れていたように思いますが、最後は上振れているので、正確なところは分かりませんが、1880戦全体で見れば、やや上振れ寄りでの魂天到達だったのかな、と思います。

 最終的な玉南での成績は、和了率 22.96%・放縦率 11.36%(差は 11.60% )で平均着順2.340でした。



雀魂の傾向と対策

 ここからは、雀魂の段位戦での戦い方について。ここでは玉の間での戦い方のみ取り上げます。

 まず、雀魂はラス回避ゲームです(魂天のみ例外)。ここを踏まえないと先には進めません。

 雀魂は、意図的なのかというくらいポイント配分が分かりにくいのですが、聖3時の玉南だと、その配分は 125-60-▲5-▲255  (それに加えて25000点返しの素点)になります。

 1回ラスると2トップでチャラになるかどうかですから、ラスを回避できるかどうかがすべてと言っても過言ではありません。


 一方で、玉の間では、あまりラス回避に固執しないプレイヤーや、対立直にオリずにガンガン危険牌を打っていくプレイヤーが結構な割合でいます。天鳳の特上卓と比べても、そこにはかなりの差があるでしょう。

 先制立直にラフに押し返したり、オーラス1000点を和了ればラス回避できるのに、無理やりホンイツや国士を狙って上位に行こうとしたり。
 ベタオリをしない(できない)プレイヤーも一定数存在するように見えます。

 そのため、こうしたプレイヤーの存在を念頭に置いた打ち方が雀魂では有効になりやすいです。


 具体的には、

①押さえ込み立直が弱い

 和了れなくても他家を牽制して流局すれば十分、というような立直を押さえ込み立直と言ったりしますが、押し返されることがかなり多いので押さえ込み立直はあまり強くありません。

 有効になるケースもあるでしょうが、追っかけ立直を食らってもある程度は戦えるくらいの手形でないと、痛い目に遭うことが多い印象です。


②愚形立直が弱い

 同じ理由で、愚形立直も弱くなります。とはいえ序盤の先制愚形2600くらいなら立直するのですが、中盤以降で押し返されると苦しそうな手格好の場合、愚形立直はやや打ちづらくなります。

 基本的には、愚形2600あれば対立直とめくり合ってもベタオリ時より損にはならないとされています。
 ただ、愚形にも和了れそうな愚形と和了れそうにない愚形(場況が悪い、カンチャン4, 5, 6など)があり、後者の場合は良い結果は期待しづらくなります。
 3人でのめくり合いに発展することも多く、その場合は愚形立直の弱さがかなり響いてきます。

 また、南場に入って放縦がラスに直結する状況だと愚形立直のしづらさはより顕著になってきます。


 なお、私はもともと愚形立直にあまり抵抗がないたちだったので、結局雀魂での愚形立直率は平均より高いままでした。カンチャンor単騎待ちの立直の割合は 29.1% で、玉の間平均より 3% 以上高かったです(雀魂配譜屋より)。

 とはいえ、そうした私でも愚形立直を控える場面は間違いなく増えていた、と捉えていただければと思います。


③押し返しや回し打ちが弱い

 相手の立直や仕掛けに押し返したり、形を維持して粘ったりするのも弱くなります。自分が聴牌する前に横移動したり、2軒目の立直が入ったりすることが多いためです。

 もちろんすべてがダメというわけではありませんが、横移動での決着も多いため、自分の手の価値と相談しながら慎重に進めた方が良いでしょう。

 一シャンテンや二向聴で粘るよりは、手を崩して2軒目以降に備えた方が良いことも多くなります。


④形式聴牌が弱い

 他家の攻めに押し返すプレイヤーが多いため、流局しづらいうえに安全に聴牌を取るのも難しくなります。

 形式聴牌(ケイテン)は2500-3000点の差が生じる勝負どころですが、とは言えリスクが大きくなりやすく、狙う場合も2軒目・3軒目の攻めにも耐えられるような、安全重視の手組みが有効になりやすいです。

 ちなみに、雀魂配譜屋のデータによれば、豪1の平均ケイテン率が 47.9% である一方、聖3は 42.6% 。段位が上の人ほどケイテン率は低くなっており、ケイテンの価値の低さが伺えます。


 私はもともとケイテンが大好きで、ケイテンを意識した手組みや、ケイテンプッシュもかなり行っていました。聖2までのケイテン率は 47.6% でしたが、最後の300戦では 39.8% にまで下がっており、ケイテンプッシュを控えたのが最後の好成績に繋がったのではないかと思っています。


