マガジンのカバー画像

「五胡十六国入門」入門

12
同人誌「五胡十六国入門」を出すぞ、出すぞ、と自分を追い込むマガジンです。
運営しているクリエイター

記事一覧

「五胡十六国入門」

   はじめまして。近日に同人誌「五胡十六国入門」を発刊する予定の、五胡十六国入門です。筆名は「波間丿乀斎」ですが、発刊に当たっては、ひとまず書名をハンドルとさせていただきます。  上掲4画像は、同人誌の冒頭を飾る予定のものです。三国志のあとのよーわからん時代、東晋南北朝時代のうち東晋のみを切り取ってフォーカスする、というやつです。この画像を端緒とし、五胡十六国という複雑怪奇な時代を紐解くことなく、複雑なまま面白おかしく紹介していければ、と思います。  よろしくお願いし

1/15 「五胡十六国」入門 発売

おはようございます、五胡十六国入門です。本の発行作業詰めてたらなかなか書けなくてな。うそです正直告知開始が早すぎて何を語るべきか途中で見失いましたすみません。 本のカテゴリを歴史にしたら何故か韓国史ランキングに載ってしまったので、歴史カテゴリから外し、雑学カテゴリに変更しています。まぁ歴史と言うより遊びのためのガイダンスですからね、歴史である必要もないでしょう。と言うか韓国史のランキングは、いえ何でもありません。 どれだけこの複雑怪奇な時代で遊びたい! と思ってくださる人

プレゼンシート1 紹介編 解説

改めまして、こんにちは。 「五胡十六国入門」です。 「面白い五胡十六国時代のコンテンツが欲しい」。それが自分の考えるところです。 そのためになにが必要かと言えば、この時代に関する入門があるといい。ただこれ、現代にはほぼないと言っていい状態です。 動画とか Wikipedia にいくらでも情報が転がっていて、確かにそれらは楽しいんですが、しかし「点」なんですよね(通貫した動画もありますが、一つ一つの事件にフォーカスしすぎて、流れを感じるのは正直難しいと感じています)。なので

プレゼンシート2 あらすじ編 解説

こんにちは。 「五胡十六国入門」です。 五胡十六国時代は、いわゆる五胡勢力と東晋朝廷のぶつかり合い。ある意味ではすでに南北朝時代だったわけです。なので本日「五胡勢力」を、明日「東晋」を紹介します。 五胡十六国プレゼンシート2 あらすじ編 十六国? 覚えなくていいよ。  五胡十六国とは、「たくさんの蛮族がたくさんの国を立てました」という意味で、その数字にはあまり意味がありません。ただ後世の人間が、整理をしやすいようにトップ5の蛮族とトップ16の国を挙げて歴史書にまとめまし

プレゼンシート3 東晋編 解説

こんにちは。 「五胡十六国入門」です。 前回は五胡十六国、いわば東晋時代の北半分をやりましたので、今回は南半分、東晋についての紹介を。東晋と言うよりは「なかなか併呑しきれなかった南部をどうやって北部が併呑したか、またその情勢が生む南部のオモシロ政変とは」みたいな感じですね。 プレゼンシート3 東晋編 要するに長江やばい  三國志の時代、呉がなかなか魏に制圧されなかったのも、だいたいこれが理由です。長江やばい。広く、水量豊か。そしてこの近くに住んでいるひとたちは当然長江の

プレゼンシート4 人物編 解説

 こんにちは。 「五胡十六国入門」です。  プレゼンシート紹介の最終回は、「どんな人物がいるの?」についての紹介。いや正直ね、下手に国単位で覚えようとしても死ぬと思うんですよ。好きな人物に萌え上がり、そこを拠点として理解を進めるほうが早いんじゃないかな、と思っています。そんなわけで、五胡十六国時代にどんな人物がいるのかを、かなりざっくりと紹介。  とは言え解説では、各人物というよりは、ここでも流れを紹介できるとよいかと思うのです。 プレゼンシート4 人物編 大まかには三

