シュガラッシャ、1.01本の指に入る

シュガラッシャシュガラッシャシュガラッシャシュガラッシャッシャーア

なんだろう、この中毒性。朝起きた瞬間、拭き掃除をしながら、トイレの中、いつでもどこでも唱えてしまう自分が末恐ろしい。

というかこの曲が末恐ろしいのだ。私はお口がよろしくないので、いいものを見るとすぐガンギマリだとかヤ●だとか言い出す非常にしょうもない大人なのですが、これは紛れもなく、ヤクだ。聞くドラッグだ。
Suger Rush Rideが好きな人は、皆●中です。

一年前ほどにちょいちょいサイケを思わせるような色使いが増え、その時からビートルズのマジカルミステリーツアー的サイケヒッピーラリパッパーコンセプトを待ち望んでた私は、ヤ●による幻覚でしかない歪んだTXTロゴが出てたときから「勝ち」を確信した。当時は一瞬、もしかしたら私の考えが歪んでるだけかな?とも思ったが、自分を信じてここまで生きてきてよかった。

結構ありましたよね、こんなのとか

そして、Daydreamバージョンの写真を見た時、また「勝ち」を確信した。真っ先に浮かんだイメージが、「森の奥地の閉鎖的な禍々しい風習の残る村で美しさ故に神格化され崇め奉られている青年のヨンジュンさんと…ラブアンドピースを求めて刹那的な旅に出かけた青年たち4人が…出会った…」って感じだった(ウルルン滞在紀のナレーション風に読んでね)改めて第一印象文章にするとすごい長い。

なんか直感で、ヨンジュンさんが地元の青年ぽさがしたんです。上半身裸に皆驚いてたけど、あれはむしろ逆にアウトにならない為のギリギリの対策で、本当は全裸にお花や石で作ったネックレスとかだけで元気に草原走り回ってるんだ。かわいい。水生生物みたいに気持ちよく小川で泳いでそう、かわいい。というかミッドサマー(写真集)でも思ったけど、常夏の土地にこの子らを放つと、彼が圧倒的に土着の人感あるのなんなんだろう。いいよね、南の島のヨンジュンさん…

迷い込んだら最後、村から帰してくれなさそう。いい。

そしてミッドサマー(映画)ではないけど、禍々しい風習の残る孤島や森の奥の村と、刹那的な青春の怠さの相性は抜群である。そして両者にはセ●クスとド●ッグがつきものである…と、とにかくなんかそんな享楽的で刹那的な第一印象で、一目で気に入るしかなかった、Daydream。

しかし、2日後にでたNightmareのコンセプトを見てから、私は更にDaydreamが好きになったんです。元々「一生ネバーランドにこもって何が悪い」派の私だったのですが、おくるみに包まれ、ぬいぐるみに囲まれ、赤ちゃんのようにベッドで横たわる、紛れもない成人男性である彼らの姿に、底知れないおぞましさを感じた。美しすぎる坊、って呼んでましたが、坊のように元気に「ぼくとおあそびしろ」とすら言わなさそうな、覇気のなさ、無力感。

そこで改めてDaydream見ると、なんて生命力に溢れていて美しいんだろう、と思った。彼らの太陽光を受けて輝く肌、生き生きとした表情、産毛の一本一本が光と輪郭もあいまいに溶け合い輝いているその様に、人間って成長して生きていくから素晴らしいんだ、そして人間が生きのびようとする執念のようなものを静かに感じていいな、と更に好きになった。
断っておくとNightmareも大好きです、実はこのコンセプトはおぞましくみえて一番優しいのかも、とも思うし。この話は別の機会にするかもしれないししないかもしれない。

この赤い花はピンクッションというらしいです。𝙢𝙤𝙢𝙤さんに教えていただきました。彼岸花みたいだけど彼岸花じゃなかった。
門出を祝う意味を持つ花とのこと。素敵。

そういやヒョンラがどちらもDaydreamを気に入っていたのだけでも良すぎたのに、スビンちゃんは「すごく自然で人間そのもの」と語ってて、ヨンジュンさんは彼ときっと全然違う、堕落は美しい…的な意味で好きなんだろうな、と予想していたら「誘惑に堕ちた青春の怠さが一番現れていた」(青春の怠さ、ってものすごくいい表現ですね)と語っておりあまりにも俺の中のヒョンラがブレなさすぎて泣いた。半分違って半分一緒。道筋は違えど辿り着く場所は同じ。嗚呼ヒョンラ…おまえらはどんだけ好きにさせたら気が済むのか…