⑤自力にこだわらない

 例えば、南3局で5000点差のラス目といった状況の場合、リスクは度外視して着アップを狙いに行くのが普通です。

 しかし、雀魂の場合はそこから3着が追っかけ立直を打ったり、テンパイ気配の仕掛けに危険牌をバシバシ打っていったりすることも多く、自分の和了にこだわらずとも意外な形でラス回避できることが結構あります。

 基本的にはかなり前傾姿勢で攻めるのですが、後ろに引いて都合の良いことが起こるのを待つのもしばしば有効になります。他家の動きを注視したいところです。


⑥他家の成績の確認

 これについては、そんなことをしなくても勝てる、自分はそんなことをしなくても魂天になれた、という方もいると思いますが、打牌に影響を与えうる要素ではあるので私はやっていました。

 放縦率が高いプレイヤー( 15% 辺りが目安)がいる場合はかなり押し返されることが多いため、愚形立直や押さえ込み立直が弱く、好形立直が強くなります。

 先制立直が入った場合の自分の手の価値は、脇に雀聖クラスの打ち手が多い場合は上がり、少ない場合は下がります。
 雀聖クラスの打ち手は立直にしっかりオリることが多いため、自分が押し返しての和了をやや狙いやすくなります。
 一方で立直にラフに押すプレイヤーがいる場合、横移動や二軒立直が起こりやすく、自分が和了を狙う価値は下がります。

 また、南3・南4で僅差のラス争いをする場合も、ライバルが雀聖クラスの場合と、成績のあまり良くない豪1の場合とでは期待値に結構な差があるはずです。

 私は主に和了率と放縦率のみ確認していましたが、情報をうまく処理できる方は副露率や立直率も確認しても良いと思います。
 ただ、ここで得られる情報の価値は捨て牌よりははるかに低いので、変なタイミングで確認しに行くとミスを誘発しかねません。私は主に1巡目や立直後など、やることが無い時に確認していました。


 以上、6点ほど雀魂・玉の間についての私なりの傾向と対策を述べました。ただ、これらはあくまでも判断基準の材料の一つとして、ちょっとだけ加えるエッセンスのようなものです。
 愚形立直の価値が低めになるからと言って、東パツの先制愚形ドラ2を役無しダマにしたりオリたりすると大損するので、乱用はしないようお気を付けください。



試合中の思考術

 「思考術」と言うのもあまりに大仰ではありますが、私が対局中に考えていたことなどについても何点か記していきます。

 ちなみに私は、守備寄りに打ちつつ、軽い和了で少しずつ加点する麻雀が好きでした。平均打点は聖3平均より300点くらい低かったようです。Mリーグで一番好きなのは小林剛さんです。


安牌の価値

 かつては安牌の価値は低い、それよりも自分の手組みや受け入れを重視すべし、と言われていましたが、最近はそうでもなくなっています。

 安牌は雀風の影響を受けやすいテーマでもありますが、私は安牌を持つのが結構好きで、完全一 シャン テンに取らないことも多かったです。特に445や556のような、フォロー牌が全員に危ない4,5,6牌になる場合は大抵安牌と入れ替えていました。なんなら二向聴以前に嫌うことも多かったです。


 安牌には「放縦しないための安牌」と「先制攻撃に安全に押し返すための安牌」の2種類があります。

 6巡目になってもせいぜい三向聴、というような手の場合は、和了を狙う価値はかなり低くなります。放縦しないための安牌を持つべきです。

 一方、6巡目辺りに価値のある一向聴・二向聴になっている場合は和了を目指しに行くことになります。
 しかし、その場合でも7-9巡目辺りは立直が飛んできやすい巡目。受け入れを減らしてでも「安全に押し返すための安牌」を持つ価値は十分あります。
 この際は、のちに出ていく可能性が高い牌(両面ターツのフォロー牌など)の安全度がどれくらいか、というのがかなり判断に影響してきます。


 安牌の価値は自分の手牌の安全度にも依存するため、他家の河も見ながら適宜判断します。
 また、南3や南4で、放縦がラスに直結する局面では攻めより守りの比重がかなり重くなるため、安牌の価値も高まります。


序盤の1副露

 私が下振れから脱却した頃にひとつ改めたこととして、「他家の1副露は無視」というのがあります。

 「序盤の1副露なんてものはほとんど聴牌していないから無視で良い」というのはよく言われることではありますが、かと言って聴牌率がゼロなわけではないので、下振れ時にはそれすら恐れて縮こまった打牌をよくしていました。

