【詩】ふわふわと
ぬいぐるみたちが騒いでいる
場所も時も変わらず成長もしない者が
あたたかな春を待ち望んでいる
なのに、なのに、なのに
模様替えはすでに終わっていた
時計はもとには戻らない
修復可能なわたしは生きるを実感する
わたしの細胞はわたしの意思に干渉せずに
喜怒哀楽は逃げ出した
空っぽになってしまった
いくら注いでもあふれることはない
底には穴が空いてる
心地よいと思っていたものが
宇宙だと言われた日
誰か同じ宇宙を好む仲間を見つける
好きの言葉はお互い空に向かって放たれる
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