五胡十六国のやべーやつ 埒外編

 おはようございます。 「五胡十六国入門」です。  昨日まで国とその流れについての大まかな紹介をしてきました。本日は趣を変え、この時代の人物について書いてみます。 誰が知られてるの?  先日、こんなつぶやきをしました。この時代について、時代の流れ的に意義の大きい人物、知名度が高そうな人物、と探してみると、残酷な現実にぶち当たります。 あまりにも王羲之、あまりにも陶淵明。  書聖、そして詩聖として知られる二人が、とにかく知名度的に突き抜けすぎている。それでいて時代の流

五胡十六国のやべーやつ 筆頭編

 こんばんは。 「五胡十六国入門」です。  貴重な休みをかぐや姫は告らせたいで盛大に潰しました。後悔はしてない。天才かよ赤坂アカ。  昨日のテーマはこの時代のトップネームを紹介しようと同時に、トップふたりの知名度が突き抜け過ぎちゃってるから除外しますという宣言でした。キムタクに君臨されてたら一生ベストジーニスト大賞が変わんないでしょ? 的なアレです。 Aクラス 時代の牽引者 というわけで本日はその埒外を除いて時代を牽引した人物を紹介します。Aクラスの三人は、誰もがこの時代

五胡十六国のやべーやつ 重大人物編

 おはようございます。 「五胡十六国入門」です。    本日は先日の三人ほどではないけれど、この時代の中国に重大、もしくは深刻な影響を与えた人物たちを紹介します。 Bクラス 重大人物 ここに登場するひとたちは、わりと時代の結節点にいる人たち。ただ仏図澄はやや違いますね。鳩摩羅什と同じく、仏教枠です。 B-1 司馬衷  最悪に暗愚な皇帝として知られますが、オメーそういうのは東晋の実質なラストエンペラー、ガチ白痴の安帝を知ってからにしてもらおうか!? ……というのはさておき

五胡十六国のやべーやつ 有名人編1

 こんにちは。 「五胡十六国入門」です。  昨日思わず同人誌づくりの愚痴を漏らしてしまいました。まぁ今後も漏らします。まるでわからん人間がひーこら言いながらのたうち回るのを記録しとくのって、たぶん役に立つと思うんですよね反面教師として。  はぁ、街の片隅のドブに詰まっていたい。    というわけで本日より「めちゃくちゃ有名ってほどでもない、けど時代の牽引者、というか正直この辺くらいまでは基礎教養にしたい」という闇の願望ダダ漏れな十五人のうち五人を紹介します。 Cクラス 有名

五胡十六国のやべーやつ 有名人編2

 こんにちは。 「五胡十六国入門」です。  はじめての KDP に挑戦するに当たり早くもめげそうになってることを晒す羞恥プレイが快感になっています。うそです。 Cクラス 有名人 引き続き、この時代に馴染みのない方にはたぶん知られていないだろうけれど、時代の骨組みを見れば重要なんだよ、という人物についてです。 C―6 冉閔  某国で現在英雄としてもてはやされつつありますが、いいの? この人もてはやすってことは「自分の意に沿わないやつは殺す」って意味になるけど? ……とまぁ

五胡十六国のやべーやつ 有名人編3

 こんにちは。 「五胡十六国入門」です。  次回からなにをやろうか迷っています。いや大人しくデイリー同人誌進捗報告でいいのかしら? とりあえずこれまでのような規模感で毎日更新は無理なので、もっと手を抜かねばなのです。 Cクラス 有名人 今回の五名で、ひとまず人物紹介編は終了。「五胡十六国でひとまず把握できるといいよね」的、合計二十五名。正直いったんCは忘れていいと思ってます。けど語るの。 C―11 釈道安  五胡十六国における影響度では、先に登場した仏図澄よりも、実は上