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バーン・イン・レッドブラック(ラクドススライ in ラヴニカの献身)

よく来たな。hosokaだ。おれは毎日すごい量のデッキリストを書いているが、誰にも読ませるつもりはない。

MEXICOで孤独にメタゲームと格闘/Fightしていたおれにも、コロナを飲みながらマジックができる環境が最近得られた。Arenaだ。対面でコロナを飲んでいても文句を言うジャッジはいないし、サイドボードを無視してよいのでデッキリストを考えるコストが1/4(編注:サイズではない)になった。

そして今日そこで解禁された新セット「ラヴニカの献身/Ravnica Allegiance」では、おれの愛するギルドが帰ってきた。ラクドス教団/Cult of Rakdosだ。

思えばおれがマジックを始めた時のデッキで最も頼りにしていたのは先行1Tに《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler》を置き、2Tに《向こう見ずな技術/Madcap Skills》をつけ、威迫5点クロックを刻み始める動きだった。スイートメモリー・・・それはおれのものであって、お前らには関係ない。問題はデッキリストで、これだ。

<クリーチャー> 24
ブリキ通りの身かわし/Tin Street Dodger 4
狂信的扇動者/Fanatical Firebrand 4
ギトゥの溶岩走り/Githu Lavarunner 4
ヴィーアシーノの紅蓮術師/Viashino Pyromancer 4
火刃の芸術家/Fireblade Artist 4
災いの歌姫、ジュディス/Judith, the Scourge Diva 4

<スペル> 15
稲妻の一撃/Lightning Strike 4
批判家刺殺/Skewer the Critics 4
魔術師の稲妻/Wizard's Lightning 4
ケルドの炎/The Flame of Keld 3

<土地> 21
血の墓所/Blood Crypt 4
竜髑髏の山頂/Drgaonskull Summit 4
山/Mountain 11
沼/Swamp 2

このデッキの実質的なマナカーブは1マナ20枚、2マナ15枚、3マナ4枚。残りは土地。21枚。

《魔術師の稲妻/Wizard's Lightning》や《批判家刺殺/Skewer the Critics》は常に1マナで打てるわけじゃないし、《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》は1ターン目に引くとタップイン。サイドの幅も考えて、22枚もあり得る。比率は後だ。

赤単で鉄板だった《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》や《実験の狂乱/Experimental Frenzy》はオミットしている。なぜなら・・・、スライ/Slighが完成したからだ。

スライの理念は知っているか? 1ターン目から動けとか、そういうのではない。「4ターン目までに手札に入った10枚で20点食らわせば勝ち」という勝利へのアプローチだ。

ラヴニカのギルドまでの赤単はスライではなかった。お前はこれまで何体の《遁走する蒸気族/Runaway Steam-Kin》が何の仕事もせずに墓地に行ったか覚えているか。確かにアレは実験の狂乱とコンボするし、4/4に育てばデカイ。だがお前の遁走する蒸気族は何点のダメージを叩き出す? 即答できなければNOスライだ。

とにかく4ターン目までにお前は土地を3枚と、ダメージソースを7枚引くはずだ。引け。そして7枚で20点、つまり1枚で3点以上のダメージを与えられるか? それを問われたとき、《ショック/Shock》は消えて去る。《批判家刺殺/Skewer the Critics》を4枚入れろ。

クリーチャー。RNAで加わったニューフェイスの筆頭は、《ブリキ通りの身かわし/Tin Street Dodger》だ。こいつは有能だ。まず1ターン目に速攻で飛び出す。3ターン目には3点を与えて、ノルマを達成し、ボーナスタイムに突入できる。仮に出るのが遅くなったとしても、こいつは除去されない限り実質ブロックされずに敵を殴り続ける。マナは食うが、「1枚で3点」という目標必達のためにコストを惜しまないワーカホリックだ。

次に《火刃の芸術家/Fireblade Artist》。こいつも頼りになる男だ。2T目に2/2速攻で飛び出すコイツを損害なくブロックするのはそこそこ難しい。毎アップキープには、鉄葉がどうたらと泣き言抜かしてノルマ未達の言い訳をする出来損ないのクソどもを男にしてくれる。コイツはティマレット/Tymaretとかいう腑抜けと違って、速攻があり、勝利のためなら自分も砲弾にするガッツがあるのも良い。「1枚で4点」を計算できるコイツも合格だ。

そしておれたちのディーヴァ、ジュディス/Judithだ。速攻もなければサイズも2/2。だがパワー補助と、死んだ連中をなおも打点に変える性能があれば、コイツ1枚で当然3点稼げる、6点ぐらいは余裕で稼ぐ。一番マシな2マナだから妥協で使われてる《ヴィーアシーノの紅蓮術師/Viashino Pyromancer》も、ディーヴァの補助があれば出て2点、死んで1点でノルマ達成が確約されるし、あの面倒くさいタフネス4野郎どもと相討ちできるようになる。パワー1でもタフネス3と相討ちが取れるようになれば、殴りに行けないターンは減るし、浮いた火力を惜しみなく顔に入れられる寸法だ。

そういうわけで、エースのブリキ、ノルマ必達の火刃、敏腕ディーヴァのジュディスが加わった今、もはや肝心なときにショックで遁走しているクソと、土地だけ置いてターンを返すためのクソに悩む必要はなくなった。もたつきのない、研ぎ澄まされた殺意の証明、それがラクドススライだ。

前環境の赤単から引き継いだ連中を加えて9種36枚。あとは土地を切り詰めて浮いたスペースに何を入れるのか。
マジックには相手がいる。おれたちの「1枚で3点」という目標達成を妨げるべく、色々してくるだろう。信心/Devotionの足りないお前は、ダイスで後手を引き、思うようにペースを握れないこともある。うっかり《アジャニの群れ仲間/Ajani's Pridemate》がデカくなったとか、《思考消去/Thought Erasure》だとか、そういうことだ。野茂/Nomoのことは忘れろ。

そういった時にどうするか? おまえが向き合うR・E・A・Lな戦場は今日始まったばかりだ。答えはない。だが、そういう時に立ち返るべき根本原理/Ultimatumならある。世界史上最強の赤/Redである《ヨシフ・スターリン/Joseph Staline》はこう言った。

Death solves all problems - no man, no problem.
(死はすべてを解決する。――誰もいなければ、問題は発生しない。)

なにかされる前にライフをゼロにしろ。そういうことだ。とりあえずおれは《ケルドの炎/The Flame of Keld》で行く。スペクタクルを楽しめ。

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