人見知りは直さなくてもいい

「アッパー系コミュ障」という言葉をなんかの漫画でみた。人見知りが故に喋りすぎてしまう人のことをそう呼ぶことがあるらしい、まさにわたしである。

わたしは知らない人にも平気で話しかけるのであまり人見知りという印象を持たれないことが多い。でも実際はとんでもなく人見知りで、部屋の隅で体育座りしながらYouTubeを見てニヤニヤしているタイプのド根暗人間である。

でもどうしてそんな人間が知らない人に話しかけたり、あまり話したことない人と2人で飲んだりできるのか。という自己分析をしたのでnoteを書いてみた。

アッパー系コミュ障とは?

とにかく喋り続ける。沈黙が怖いので会話が噛み合っていなくても盛り上がる。言動による相手への不快感などの影響を想像できない。静かにしている人に「盛り上がってる?」みたいなことを聞いてしまうやだやだやだやだごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

①沈黙が怖い

とにかく怖い。

黙ってしまったら「自分といるのが楽しくないのかな」と思わせてしまうのではないか?シーンとしたら「こいつと飲んでも面白くないな」と思われてしまうのではないか?と不安が止まらなくなってしまう。トイレにいくときもスマホは絶対席に置いていくし、とにかく「あなたといるのが楽しいです」とわかってもらえるようにする。

そう、長年蓄積された自己肯定感のなさにより、基本的に他者から自分への印象はマイナスからスタートしてると思い込んでいるのである。

だから仲良くなりたい、と思った人には少しでも話して「普通にいい子だよね」という評価まで持ち直そうとするクセがついてしまっているのだ。別にそこまで他人に興味あるわけないのに・・・

②嫌われたくない

かつて、わたしは古の恋人に中学の同窓会に連行されたり、知らない人15人くらいいる謎の花見にぶち込まれたり、恋人も面識ない人がいるようなオフ会に連れていかれたり、会社の忘年会にまで呼ばれたことがある。もうめちゃくちゃな経験が続いていた。

「彼氏に恥をかかすまい」と必死に愛想をよく気を遣い、帰りに喋り過ぎてくじけることも多々あった。彼は「どこに連れて行っても恥ずかしくない彼女」として呼んでくれたので、わたしもそれに応えなくてはという気持ちがあったのだと思う。今思えば気が狂ってる経験だが、おかげで知らない人と話すのには慣れた。

こういう、嫌われたくない、という気持ちが大きい時には無難な人間になる。面白くなくていいので「可もなく不可もない人当たりのいい女性」になるのが最適だと学んだ。なぜならウケを狙えば関西人にため息をつかれ、喋り過ぎると静かめの男性に嫌な顔をされ、気を使いすぎると女性に値踏みをされるからである。(そんな奴と飲むな、と思うがそんな飲み会の行く時はそもそもの人間性を知らないので)そうすると特に印象に残ってないけどなんかいい子だったね、と言ってもらえるのである。合格!

もちろん、わたしは楽しくない。

③そうやって人の分析ばっかりする

②を読んで「性格悪いな」と思った人もいるかもしれない。わたしはいつもこんなふうに「この人はこういうタイプだなあ」「こんなタイプの人間が嫌いかもしれない」という、嫌われない、いい印象を持ってもらうためにすぐに人を型にはめてしまう癖がある。かといってそれを上手にコミュニケーションに活かせるかというと、そんなことが上手にできたらわたしは今頃こんな記事を書いていないのである。

そうなのだ、そんなことが上手にできたらわたしは今頃こんな記事を書いていない。

わたしは自分で勝手に気を遣い、自分の行動に対してハードルをあげ、勝手に落ち込んでいるのである。


バカ!?

報われたこともある

でも、マッチングアプリで会った人と、初めてお酒を飲んだ時に「信じて貰えないかもしれないけど、めちゃくちゃ人見知りなんです」と話をしたら、「人見知りだから人当たりがいいんですよ」と言ってもらえたことがある。

そっかあ、人見知りでダメダメだ、と思ってたけど、わたしは人見知りだから人当たりよくできるんだ、ていうか出来てたんだ、と目からウロコだった。間違ってなかったんだなあと思うと急に気持ちが軽くなった。(彼は後に友人の間で「ありがたい彼氏」と呼ばれることになる)

いつもいつもお酒を飲むのにこんなことばかり考えているわけではないし、だいぶこのはしゃぎ癖も少しはマシになってきたけれど、やっぱり飲み会の次の日に「いらんこと言ってしまったかもしれない」みたいな気持ちと二日酔いでメソメソするのはきっと一生治らない。自分が好きだと思う人と飲むのはめちゃくちゃ楽しい反面、相手が楽しかったかとても不安になってしまうのだ。かわいいとこあるじゃん。

これを読んでくれた人も、よく飲む人と一緒にお酒を飲んでる時、ぜひ相手に「今日はとっても楽しいね」って伝えてあげてください。

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