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GRIII(GR3)イメージコントロール ネガフィルム調

GR3のファームウェアがアップデートされ、ネガフィルム調が新しく追加されました。まだ使用して間もないのでこれから変わる可能性もあるのですが、少し撮ってみたので紹介します。
第一印象は、ニュートラルに少し味付き、という感じです。味付きのところは赤の表現が少しオレンジとか朱色になるところ、ハイライト部は少し色が薄くなるところ。色は全体的には枯れた感じを受けますが薄いわけではない。何となくこんな印象から以下のように各パラメータを変更し撮ってみました。

ネガフィルム調
彩度 -1(好みで0, +1, +2 にしました)
色相 -1(朱色に寄ったのを抑える)
キー 0(オリジナルより一つ暗く。飛びやすいと感じたため)
コントラスト +1(変更なし)
コントラスト(明部)-1(オリジナルは0白飛びしやすいと感じたため)
コントラスト(暗部)  -2(オリジナルは-1ですが、暗部は締めたい)
シャープネス +1(オリジナルは0)
シェーディング 0(変更なし)
明瞭度 +1(オリジナルは0)

周辺光量補正 アリ
ダイナミックレンジ補正 ハイライト補正:オン
ダイナミックレンジ補正 シャドー補正:オフ
ホワイトバランス:マルチパターンオート(M3,BX(場合により変更); 夕方はG1,A9)

いつものポジフィルム調。赤がビビッド。
ネガフィルム調。赤が褪色しているようです。
緑も少し特徴的でしょうか。

使ってみて、日常をその雰囲気のまま切り取るにはとても向いていると思いました。ポジフィルム調だと映ったそれぞれの要素が主張しすぎて全体としてはなんか面白くないと感じることがあった(ような気がする)のですが、ネガフィルム調ですと、適当に撮ったものが適当なまま残ったような印象を受けました。とはいっても印象が薄いわけではなく、調和が取れているという印象です。全体をはっきり映したい場面ではなく、優しい雰囲気を残したいときに向いているのではないでしょうか。
富士フィルムのクラシックネガはぼくには少しアグレッシブすぎて持て余しているところがあります。もちろん素敵なのですが、今回GRに搭載されたネガフィルム調はクラシッククロームとクラシックネガの中間あたりと感じられ、多くの人が撮ってみたくなる描写になっているように思います。

他方、旅行に行って写真を撮るならポジフィルム調が活躍しそうです。綺麗な景色を見返したくなるような、かつ懐かしいような雰囲気にしてくれます。

もう少しいろんなものを撮ってみて、よいパラメータを探ってみたいとおもいます。

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