はじめてのジェネレーションギャップ

3歳だか4歳の頃に1日だけ病院に入院した事があるんですよ

舌のなんらかの筋を切って滑舌をよくするみたいな手術で、詳細はあんまり知らないんですけど麻酔を使う物だったらしいんですよね

で、麻酔で眠るゆえ検査も兼ねて一泊するみたいな、素泊まりプランの気楽な入院

泊まることになった病室に、ひとつふたつ年上の男の子が入院していて
顔も名前も全然覚えてないんですけど、歳が近かった事もあって仲良くなったんですよ

とはいえ1日だけの入院なので、次の日には退院するわけでその男の子ともすぐお別れなわけなんですよね

しかしながら、男の子からすると「退屈な病院で同い年くらいの友達ができた!」という状態なわけで、俺がすぐに退院するとかは知らないんですよ

翌日、予定通り退院です
つまり男の子とのお別れになるわけですよ

親曰く、その子も俺もすごい泣いて別れを惜しんでいたらしいんですけど、その男の子が餞別の品をくれたんですよ

餞別の品

コレです、にこにこぷんのカスタネットです

このカスタネット自体はその後も家にあったのですごい鮮明に覚えているんですよ

これ、おかあさんといっしょのキャラクターなんですけど、このキャラクターって何年かの周期で変わるんですよ

個人的に1番記憶にあるのはスプーの時期なんですけど、当時は犬の双子とゴリラとカンガルーのキャラクターが担当していました

にこにこぷんは一個前の世代のキャラクターなんですよ

子供ながらにおかあさんといっしょのキャラクターである事は分かりました、賢い子供だったんで

それと同時に知らないヤツだな〜、古いヤツなのかな〜とも思ったんですよね、賢い子供だったんで

この時、明確にジェネレーションギャップを脳で感じたんですよ

まだジェネレーションギャップという言葉もなかったと思うんですけど、あの時の感情は完全にジェネレーションギャップのそれでした

その男の子はそこまで年上というわけでもなかったので、本来ならキャラクターも同世代でおもちゃもそのキャラクターのはずなんですけど

その子からしても上の世代のにこにこぷんのカスタネット、つまり兄あるいは姉から受け継いだ物だと思うんですよ、今考えると

そんな大切な物を、お別れする昨日友達になったばかりの子にくれたんですよ

なんていいヤツなんだろうか、彼は今もどこかで元気に暮らしているんでしょうか

彼に改めてありがとうと言いたいですね、ありがとうカスタネットボーイ

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