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何がやりたいの?

 おはようございます。
五胡十六国入門」です。
 なんか人物紹介、やけに疲れるな……? と思ったら、こないだ新規で四十一名追加したからでした。そりゃ疲れてるわ。息抜き息抜き。

五胡十六国? おれの隣で寝てるよ。

 現在の感覚はこれです。悪い意味で。もともと歴史遊びがニッチな趣味で、その中でも中国史だし、三國志ですらない。あとなんか中国の動きが諸々ヤバ。この状態で、果たしてどれだけのひとが興味を示すでしょうか? ほっといたら無理でしょう、だから、人為的に動かしてみる。そんな感じで考えています。
 そして現状把握の結果が、見出し。ここを、どう「あなた」のもとに届けられるか。その思考実験の第一弾が、こんど出す同人誌です。

敵は三国志

 センシティブなキーワードだと食いつきがいいと聞いたので。まぁ敵と呼んではみても、レベル1ゆうしゃが大魔王ゾーマを見上げるようなものですがね。えっ例示が世代? まぁまぁ。
 別に、隣の時代だから意識しているわけではありません。嘘、ちょっとはしてます。なんでかって言うと「三國志のバッドエンドのあとの時代」って、めっちゃ説明が楽なんですよ。まぁそれ言い過ぎたせいでさながらポストアポカリプスみたいな扱いになってますけどね。滅んでないですよ中華世界、思ったより
 ただひっくり返すと、三国志世界は、それだけ完成度の高いパッケージだとは言えるのです。なら、五胡十六国が少しでも完成度の高いパッケージとして提供できれば、状況が変わるかも知れない。
 では、そのパッケージを生むためには?
 物語が求められます。圧倒的に、良質な。それを読むことによって時代の空気を通覧でき、かつ、単純にお話として読んで楽しいもの。
 例えば三国志演義は、「漢を取り戻せ」を大テーマとして劉備が描かれ、また諸葛亮が劉禅をサポートするも叶わず志半ばで倒れ、その劉禅が漢を晋に売る、いわば漢再興を他ならぬ二世が投げ出す形のバッドエンドで描かれます。これはまったくもって慧眼で、そののちに来る晋は大まかには漢人流統治を志向しましたが、匈奴漢にぶっ壊され、それどころではなくなる。そうした正史的世界に言う喪失感を、約 45 年前倒しで読者に感じさせているわけです(蜀漢の滅亡が 263 年で、永嘉の乱による洛陽陥落が 316 年)。
 三国志受容は三国志演義の人気爆発に始まり、現在徐々に正史もまじわりはじめ、一方ではゲームや中国ドラマによる新解釈から、さらなる物語のステージに上がりつつあります。ならば五胡十六国においては、そのスタート地点。五胡十六国演義を現代に送り出すことを、まず目的とすべき。
 余談ですが、中国にはもちろんあります、五胡十六国演義。輸入されていない辺りでその完成度は察してください。

五胡十六国演義作ろうぜ

 ……というのであれば、そいつに自分が取り掛かればいいじゃん、的になりますよね。無理だから搦め手使ってんですよ。自分の中に五胡十六国たのしい! の気持ちは確立されていますが、それを大衆に届ける手立てを持ち合わせません。どうしようもなくマイナー好みだからです。もちろん自力で作りたい、という野望を諦めてはいません。っが、同病を少しでも増やしたほうが、五胡十六国演義誕生の確率は上がります。
 つまり現段階では、物語をつくる方をターゲットにして布教したほうが諸々効率がいい、と認識しています。

五胡十六国入門の目指す先

 というわけで、最優先で狙っている先は物語を作る方。もちろん作らない方に読んでいただいて楽しくない本なんて論外ですがね。あと作らない方でも、「今ならこの時代の創作の先駆者になれますよ」とはそそのかしておきます。すでに何人かの方が携わっておられますが、潮流的に言えばまだまだ無ですのでね。
 そんなわけで、短期的にはすでに物語を編んでおられる「あなた」、中長期的にはそういったことに手を付けてはいないけど、興味は抱いておられる「あなた」の足の裏をくすぐれるものにできたら、と考えています。

 とりあえず出版に関するアレコレなんて経験値ないから、出すだけ出してみるのですよ! つまり、出せたら勝ち! なのです。

 ちょっと負けそうですけど。

 が、がんばる!

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