おんなのこはだれでも?
かわいくなりたい!
女子であれば、あるいは乙女心を持つ人であれば、一度は抱く感情だと思う。
「あの芸能人の顔になりたい」だとか、「あの声優みたいな声になりたい」だとか、そういった憧れは9割くらいの女子は持つものだ(クソデカ主語)。
私もちょうど「かわいくなりてえなあ……」の発作が出てきた時期だ。
ちょうど切れたリキッドファンデを買い直し、アイシャドウと合わせられそうなリップとチークを買い、眉の手入れをするアイテムを買った。
「わざわざサロンに金かけに行く奴なんて」と昔は思っていたが、「お金をかければ可愛くなれるのなら全力でお金かけてやる」という心理も最近はわかるようになってきた。
バーチャルだけでは物足りない
バ美肉、という言葉がある。
バーチャルで美少女として受肉、略してバ美肉。
太田区議のおぎの稔氏や、イラストレーターの伊東ライフ氏などが有名どころだろうか。
私は心も体も女だし、声も明らかに女なのでこの定義に入るかはわからないが、「可愛いイラストが得意な絵師」と「可愛い3Dモデル製作が得意なモデラー」に依頼して、自分好みの最高の可愛いを作ってもらった
「あ」の顔。かわいい。
バーチャルでの姿はもう文句を言うことはない。
むしろ、許されるならオンライン上ではWebカメラの代わりにこの姿で会議に参加だのなんだのに参加したいほどだ。
だが、それでもリアルで生きていかねばならない。
現実世界の自分は、いくらバーチャルで着飾っても変わることはない。自分に自信はつくかもしれないが。
「ただまっすぐ笑ってたいだけなんです」(Kawaii Make MY Day!より)
バーチャルの姿から離れて、現実世界で鏡を見た時、冴えない自分が映る。それがなんだか、少しだけ苦しい。
メイクへの苦手意識は消えないし、道ゆく人の顔を参考にしようとしても劣等感が溜まるばかり。どうすればいいのかと悩んでしまう。
別に「お前はブスだ」とか、見た目を貶された、などといった経験があるわけではないだけ幸せなのだが。
それはそれとして見た目へのコンプレックスは消えることがない。
見た目で金が稼げるようになりてえ!だとか、見た目でモテモテになりてえ!というのが目的ではない(それができるに越したことはないよね、程度)。
ただ、自分で自分を愛せるだけのかわいさが、欲しいのだ。
とりあえず、マスクによる肌荒れが治って欲しい。
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