7月19日 ルックバック

ルックバック見た
原作も読んでたけどめちゃくちゃ泣いちゃった

感動したというよりは、24年間生きてるけど、藤野や京本みたいになった瞬間がない自分のことを思って、寂しくて涙が出た

自分は器用貧乏で、俺ってなんでもできるけどなんにもできないなーみたいな感覚が高校生ぐらいからあって、もうそれでしか生きられないみたいな人のことをずっと羨ましいなって思ってる

自分がこれまでいた環境では、君はなんでもできるね、とか優秀だねって言われることも多かったし、普通に嬉しいけど、同時に、君は何もできないねって言われてるような感覚もある

でも、だからこそ藤野や京本みたいな、それでしか生きられないみたいな人を支えたり守ったりしたいなっていう気持ちが芽生えてきてて、ゆくゆくはそんな仕事をしたいってぼんやり思ってて、今の環境ではそれをどういうふうにするかとか、別の環境に移るとしたら、どんな方法があるのか探したり考えたりしてる
それは一種の諦めに近いけど、多分本当に思ってることだと思う

映画の結末やメッセージとはずれるかもしれないけど、今後何かのスペシャリストやクリエイターになれないかもしれない自分にできることを探して、藤野や京本を守れる人間になりたい


なんかエモーショナルになってしまったけど、それ以外でいうと、60分1700円の映画ってめっちゃいいなって思った

この長さでこの値段はちょっと高いなって思うからこそ、1秒も無駄にせず見ようってなるし、50〜60分っていう長さがそれを実現できる(自分の中では)最長の長さかも

少し前に映画館で見たミッションインポッシブルが3時間あって、しかも完結せず続編に続くことが判明するラストシーンに絶望したのも思い出した、計6時間はやばい
ストロングすぎて、ミッションインポッシブルというブランド力がなせる技だと思うから、それはそれでいい

作品に対してタイパ、コスパっていう言葉を使うのは寒いけど、それを逆手に取ったり度外視してるものは面白い気がする
ハルヒ(見てない)のエンドレスエイトとか、あの時代でやってるの結構すごいことそう

現代人の価値観で重要視されてる時間帯効果をわざと無視するやり方とか、最近流行ってるホラーモキュメンタリーをテレビで放送するみたいな、権威(と思われてるもの)を利用したやり方とか、どんどん多層的になってて面白い
どれも擦られて浸透していったら、すぐに消費される方向にいっちゃうと思うけど
そんでモキュメンタリーとかは既にその兆しがある気がするけど


なんか適当に書いてたら全然違うとこいっちゃったけど、とりあえず、ルックバック見といてよかった

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