2020年5月17日(日)

休みの日となれば、20代くらいまでは昼過ぎとかまで延々と寝ていられたし、寝ていたかったけど近頃は目覚ましをかけていなくても朝、目が覚めるようになった。昨夜の夕食の後、流しに放り投げたままの食器を洗い、洗濯をするなどしていると午前中が終わっていく。必要最低限のことを済ますものの気力が湧かない。インプットとアウトプットのバランスがおかしくなってるのかもしれない。自粛中に限らず、自分の場合は人と話すことも少ないし、アウトプットが不良になることが多いかもしれない。今はインプットで入ってくる報道各種もストレスフルなものが多いし、脳と心が便秘状態みたいなものかもしれない。

YouTubeで公開された行定勲監督のリモート映画『今だったら言える気がする』を見た。これは第2弾ですね。自粛状況下におけるこのスピードの速さ、わが職場と国政にも取り入れられないものだろうか。

中井貴一がリモート画面に収まっていることのゴージャスさには違和感がある。コロナ下におけるホームドラマといった感触もあり、父親の再婚という題材には松竹映画や、小津映画を想起した。中盤の映画談義は、まさに今年公開されたばかりだったり、延期になってしまった作品への言及で現実とリンクし、映画館への思いを募らせる。ジム・ジャームッシュ『デッド・ドント・ダイ』に関する言及は第1弾にもあったので、おそらく脚本家が公開延期で見れなくなったことを、そうとう恨んでいるのかもしれないと邪推した。映画だけでなく、話の中だけに登場する彼氏が医療従事者だったり、先ごろのインタビューで明かされたフィオナ・アップルと、ポール・トーマス・アンダーソンの確執に関するエピソードなんかもそのまま話のタネに取り入れられていて、生々しく意図に困惑した。

日付が変わってからは、乃木坂工事中~日向坂で会いましょうを見る。ひなあいがリモート収録でも面白くって嬉しくなった。総集編に繋ぐ枕であるはずのリモート収録部分が、メインにすり替わってしまっている。この番組はスタッフが、オードリー、日向坂の外仕事をどこまでもチェックしていて、そのフィードバック具合(特にテロップ編集)に狂気じみた愛と、共犯意識を感じる。オードリーも照れながら、日向坂とやるのはいつも楽しそうに見える。今回放送された初顔合わせのひらがな推し#1と、宮崎にロケに行ったひなあい#28と、日向坂をモニタリングしているオードリーはより活き活きしてないか。合わせて、今週の放送は久しぶりにあった好きな人たち(恋人に限らず友人、肉親、先輩とか)への親愛の情がにじみ出ている気がした。

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