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人生、何を残すか

 完全に見る専になっているTwitterでフォローしている同級生が「1度きりの人生だから何かしら自分の生きた証を残したい」というようなことを呟いていた。このツイートに限ったことではないが同級生のSNS投稿を見ていると自分の適当な人生観とのギャップに辟易とする。辟易とするなんて言っておいていつもなら『人生観は様々 そう誰もが知ってる〜♪』とか歌って流していたところだ。我ながら本当に適当な性格をしている。でも今日はせっかくなので「人生で何を残すのか」をテーマに色々と書いてみよう。


 このテーマを考えるにあたってまず思いついた言葉がある。

“金を残すのは三流、名を残すのは二流、人を残すのは一流”

 これは野球界の名将・野村克也さんが座右の銘としていた言葉だ。(野村さんの名言と誤解されがちだが野村さんは自身の著書の中でこれは後藤新平氏の『金を残して死ぬ者は下、事業を残して死ぬ者は中、人を残して死ぬ者は上』という言葉がもとになっていることを記している。)
 なるほど、すごい、なんというか、もう、すごい。私は金を残すことすら叶いそうにないというのにそもそも金を残すだけでは三流だというのだ。たしかに、金を残したところで数世代先にはその金は無くなっているかもしれない。では名を残したらどうだろう。教科書に載るような偉人になれば文明の続く限りその名は語り継がれるだろう。名を残すだけでも物凄いことのように感じられる。だがそれよりも人を残すことが一流だという。

“人”を残す

 では何故人を残すことが一流なのか。それは金よりも名よりも“人”を残すことが永きにわたり世のため人のためになるからではないだろうか。たとえどれほど輝かしい理念を持った聡明な人物がいても一生の間にできることには限りがある。だがその人物が自らの理念を引き継ぐ優れた後続を育てていたらどうだろう。その後続はその理念のもと、より良い世界をつくるために尽くしさらにまた優秀な後続を育て・・・というように時代とともに世界はより良いものになっていくだろう。

 なるほど、すごい。なんてこった。「人を残す」すごすぎるぜ。自分にはとても真似できない生き方だから痺れる。レイリーさんもこんな思いで修行をつけていたのかな。人気漫画「ONE PIECE」において主人公の師匠的存在であるレイリーさんの言葉を思い出した。

“今の時代を作れるのは 今を生きてる人間だけだよ”

過去に財を成そうと未来まで名を轟かせようとその時代を作るのはその時代に生きている人間にしかできない。だから次の時代を築く“人”を残すことが一番大事なのかもしれない。漫画の中でも一流は一流の考え方をしているみたいです。痺れます。

私には何が残せるのか...?

 ここまで偉人達の言葉を借りて色々と書いてきましたが私に残せそうなものは何一つありませんでした。まず金は無理です。今の会社に不満はありませんが給料は決して高くない。むしろ低い。そして出世もなかなか厳しそう。まぁ金は残しても三流だし(涙)............よし、じゃあ、名を残すか。いや、もっと無理。。。業務は私の代わりなんていくらでもいるような内容だし、これといった趣味もないし、そもそもあんまり目立つの得意じゃないし。あ、アカンどんどんネガティブになってもうてる。えー、じゃあ人を残す、か。いやー、これもダメだ。人を残すといっても適当な人間を残せばいいわけではないですからね。優秀な人材を残してはじめて一流なわけで私みたいにチャランポランな人間を残しても何の意味もありませんからね。
・・・ほな、私には何が残せるんよ。

愛だけを残せ

・・・。・・・。・・・。〜〜♪

愛だけを残せ 壊れない愛を
激流のような時の中で
愛だけを残せ 名さえも残さず
生命の証に 愛だけを残せ

〜〜〜♪♪♪

 残せるものが見つからず困っていた私の頭の中にメロディが流れてきました。これは中島みゆきさんの「愛だけを残せ」です。なるほど、、か。名さえも残さず愛だけを残す、か。ではを残すとは一体どういうことだろう。私がすぐ思いついたのは子孫を残すということです。愛する人と子どもを育む。私はその子に愛を注ぎその子はまたさらにその子どもへと愛を注いでいく。なんだか心が温かくなりますね。

 愛
を授受できるのは人間だけだとしたら愛を残すということもまた人を残すということになるかもしれません。でも愛を動物に向けることだってできるし植物に向けることだってできるのではないでしょうか。みゆきさんがどのような心情で「愛だけを残せ」と唄ったのかは私にはわかりません。でも例えば私が愛情をかけて育てた一本の樹が100年後も元気に生きていたとしたらそれは私がこの世に愛を残した証拠だと言えないでしょうか。うーん、私のエゴのような気もしますね。ではそもそも愛ってなんなんでしょう?あ、これは考え出したらいくら時間があっても足りなそうなのでやめときます。


まとめ

 何もまとまってないけど疲れたからまとめに入ります。また、途中から常体と敬体が入り混じりお見苦しい文章になってしまいましたが訂正するのは面倒なのでこのまま突っ走ります。
 「人生で何を残すか」をテーマにごちゃごちゃと書いてきましたが後藤氏の格言の通り“人”を残すのが最も素晴らしいことのように思います。もちろん金を残すのも名を残すのもその人の努力の証ですし立派なことです。
 そして“人”を残すということはすなわち“愛”を残すことのようにも思います。自分の手で後続を育てるという行為には愛が伴っているのではないでしょうか。愛をもって人を育てた人こそ真に人を残したと言えるでしょう。そしてその愛は人を越えて時代を越えて受け継がれていくのでしょう。

 なんかいい話っぽくなりましたが正直こういう柄じゃないんです。そして結局私は何を残せるんだ。うーん、まぁ、あれだ。死ぬ前に森でクソデカウンチでも出して1億年後にウンチの化石でも残してやるか。そうと決まれば「デカい ウンチ 出し方」で検索だ。今のうちからデカいのを出す練習をしとくぞ〜。ブリブリブー!

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