そして待ちに待ったカムバの日。非常にしょうもない大人の私は、もちろん職場のトイレで14時を待ちこそっと見たのですが、再生ボタンを押した瞬間、いよいよ「勝ち」を確信した。どんだけ私を勝たせたら気が済むのか、今回のカムバ…まず冒頭のチャラララッ チャラララッ🦊「アアアアー」「ェーイ」「 レツゴー‼️」から「勝ち」しかなかった。湿気0のカラッとしたギターの音と湿気0のカラッとしたヨンジュンさんの声に誘われ、弟たちが後につづく。青い海。青い空。母なる大地。若き瑞々しい命。嗚呼美しき青春…

だが、「I can feel〜」から音楽も映像もどんどん不穏な形相を見せます。堪えきれないかのように地面を這い花(ヤ●)に手を伸ばすヨンジュンさん、キラキラと目を輝かせ手を伸ばすスビンちゃん。そしてヨンジュンさんの「The devil said」を期に、がらっと雰囲気が一転する。悪魔の囁きのような気味の悪い口笛。「ハッ」のところでとろんと脱力してくるヨンジュンさん…ギミギミッモアって何をギミギミなんでしょうか、、いや逆立つ腕毛が全てを物語ってますよね。すっごいダイレクトにきたな…と感心していたら、突然の

「「「「「シュガラッシャシュガラッシャシュガラッシャシュガラッシャッシャーア‼️⁉️‼️⁉️‼️⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎」」」」」

なんだこれwwwwwwwwwwwwwwへ、変な曲キター

5人が「初め聞いた時笑った」と言っていたの笑いましたが、私も正直全然笑いました。なんか神輿担ぐ男たちのような、妙な力強さがちょっと怖くて面白いし、特にシュガラッシャッシャーア‼️⁉️‼️⁉️‼️⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎って語尾が上がるところの威勢がちょっと良すぎた。更にカンテヒョンが森の中を全力疾走する映像が追いうちをかけてくる。どう考えても笑かしに来てる。めちゃくちゃ面白いのに、めちゃくちゃ真剣にやってるところが更なる笑いを誘う。

シュガラッシャシュガラッシャシュガラッシャシュガラッシャッシャーア🌳🌳🏃‍♂️💨🌳🌳

本当にあんな元気にガンギマってた人たちがスン…って帰っていくのも含めて、最後の最後までブレずに面白すぎて、こんなの好きになるしかねえだろという確信しかなかったです。久々にすごいものを見た。続きは後にしよう、とトイレを出たのですが、「ラッシャッシャーラッシャッシャー」(うろおぼえ)みたいな、それこそ禍々しい風習の残る孤島の村のあやしい儀式の掛け声のようなフレーズが耳から離れないと共に、「禍々しい風習の残る孤島の村で崇められるヨンジュンさんは本当にいたんだ…」とほくほくしていました。

改めて家に帰りMVを見返すと、甘そうな蜜を自分の手や身体にとろりと垂らし、蝶をおびきよせるヨンジュンさんと、誘惑してくる蝶から逃げようとするボムギュちゃんのカットに気づきます。ヨンジュンさんが誘惑を先導していて、蝶たちは彼の子分とかなんでしょうか。カンテヒョンは最後まで僕は絶対に諦めない!誘惑に打ち勝つんだ!とばかりに頑張っていますが、結局最後はヨンジュンさんに強引に手を引かれ、堕落します。

こっちくんな、悪魔!
僕は諦めない!諦めない!諦め…な……
わるいおにいさんだ…

極め付けにやっぱりヨンジュンさんがなんか一番ガンギマリ方が堂に入ってるし、本当に孤島の森生まれ森育ちのヨンジュンさんが先導して、ひとりまたひとりと堕落させていったんだろうな…と思いました。考察とかちゃんと考えると多分違うかもだけど、あまりにも森生まれ森育ちっぽくない?という一点のみで私はそう思っています。

そう、彼のガンギマリ演技がやけにうますぎませんか。他の子はセクシーな表情に寄ってしまってるのですが、ただただ前後不覚に「とろん」としているのが「ホンモノ」っぽさを感じます。別にホンモノの●中を間近で見たことはないので、彼の演技がホンモノっぽいかどうかに確信は持てないですが、私の中のホンモノの●中のイメージとあまりにもぴったりきすぎていて、感動していました。

