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第3話  2022/10/20


こんばんは、七番です。1・2話を先行上映イベントで見てきたため、本当の初見はここからです。モブサイコ100Ⅲの本当のスタートはここからと言っても過言ではないかもしれません。心してみることといたしました。楽しみで仕方ありません。


おまけ漫画

知らない間に自分の一手で災厄を回避する、霊幻の悪運ここに極まれり、という感じでしたね。

見ている相手に自分の正当性を見せつけるため、教祖はあそこで人知を超えた神秘の力を示そうとブロッコリーを生やしたけれど、同じく、相手を言いくるめたい場面になったとき、霊幻は全くその考えにいたらなかった対比が見られました。霊幻の場合はまあ、偶発的に何とか部下が持っている力の効果を伝えようとはしましたが、教祖と霊幻、同じく力を持っていても、持つ人が変わると使い方はこんな風に変わるんだな、というのが感じられました。

また、当の本人である芹沢も、霊幻の解像度が大変高く、伝え方は若干体勢に有無を言わせなさが見られますが、社会人になりたてであの知見をわかりやすく言葉にできるのがすごいですね。と対立する相手のことを思う時、前提として専門じゃないことは相手だって基準やルールすらわからない。当たり前の事を改めて思い出させてくれてありがとう。

最後のモブ君と芹沢とエクボが三人そろってるコマ、人知を超えた最強の三人、って感じでかっこいい~。


本編

第三話初見ってこんなに楽しいことあるわけ…あるわけ…あるのかな、まいったな…。



モブの調子こき

まず冒頭でのツボミちゃんとモブのやりとりに驚きました。かなりアイドルチックになっていたアニメ版ツボミちゃんの、結構人間臭い所、偶像の美少女なだけじゃないとこが見えてよかったです。

今回は、モブのいろいろな面に新鮮さを感じました。モブがしれっと人に(おそらく)嘘をついて、力も使わずツボミちゃんの窮地を助けられるところ、会話をしていてモブの機嫌の良さがにじみ出ているのがかわいいですが、それにしても、好きな女の子と対面して、かなりまともに会話が出来ていることに驚きでした。すごくないですか??

その後も、モブの俗っぽい部分がかなり垣間見えててよかったです。今まで、女子にモテたい、ツボミちゃんにモテたい、そのために筋肉をつけたい、と思いつつもその思いは自分の中に留めるに終わっていたのに、今回は律にもエクボにも師匠にもテルにも話してるとこが「調子こき」と言われる所以なのかな?と感じました。そして律、とテルは異次元のモテ方をしているので、それに気づけないこのシュールさがおもしろいですね。律はともかく、テルは事実をわかっていながら「そういうことにしておこうよ」と言ってるのか、本気で「そんな当たり前の事じゃないか」と思って言ってるのかどっちなんでしょうか?また、女子に呼び出されてそわるモブは今までもいたけど、今回の極めつけは個人的に、「目里さんももしかして僕の事…」ですね。モブ、そこでとどまれて本当に良かった…とこっちがひやひやしました。ツボミちゃんが好きなのに、女子からモテて嬉しくなっちゃうのは何か、年相応で安心しました。今までモブはその純粋さ故、俗な考えからは切り離された(霊幻、律、テル、その他いろんな人から)神聖視された憧れの存在のように感じられていたので、人間味が見えてよかったです。


エクボ~~~

エクボとモブの会話中の所作や、ツボミちゃんのくしゃみ、目里さんの部屋での仕草だったり、息子の電話を気にする影山母だったり、描写が丁寧ですごく見入ってしまいました。そんなことを思っていたら中盤から…「俺とお前」の本が倒れて…エクボがしんどくて、今から泣きそうになりましたです。「何があったんだよ」のギャグからの落差が、演出が、良かったです。

そしてラストの演出最高過ぎてワクワクが止まらないですね。いや、ゾクゾク?ぞわぞわ?多分エクボだろう…?って、声でわかりはするけど、しゃべり方、見た目、色味も人間に寄せてるけど明らかに人間ではないもの、それが人間の言葉を話して神樹を生み出すところ、その正体不明の存在がモブに重なる演出…!!!不気味で怖くて最高!この、ギャグパートとの落差がもうまさにモブサイコ!!って感じでたまらなかったです!!!これ、原作も知らないガチ初見で見たたら、絶対この三話でハマるわ…って確信がある回でした。思えば一期も三話で引き込まれたので、さすがの三話でした。次回もとっても楽しみです。


第三話の律

毎回律が登場してくれるのが大変嬉しいのですが、今週も冒頭の律のおもしろさと、中盤の年相応な初パジャマ姿に動揺を隠せませんでした。彼は登場する度に新鮮な衝撃を提供していきますね。ありがとうございます。

あの、帰り道に遠巻きに立ち止まって「かっこいい、声かけてみようかな」とひそひそされまくってる程のモテって何なんでしょう…。モブの「モテ始めたかも」に対して「ついに、おめでとう、兄さん」って涙する所がまじめで、意味がわからなくて面白すぎました。でもそういえば、弟が力に目覚めた時も、周りにたくさん不良が倒れている中で「(今になってやっと!?)おめでとう!」と喜ぶ兄もいましたね。相手を喜ぶポイントが兄弟だなあと感じます。


原作 大体94~95話

調子こき100%は原作より増し増しになっていましたね。エクボとモブの会話のシーン、ずっと台詞が続いて細々しているのに、「もう悪だくみやめたら?」と言われて部屋を出ていくところでかなり大コマでせりふもなく余韻が広がっていて、何だか寂しくなりました。アニメでは、そのシーンで、エクボの台詞にならない息遣いが聞こえて思わず息をのみました。すごい…。また、アニメのラストの教祖とモブが重なるとっても好きな演出は、アニメだけだったんですが、全く違和感がありませんでした。また、ハゲモンTを見た律の目をかっぴらいた表情が独特でした。


まとめ

個人的にモブサイコの真骨頂と思っている、この、ギャグと不気味のバランス感覚がさえわたる回で、とっても引き付けられました。前半は主にモブが日常でちょっと浮かれてそれを取り巻く面々とのお話、エクボとの意見の相違の寂しさ。後半は、不気味な盛り上がりを見せる神樹とそれを取り巻く面々、ラストのおよそ人間ではない謎の教祖の登場。この、じわじわと日常に非日常の世界が入り込んでいくこわさと、そのギャップが最高でした。


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