 特に、大して和了れそうにない手の場合は放縦を避けるのが第一目標になりがちです。なので「こんな手からは絶対に放銃しないぞ」と1副露すらもケアしていたのですが、そんなことをしていると結局中盤に手詰まります。

 どうせ和了れそうにない手であっても、序盤の1副露からケアしていては放縦率は下がらないし、僥倖の和了を逃すことにも繋がるので、1副露に過敏に反応するのはやはりよくないのでしょうね。

 なお、捨て牌がかなり濃かったり、ドラを既にリリースしていたりすれば1副露でも聴牌している確率が高まるので、そうした聴牌サインが出ている場合はケアも必要になってきます。


満貫放縦

 満貫放縦で8000点の失点。麻雀でよくあるシーンです。25000点持ちであれば、17000点まで持ち点が減ります。

 それを取り返すには自分も満貫を和了る必要がありますが、雀魂はラス回避ゲームですから、25000点を目標に置く必要はありません。17000点でも十分ラス回避は可能ですし、統計的には最後に20000点の持ち点があればラスの可能性はかなり低いそうです。

 なので、東場に満貫を放銃したからと言って、慌てて失点を取り戻そうとする必要はあまりありません。順位を意識しだすのは南場に入ってからで良いでしょう。


押し引きと数字

 東場の対立直の押し引きというのは一向聴時を除いてそれほど難しくなく、基本を抑えておけば大損することも少ないと思いますが、南3・南4辺りの着順がかかった押し引きは繊細さが求められます。


 例えば、オーラスで2着目の子から立直がかかっているときに、和了れば3着から2着になれる良形役無し聴牌が入ったとします。放縦すればラスになるかもしれませんが、この場合追っかけ立直を打つべきでしょうか。


 答えは、多くの場合で打ってはいけません。追っかけた時に順位がどうなるかを考えると、以下の図のようになります。

 聖3の場合、ポイント配分は 125-60-▲5-▲255  。このままだと扱いにくいので、私は 2-1-0-▲4  に丸めて考えるようにしていました。上の図について期待値を計算すると、
1×1/4+1×1/4+0×1/4-4×1/4 = -0.5
となります。オリれば3着維持の±0ですから、2着の立直が愚形である確率などを含めても、明確に立直は損です。 


 しかし、上記は「放縦すると必ずラスになる」という仮定の場合。仮に放縦しても50%の確率で3着のままなのであれば、
1×1/4+1×1/4+0×1/4+(0×0.5-4×0.5)×1/4 = 0
となり、この場合は立直も選択肢に入ります(宣言牌の危険度、先制立直の好形率、自分の待ちの良さなどから判断)。


 また、最初の条件で、ラス目から追っかけ立直が入った場合(=2着と4着が立直の状態)はどうでしょうか。この場合は

となり、立直して3人でめくり合った方が得です。

 なお、この場合は細かい計算をせずとも「ラス率が4/9か、1/2か」の比較のみで優劣が付きます。ただ、自分が愚形聴牌だったり、宣言牌が危険牌だった場合、どこまで踏み込めるかはかなり微妙です。
(大雑把に計算すると、愚形聴牌時は微差だが追っかけ立直優位。宣言牌が危険牌の時は放縦率10%くらいまでなら追っかけ立直優位となりました。)

 また、上の図はあくまで一例です。4着が2着から和了った場合もラス回避できるケースや、4着のラス回避が裏ドラ条件であるケースなど、無数のバリエーションが考えられ、状況・条件に合わせた結論を都度導かなければなりません。

 この辺りは網羅的に学習するのは難しく、その場その場で押し引きの判断をしなければなりません。感覚で補える方もいると思いますが、数字ではっきりさせた方が方針が明瞭になるので、私はなるべく数字で押し引きを決めるようにしていました。(実戦中に細かい計算をするのはさすがに無理ですが。)


 なお、ここで述べている考え方・手法はかなり大雑把なもので、数学的に厳密なものではありません。ツモ順や待ちの良し悪しによって各家の和了率は変化しますが、ここでは全員の和了率が同等であるという仮定を用いています。より正確に考える場合は、少なくとも他家が愚形聴牌であるケースも含めて考えた方が良いでしょう。
 とはいえ、何の拠り所もなく押し引きを決定するよりは、正確な判断ができるのではないかと個人的には思っています。