改めて何度か見返すと、音楽がとてもいいことに気づく。シンプルな四つ打ちのビートに、乾いた音色の軽快なギター。終始悪魔の囁きのような口笛が鳴り響き、主旋律も含め繰り出さられるフレーズの全てがクセが強い。全てのクセが強すぎるのに不思議とそれらが喧嘩しない。更にユニークな歌い方に挑戦したりしているけど、もともとどう転んでも天使のような歌声の彼らが歌うことで清涼感がある。めちゃくちゃかっこいい曲じゃないですか…これが清涼セクシー…ほほお…

清涼セクシー

この口笛はヨンジュンさんが吹いてるんじゃないかなと思うのですがどうなんでしょう、彼はひよこの鳴き声まで再現できる口笛のプロだし、カムバショーでもいきなり吹き出して上手すぎて笑ったし。なにより弟たち先導して堕落させていってるし。ゼロバイのときもこのシーンがハーメルンの笛吹き男もしくはサザエさんのエンディングみたいだな、と思ったけどどうなんでしょうか。
どちらにせよネバーランドで率先して弟たちを堕落に誘うのはヨンジュンさんだし、堕落した生活に別れを告げ大海に漕ぎ出す時の船長はスビンちゃんなんだろうなとは思います。

隙あらばゼロバイの話をします

民族音楽とか土着の民謡(作曲者不明)ぽさがあるな、と感じましたが、今回はパンソリという伝統芸能の演目の春香歌の一節、「おいで、おんぶして遊ぼう」を借用しているとのこと。春香、おんぶ…なんか見覚えあんな、と思っていたら、SHINeeのハロベビのコンテンポラリー劇場でこのパンソリをもとにした「春香伝」のパロディを見たことがありました。まだ若くやんちゃだった彼らの手により、春香が露出狂という設定のとんでもなくコンテンポラリーな話になっていましたが、確かにおんぶしていましたね。そして概要を少し調べると、韓国の源氏物語、とも呼ばれるような愛の物語とのことで、おんぶ…なるほど…ほほお…となりました。

更に、振り付けには伝統舞踊のステップを取り入れているらしく、どの部分なのかな、と思っていたらカムバショーでヨンジュンさんが教えてくれて嬉しかったです。質問したもあちゃん天才。振り付けもぶどう食べるところとか、引きずられるカンテヒョンとか、担がれて崇め奉られてるヨンジュンさんとか、すごくユニークで面白いので、またじっくり見ていこうと思います。こちらがパンソリ「春香歌」。なんとなく、リズムとかも意識してる感じがしますが、実際どうなんでしょうか。1回目のシュガラッシャらへんの。
https://youtu.be/hq2G977jWck

そういやDaydream見た時、ミッドサマー(映画)と共に、柏木ハルコの花園メリーゴーランドっぽいイメージもあるな…と思っていましたが、MV見た感想は完全に後者のイメージでした。ざっくりあらすじを説明すると、主人公の少年が山間部の奔放な性風習の残る村に迷い込み、ちょっとばかし人より好奇心が過ぎたためあちらサイドにあれよあれよと引き摺り込まれる。あまりにも好奇心がすぎて色々おいたをやらかしてしまい、ラストらへんのシーンで村人に追いかけられ逃げ切るのだが、そのときの一節、「ただ、相浦くんは怖かったのだ(中略)こんな場所に住み、生活を守ってきた、彼らの生きようとする執念…人間の生きようとする執念が…」が、Suger Rush Rideを聞いた時の印象に近いのだ。
生への情熱、すさまじい執着。怖いほどに。この彼らは誘惑されながらも、かつてないほどめちゃくちゃ力強い。もう心中ごっこは、必要ないのかもしれない。

ヒョンラのDaydreamの感想、どちらもほんとにそうだなと思って、甘い香りに誘われるままに身を任せて誘惑されてみたり、抗おうとするも結局己に負けて誘惑されてしまう姿は自然そのもの、人間らしくて愛おしいし、それでも生きていこうとする姿は逞しく美しい。MVを見て、今こそ本当に出航の時が来たんだな、と感じました。恐ろしいことに、まだ他の曲がほぼ聴けていない状態なので、私もそろそろ出航します。

最後に、Suger Rush Rideは初めて聴いた日に2本の指に
入ってから着々と順位を上げ、私の中で1.01本の指に入ったことをお伝えします。もうすぐ1.001本くらいに入りそうだ。因みに1位はゼロバイです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?