モブサイコ100Ⅲ 第4話~第6話・先行上映会にて! 2022/11/5
こんばんは、七番です。
チケットを頑張って入手したので、池袋に行ってきました。
一期が放送されていたころから、ずっと映画クオリティだったこの作品。絶対映画館映えするのにな~~と思い続け、オールナイト上映会や二期の頃の先行上映会にも外れ続け、やっと、本当の映画館での先行上映会が決まり、チケットを得て、ブチあがり大歓喜でした。
映画館でこの作品を見られるって、それはもう劇場版モブサイコ100なわけですよ。映像・音響・迫力全部が映画館で!体感できる!全身にモブサイコを浴びられる!!!長年の夢が叶って、それだけで胸がいっぱいでした。
6話本編
・まず、劇場版すごい。
画面の大きさがすごい。たぶん視界に入り切ってないんじゃないか?劇場で見ても全く見劣りしないアニメーション、すごい。映像もだけど、特に音響に関して思った。衣擦れの音、呼吸、質感を伴う音、響く重低音、一瞬で場を制す静寂。もちろん映像も。というか、劇場で見ても全然見劣りしないもん。音質がいい、低音がすごい、ずん!と響く。初めはでかいなあと感じてたのに、どんどん馴染んでいって気にならなくなった。神エクボに関しては金属音みたいな質感音が好きでした。OP3回も見られて、特殊EDも聴けて、通常EDも聴けて大満足。
・大塚さんすごすぎました。
エクボ・神エクボ・教祖の演じ分けだけでなく、それぞれのときの台詞一つ一つの抑揚、一瞬で変わる感情の表現、それらがめちゃ伝わってきた。特にモブサイコは声優さん皆さん違和感なくて、いつもすごいな~楽しいな~って思ってるんですけど、今回の大塚さんのは、+αで「す、すごい…!?!?」ってなる演技だった…。
・信頼
原作でもだけど、攻撃が強すぎてモブを心配するエクボとか、もう、やっぱり優しいし、全然モブを本気で倒す気なんてないのがわかってしまう。前半は特にBGMも相まって、二人の感動の和解が見られましたね。この結論にたどり着けたモブも、それをきちんと伝えられるところも素敵だなあと思います。作中で、友達と書いてライバルと読むテル、友達と書いて相棒と読むエクボ、友達と書いて友と読む芹沢。その違いがこんなに絶妙に描かれているのがすごいですね。というかもう、モブが言っていましたけど、「一人でもやれることにわざわざ僕(モブ)を誘ってくれた」というのが全てなんですよ。
正直、第七支部での「エクボは危ないよ」のイメージが強すぎて、神樹編でのモブのエクボへの感情がずっと読み取れなかったのですが、そこから幾多の互いの(主にモブの)ピンチを助け合って、互いにしか助けられなかった危機もこえてきたからこその信頼がそこにはあったんですね。だからこそ今エクボがしていることを認められなかったし、エクボに「怒って自分を消すのではないか」恐れられたことが悲しかったのかと…。作中で変化していく関係性が見事でした。
エクボからモブへの本心をこんなにたくさんきけて、その根源の感情が、友達が欲しかったというところに落ち着くのが、モブサイコらしいなあと思います。シンプルな答えが胸にすとんと落ちました。エクボ、友達でしょ?ずっとモブと一緒にいてほしいよ。
・かっこいい
エクボって、こんなにかっこいい奴だったんですか???原作読んでた時には気づかなかったんですが、エクボが本当にかっこよくてびっくりしました。こんなに面倒見がよくて、物知りで、強くて、相棒思いで???エクボ、かわいいだけじゃなくてこんなにかっこよくていい奴なのは最早ずるいですね。好きにならないわけがない!!!アニメで追加された、モブを抱きかかえて助けたり、バリアを張ってあげるとこはさながらヒーローでした…。
そして、バトルシーンすごかったですね…???モブサイコは1期兄ペコや2期最上編、爪本部戦もそうでしたが、バトルシーンの迫力・演出がすごいことになりますね。アニメならではだなあと感じます。規模がでかいし、縦横無尽に動く動く。対する教祖の数も怖いですし、漫画でいう見開きのあの巨大教祖はアニメもやはり怖かったですね…。
・エクボは
