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【20180310-11】今週のよかったこと

 七年前私は高校生だった。その時にいた駅の建物が、信じられないくらい揺れた。家に帰ってから、津波のニュース映像を見た。
 思えば遠くまで来てしまい、いつかなんとかよくなるだろう、その時になったら考えようと思っていたことをずっと置いてきぼりにしている気がする。
 こんなに時間がたって、自分がOLになってヒイヒイ暮らしているなんて思いもしなかったねえ……

今週のよかったこと一覧
・会社のパイセンとお買い物をした
・神奈川芸術劇場『白い病気』を見た

■会社のパイセンとお買い物をした

 わりとファッキンな弊社のファッキン荒野に咲く一輪の良心の花ことパイセン、わたくしめと仲良くしてくださるのでよく一緒に買い物にいきます。ファッキン弊社に入社してからこれまで、私にとって最も素晴らしかったことは、このパイセンがいてくれたことです。

 今週は私がサイズ感を見てほしいワンピースがあったのでそれを見て、先輩は春の新しいファンデーションを見た。

 2人して思いがけず最高な買い物したぜ…って思ったのはこれ

横になってしまった
SHISEIDOのピコのネイル。めちゃくちゃかわいい。
「さくらふぶき」っていうんだって。静かな色なのにラメがぎっしりはいってて吹雪のようです。今度ぬろ。

■神奈川芸術劇場『白い病気』を見た
 まつもと市民芸術館監督の串田和美さんによるチェコ、カレル・チャペックのお芝居。KAATに見に行ったよ。

大戦間のチェコスロバキアを代表する作家、カレル・チャペック(1890年~1938年)は、戯曲『RUR』において使用したロボットという言葉を作ったことでも知られている。『白い病気』は迫り来るナチの弾圧の中、死亡した翌年に初演。隣国ドイツの軍事圧力を風刺したこの劇は、幕が下りたときには、チェコ愛国者の喝采を浴びるが、時代は、作品が暗示するように、悲劇的な状況に向かって行った。80年前に書かれたこの作品は、まさに今、現代を照射しているといえるだろう。
https://www.mpac.jp/event/drama/23382.html

 見た人が口ぐちに言うように、80年前に書かれた『白い病気』はとても過去の言葉とは思えないくらい現在に差し迫る状況・台詞・感情がそこらじゅうに出てきて、当事者の緊張感と不安が迫ってくる芝居でした。RURでもそうなんだよね。チャペック、時代先取りし過ぎてて怖いし本質的に人間の事嫌いなんだろうね……って友達と話しました。ワンちゃんネコちゃんのお話書いてる人と同一人物なのが不思議……。

 これは個人的な思い出話ですが、串田版白い病気初演は私の高校二年生のときでした。当時演劇部の照明を担当していたけれど、掛け持ちしている他の部活に精を出したくてちょっと休んでた時期だった。

 地区大会前、白い病気が松本で上演された。同級生の演劇部員の子たちが観に行って、帰ってくるなりハイテンションに「すっごいかっこよかったよ!○○も観ればよかったのに!」と演出のエッジィさと舞台転換の発想、ストーリーの不条理さを語ってくれた。そうなんだ~見たかったな~なんて言ってるうちに、地区大会に出場する演目が決まった。白い病気と同じ作者の作品、「R.U.R」になったのだった。

 ○○も演出手伝ってよ、なんて言われるがままに演出に加わって(演出は分業で三人でやってた)田舎の終電ギリギリまでずっと練習したこと、今でも覚えてる。その当時は、同じ作者の作品を探してくるくらいすごい衝撃作だったんだろうなくらいにしか思ってなかったんだけど、なんかどっか、他の子たちと体験を、観劇した衝撃や熱を共有していないことが寂しかった。

 再演があると聞いた時、絶対に観なくてはと思った。最悪一人で、でも欲を言えば当時の友達と一緒に。

 今日はそれが叶いました。自分の中の空白が一つ埋まった感じがします。

 七年前高校生だった、その延長にいながら生きてきたんだなって漠然と思ったし、隣で見ていた友達はずっと友達でいてくれたし、働いてるし、お芝居見に行けてるし、えらいな私たちって思いました(急に壮大になる)



 



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