トラウマをこえて(モブサイコ100Ⅲ)
第11話 2022/12/15
こんばんは、七番です。
ついにあと2話と、クライマックスが迫ってきました。もう今からしんどいです。しかも今回は筆者としては3期で一番楽しみにしていた律がメイン(になるであろう)回のため、原作で読んでからずっと、5年待ち続けた回となりました。期待がすごいです。
長くならないように意識しましたが、下書きはB5ノート11ページに及んでいたことを述べておきます。(というかたぶんこの回の原作については別途記事を書くと思います。)
おまけ漫画
最近急激に寒くなってきましたので、雪山の寒さをリアルに感じました。
そんなところで現実世界とリンクするとは。今回の師弟の様子を見ると、どっちが師匠…?どっちが年上…?と突っ込みたくなるような空気感でしたね。モブの落ち着きようがすごい。この空気感こそが師弟らしいなあと思います。
年の差とか関係なく、ただタイプの違う友達という感じがして、こんなお出かけに付き合ってくれる友達がいて、良かったです。オチまでおもしろかったです。
本編
・アニメオリジナル部分
さすがバトルシーンや破壊の描写が迫力がありますね。ガスの部分は放送前のPVでもありましたが、その段階でもう11話分までできていたんですか…!?早いですね。
冒頭の律の判断やラーメンに懐かれる桜威等、くすっと笑える部分もあり、全裸で気絶してたテルを保護したり、モブが交通事故にあったと気づく律がいたり、統一郎の心象が描かれていたり、原作の補完がされていてわかりやすかったです!特にテルは、この寒空の中放置されていると思うと気が気でなかったので、律が気づいてくれてよかったですね~。
・律100%の鮮やかさ
アニメモブサイコならではの鮮やかさでした。力のエフェクトだけでなく、現実はグレーがかっているのに、律の回想シーンとカウントアップはどれも彩度が高くて、描き分けられていて、引き立っていて良かったです。それにしても、律のエフェクトは青系だったのが、レインボーになっていて、100%になるとこんなにキラキラするのか、と嬉しくなりました。
原作(100話⑧~⑬)
改めて読み返すと、原作の静と動、遠と近の描かれ方が見事だなあと思いました。
・バトルシーン
鈴木親子の共闘の流れが、めちゃくちゃ見やすいですよね。
何が起きているのか、どう動いているのかが、引きと近くとでわかりやすいです。漫画なのに映像が浮かんできます。
本当に、人を傷つけることで自分の心が傷つくモブが、人を傷つけるのを見るのは辛いですね。
・台詞をいれるコマの選ばれ方
特に律の後半のシーンでは、場面が大きく動きながら兄に送る台詞が多く、ともすれば台詞が流れて行ってしまうのですが、動のコマでは場面が動き勢いと迫力を感じながら響く様に、静のコマではその台詞を聞いて場面が一瞬静まり返ったかの様に、または一瞬のことだけれどその台詞に引き留められた様に、気持ちが伝わってきて、すごいなあと思いました。
場面の緩急をつけながら、台詞・表情一つ一つで詳細に、モブや律が感じられました。
・律の兄に対する力と出方
兄の拘束を解けた時点で、律の力は相当だとわかるんですが、その後の花束への攻撃を見ても、律にはかなりポテンシャルがあったことが、ここにきてわかるのがまたいいですね(勿論、対弟なので、兄は本気を出していない可能性も高いですが)。
けれど、兄の表情を見て、止めきれない律が、弟で、甘さがあって、律らしいと思います。
それまでの呼びかけや、回想や、台詞の一つ一つに、今までがあって、今だからこそこの言葉が言える、そんな重みがあってたまらない気持ちになります。話が止まらない。
・モブ・茂夫の律に対する出方
対して、兄側です。ここでは便宜上暴走を止めようとする側を「モブ」、止めない側を「茂夫」と呼んでいます。
モブは自分を止めることに必死で、律の「どちらも兄」という発言も認められなくて、律の台詞が響いていないんですよね。
対して茂夫は「律が言ったから…」というような発言が見られており、こちらには届いていたことがうかがえます。
ここまでは対モブへの呼びかけが多かったのですが、律が初めて茂夫へ呼びかけたことで、茂夫も律には手を出さなかったのでしょうか?
・台詞のカットがしんどい
ただ…たぶんこの回を心待ちにしいてた原作ファンがいたなら、同じく喜びきれない人もいたではないかとも思いました。勿論アニメと原作は別物!と割り切って楽しめばいいのですが、台詞のカットや変更、台詞からモノローグへの変更や、ニュアンスが異なって描かれた部分もありましたので、正直複雑な気持ちもありました。
まとめ
待望の律回でした。鈴木と律はともに、最もモブが望まない「人柱」という選択がよぎるも選ばず、それぞれが「こうありたい」と思う家族のための選択した姿が…成長がもうすごかったですね。ようやくモブの本質も出てきて、展開がもう純粋に気になってドキドキします!どうやって話がまとまるんだ!?暴走が止まるんだ!?
また、なかなか内容の重いパートをこの尺によく自然な流れでうまくまとめたな…!という印象でした。
これは次回も、100話と101話のタイトルですし、切って詰めれば確かに最終回まで収まりそうですね。
…いや本当に無理です。幸いにも先行上映会のチケットが取れたため、映画館でこの告白編を、モブサイコの集大成を、見届けてきます…!
わ~~~見たいけど、本当に最後だなんて信じられない、信じたくない、まだ待ってほしい、でも見たい!
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