モブとエクボの別れのシーンは、しんどくてなかなか読み返せない、でも作中を通してもかなり好きなシーンです。さっきのエクボの心情はあくまでエクボの中に留めてしまっていたので、ここでようやく、エクボからモブへの本音がきけたのかなあと思います。それが最初で最後なのが切なくて仕方ないのですが。振り返って、手を振ってくれるエクボがいつもの姿に見えていることも、手を振る姿が可愛いことも、振り合う仲であることも、今では胸が締め付けられる思いです。
そしてラストの、PVでも一瞬映っていた、モブの涙のシーンは、初めて見た時から頭を抱える良さだったのですが、台詞と、この流れを汲んで改めて見て、熱量がすごかったです。モブは感情があらわになるとき眉毛が見えることが多いと思うのですが、今回も心情を吐露するシーンで見せていたり、感情の昂りの象徴である涙を、二度もエクボに向けて流していたり、本当にモブにとって、エクボの存在の大きさを感じたお話でした。
BGMや手を握るシーン、挿入歌、規模が爆裂にでかくなった教祖との闘いなど、アニメならではの演出によって、さらに盛り上がっていました。原作も本当に大好きですが、本当にアニメ化してくれて、劇場上映してくれて、ありがとうございました…!!!
原作(97話後半)
連載を追っていたころ、このエクボがサイヘルにどんどん削られていくシーンで泣きそうになり、見開きの巨大サイヘルで先生の画力に圧倒され絶望し、エクボとの別れでまた泣きたくなり、ラストのシーンでめっちゃめちゃ落ち込んだのを覚えています。いやだ、そんな、エクボと別れたくない。いやだ~~~~…。
見開き頁以降のモブとエクボのやり取り、ずっと台詞がなくて、表情と彼らの行動だけで展開されて、ただ、一言だけエクボの言葉がぽつりと響く所で、胸がきゅっとなります。そこからの響き渡る効果音にどれほど心えぐられたことか…。そしてトークショーで伊藤さんも触れられていましたが、このシーン、まだ神エクボの形態なのに、モブにはいつもの姿に映っているのもまた、エクボの本当の姿はきっとこの形態なんだなあと思わされました。
ラスト10ページ近く、台詞がほとんどなく、絵の情報だけで胸の中がぐちゃぐちゃになり、とても引き込まれました。同じコマの中で静と動が共存している…。ラストでモブの表情は見えないけど、台詞とモノローグでモブからエクボへの感情が明文化されて物語が終わるのは、本当に美しいですね。
おまけ漫画⑥
この、影山家の超能力に対する感覚…その日常のコマにエクボがいることにほっこりするお話でした。超能力者にしかこの違いはわからないんでしょうね。影山家の日常や、律や、夢の中でも最強なモブが見られて満足でした。どうやらモブは素で自分が最強の自覚があるんですかね。
エクボも神樹の力を得て、こんな満ち溢れた日々を送れると思っていたけど、現実はやっぱなんか違ったって思ったのでしょうか。
ただ、こんな日々を一緒に過ごしてきたエクボは、そりゃあ、大事な友達だった…。
まとめ
3期の山の一つ、神樹編がついに終わってしまいました。もう6話が終わったって、そんな、え、うそでしょ???
今回、モブとエクボの2人の関係に迫る大事なお話、そして一つのアニメ作品として素晴らしい、この神樹編を映画館で見られたこと、本当にファン冥利に尽きました。ありがとうございました。
初めて4・5話を見たときはまだモブの感情もエクボの感情もよくわからなかったのですが、この6話を見て、いろんな言動がやっと腑に落ち、本当にこの二人が出会えて、こんな友達になれてよかったなあとしんみりしました。故に、ラストは大変つらいのですが…。
月並みな表現になってしまいますが、原作でも好きなこのエピソードを、素敵なアニメで楽しめて良かったです。
追加情報(2022/11/20)
現在公式アカウントから、こちらのシリーズでトークパートの質問コーナーの質疑応答を公開してくださっていますので、そこから製作側のお話もたくさん聞けます。大変楽しかったです~!
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