 麻雀はつまるところ期待値を追い求めるゲームで、その過程にはたくさんの数字が出てきます。よく分からないことがあったら、人やAIに聞いてみたり、感覚に頼ったりするのも良いのですが、計算を試みるのも強力な手段だと個人的には思っています。

 一度自分で計算したことは定着しやすいですしね。


メンタル維持

 理不尽なラスに見舞われて、イライラしながら連戦するとまたしてもラス。誰しもが、こんな経験をしたことがあるはずです。

 私もイライラを完全に制御できたわけではないですが、下振れていようが上振れていようが、プレイヤーにできることは期待値最大の選択を繰り返すことしかありません。下振れているからと言って雑な麻雀を打っていると、成績は悪化する一方です。

 どんなに下振れていようが、AIばりに正しい選択をし続ければ必ず魂天にはなれるはず。イライラしているときは、そう考えて「明鏡止水」「心頭滅却」と心の中で唱えるようにしていました。
 それでイライラがスッと抜けることも結構あったのですが、なおもイライラが消えない場合は打つのをやめるしかありませんw

 ちなみに、私は雀魂の成績は常に自分で記録しながら打つようにもしていました。そうすることで、下振れであれば、「この頃はめちゃくちゃ上振れていたし、仕方ないか」と留飲を下げることができました。



勉強方法など

 私が麻雀を打つうえで一番参考にしてきたのは、やはりネマタさんが2014年に編纂された『勝つための現代麻雀技術論』(通称ゲンマ)です。

 もうすぐ発売から10年になるわけで、安牌の考え方や、押し引き基準、高打点意識など、当時と今で麻雀(特にネット麻雀)の考え方が変わっている部分もあります。私はあまり詳しくありませんが、「現代」によりマッチした書籍も発刊されていることでしょう。

 それでも、ゲンマに書かれていることをきちんと理解し、忠実にこなすことができれば、今でも魂天には楽に到達できると思います。そのくらいの名著でしょう。今年(2023年)の10月に「令和版」が出るそうなので、それを手に取ってみても良いかもしれません。


 牌効率については、2018年リリースの「麻雀 一択何切る」(iOS / Android)というアプリをよく解いていました。

 問題のバリエーションが豊富で、受け入れ枚数なども表示してくれるので牌効率の勉強にはうってつけです。中には議論の余地もある問題も含まれていますが、それも含めて勉強になるでしょう。


 そのほか、一番最近買った本はお知らせさんの『世界最強麻雀AI Suphxの衝撃』(2020年)です。この本は必ずしも名著といった感じではありませんが、ネット麻雀のセオリーに変革をもたらしたSuphxの打牌について様々な角度で解説されています。

 今の私の麻雀は、ゲンマのオーソドックスな麻雀を基盤にしつつ、Suphxの変幻自在な麻雀を少しでも真似できたらなー、といった感じで成り立っており、天鳳の七段昇段もそんな感じで達成しました。

 Suphxの麻雀は理解しがたい・真似しがたい箇所も多々あるのですが、どうせ麻雀を打つなら楽しく打ちたいので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。最近現れたLuckyJもそうですが、麻雀というゲームは人間が思っていた以上に奥が深く、幅が広いんだなぁ、と思わせられます。


 ちなみに、一応魂天には昇段できたわけですが、私の麻雀の精度がどれくらいだったのかというと、はっきり言って全く高くはなかったと思います。

 対局中に自分のミスに気付くことはよくありましたし、自分で気づかないミスはそれ以上にあるはずです。
 牌効率のミスはしょっちゅうでしたし、完全安牌を見逃しての放縦も何回あったか分かりません。

 逆に言えば、それくらいミスがあっても魂天にはなれるということでもあります。基礎を固めて、「どうすれば勝てるか(=期待値が最大になるか)」を考えるクセをつけておけば、自ずと結果はついてくるでしょう。



あとがき

 最後までお読みいただき、ありがとうございます(*´ω`)

 この記事は、軽輩たる一介の魂天が真偽不明な個人の解釈を書き連ねているものであり、内容の正確性は全く担保されません。

 しかしながら、雀魂に、そして麻雀に結構な時間や労力を費やした過去はあるわけで、何らかの形でそれをアウトプットしてみたいな、と思い今回筆を執ってみました。

 この記事の内容に、少しでも参考になる箇所があったのであれば幸いです。お読みいただけたことにあらためて感謝し、本記事の締めとしたいと思います。


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