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1級管工事 私の勉強法

2019年実施の管工事1級施工管理技術検定試験(=1級管工事)にて無事一発合格し、資格取得いたしました。取得するにあたって、自分自身の勉強法や教材活用法をこの記事にまとめました。

独学で挑まれる方への参考になれば幸いです。

試験結果

今年度の学科試験全国合格率は、前年対比プラス18.9ポイントの52.1%でした。
この結果は、昭和60年度以降、一番高い合格率となっています。
実地試験の全国合格率は、前年度(52.7%)対比プラスマイナス0ポイントの52.7%という結果でした。これは、直近5年間で2番目に低い合格率となっています。
本年の学科試験の全国合格率が直近5年間で最も高かったため、実地試験合格者数は直近5年間の平均5,659人と大体同程度の5,492人という結果となりました。

学科が簡単だった分、実地で調整した、という様子ですね。
成績の通知は、全体の結果のみで、設問毎の得点等については通知されません。
学科試験、実地試験共にそれぞれ60%以上の得点率で合格となります。
私の場合、学科は自己採点で8~9割の手ごたえがありましたが、実地試験は施工の経験記述等で配点が推測できない部分も多く、6割ちょうどくらいかもしれないと、発表までドキドキでした。
ネットの掲示板等ではお互いの正誤を確認しあっている人たちもいたので読んでいましたが、結構間違ったなあ、また来年受けるのは嫌だなあという思いが募るばかりでした。

スケジュール感・前提資格

私の場合、おおよそのスケジュールはこんな感じでした。

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・下調べの結果、学科試験までは120時間を勉強時間の目安とした
・平日だけ勉強、休日は平日にできなかった時と直前期だけと割り切った
→4か月かけて問題集等に取り掛かった(平日1日1.5時間程度)

はじめは3月までに消防設備士(甲種1類)を先に取ろうと思ったのですが、過去問等みてみると明らかに前提知識の不足を感じたのでやめました。消防設備士1類の内容と共通して覚えることが多いですが、全体を体系的に学べるのは管工事の資格勉強のほうだと思うので、結果としてこの順番でよかったのかもしれません。

実地試験の勉強時間は学科試験の直前期に決めました。問題集を3周するつもりでいましたが、実際解き始めてみないと所要時間が読めないので考えるのは後回しにしました。最終的には学科試験と同じく、1日1.5h程度は必要かなと思います。

長期休み等にさぼることを考慮して、余裕のある予定を組んだのもよかったです。自分の性格を理解するのも大事かと思います。

費用

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教材費、試験手数料、申込必要書類の準備、会場までの交通費等を含めてこのくらいです。私の場合、教材は学科・実地で1冊ずつ計2冊のみ使用したので安上がりでした。やってみて不足を感じる場合は、体系的に学べる教科書タイプのテキストがもう1冊あるといいと思います。
人によっては、申込書類の準備が要らなかったり、交通費がもっとかかったりしそうです。
※教材等、消費税率8%のところと10%のところが混在しています。

使用教材

※1次検定は最新の2021年版が出ていました。実地も追って発売されると思います。

主に使用したのはこの2冊です。2冊とも問題集に詳しい解説が乗っているタイプです。私はこのタイプが合っているので選びましたが、内容に不足を感じたり、まとめられた図表を暗記して体系的に学びたい方は、教科書的なテキストをもう1冊買うことをお勧めします。実務でも辞書的に使えるでしょうし。私は「教科書的テキスト」として上司のおさがりを頂いたので新たには購入しませんでした。

勉強法

-学科試験-

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学科(1次)は問題集を効率的に進めました。問題を解いて、正解なら2ポイント、不正解なら0ポイント、正解していても選択肢の理解が完璧でないものは1ポイントとしてエクセルに記入します。

・○:2ポイント △:1ポイント ×:0ポイント
・1周目、2周目は全問そのままのルールで解いていきます。
・3周目は2ポイント連続で取れているものは省いて解いていきます。
・4周目は今までで3ポイント未満の問題だけ解いていきます。

もうこの辺りまで来ると解けない問題はかなり絞られてきて、実際の試験で出ても捨て問にしようだとか、そういう割り切りができるようになります。最終的には5週目の途中で終わりました。

私は昼休みに30分と終業後に30分を目安にして、毎日平日1時間は時間確保できるように努めました。とはいえ出張やイレギュラーもあるので、残り何問あるのか確認したうえでいつまでに何週目を終わらせるか決めて、1日あたり何問こなしていけば間に合うかを目安に進めました。
エクセルやGoogleのスプレッドシートで管理すると、残り問題数だとか達成率(モチベ維持に有効)だとかを簡単に出せるので、こういう時に便利だと思います。
特に1週目2周目は全然進まなくて気持ちがつらくなってくるので、達成率を算出しておくのは精神衛生上よいです。3週目あたりからは問題もかなり少ないのでサクサク進み、俺スゲーー感を味わうことができます。

もちろんですが、直前期には過去問や予想問題を解いて、完成度の確認をしました。間違えた問題は解説をよく理解した後、類似する分野を問題集に戻って総復習しました。

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間違えた問題の選択肢のうち、よく出てくるものは正しい文章を作って問題番号と選択肢の番号をつけ、移動中など暇なときにダラダラ読んでいました。

-実地試験-

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実地試験(2次)は1次が終わってからなるべくすぐ取り掛かりました。ここでサボると私は戻ってこれません。夏休みの宿題に学ぶところは大きい。

問題集のやり方としては学科のときと大差はありません。ただし実地は記述できるかが勝負なので、裏紙に書いては捨て、書いては捨てで、同じような問題が来た際の答えを作っていきました。
「○○の際の注意事項を4つ書け」みたいな問題が多いのですが、「この時はこれとこれ」、「このときはこれ」という感じで、絶対聞かれるキーワードを書いて、キーワードだけ覚えました。
文章を組み立てるのは当日やればよいので、書く練習ではなく、キーワードをいかに早く書き出せるか、という解き方をして、問題集の回転率を上げました。というか、手書きに時間取られるのいやすぎるので。。
とはいえ正しい文章を作っておく練習は大事なので、画像右側のように、1度は文章を打ち込んで作りました。
覚えが悪いものは赤文字にして、これまた暇なときにダラダラ読んでいました。

経験記述は受験者によりそれぞれ内容が違うので何とも言えませんが、見てもらう人が居ない場合は添削サービスを受けるのが無難です。とはいえ国公立有名私立に入学卒業してるくらいなら不要かと思います。書きやすいネタで3本くらい書けるようにしていました。

参考になるサイト

直前になってからは公式の過去問がネットに落ちているので解いてみたり、有志の問題集サイト(上記リンク)を利用したりして理解度チェックをしました。弱い分野を重点的に復習して、理解度チェックをして…の繰り返しです。
上記の問題集サイトは消防設備士の勉強の際にも使わせて頂きました。感謝。


あとがき

管工事1級施工管理の資格は独学でやろうと思うと、あまり情報がヒットしません。本を買えば序章の部分でまとめてあるので、ネットに頼る必要もないのかもしれませんが。一つ参考になるページを紹介します。

実際の解き方や覚え方ってかなり人それぞれだと思うので、その一例として上記のやり方が参考になればいいなと思います。

お付き合いいただきありがとうございました。質問等あれば追記していきますので、ご連絡お願いいたします。

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