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「占ってはいけない」テーマをタロットで占った

タロット占いの上達に必要なのは?

タロット占いの上達のためには、良い質問が必要です。

そうですね。良い質問って?
例えばこんな感じでしょうか。

◯ あまり時間をおかずに、はっきりと具体的な結果がわかる
◯ 質問者がよく考え抜いた(すでに実行した)テーマ

つまり、自分や誰かが占った内容と、実際の現実の出来事とを照らし合わせてチェックできるような質問を数多く重ねることで、リーディング力は飛躍的にUPするというわけです。

たまたまそういう悩みがあるときならいいんですが、そんなにいつもいつも悩んでるわけではないですよね。

軽い質問の方がいいケースもある

練習会などでは、その人が真剣にものすごく思い詰めているような重いテーマではなく、お買い物やレジャーや旅行プランのように、軽めの楽しいテーマのほうが適している場面もあります。

まついなつき先生のタロット特訓会では、フルデッキを一枚引きしながら、どんどん繰り出される軽い質問に脊髄反射のように短い時間でパッと答える練習をえんえんと重ねていたことをおもいだします。

「これは練習だから、当たるとかそれ以前に、カードを見てぱっと言葉を出すことが大事」と繰り返し言われながら、どんどんノックのように質問が飛んできて、参加者みんなでぐるぐる答え続けます。

◯ これから中野に新しいお店を出すならどんなお店がいい?
◯ 来年ブームになりそうなお菓子は?
◯ 明日着るお洋服はなにがいい?
◯ 今晩のお夕飯は何を作ろうか?

みたいなかんじ。人生の根幹に関わるわけではない軽い質問に対して、カードをみてぱっと具体的な言葉で答える練習です。これ結構よく効きます。

思い入れが強すぎると読みが狂う

現場で多いであろう「あの人の気持ち」のような目に見えないことを占うのはタロットの定番テーマですが、実際はどうだったか確認するのはなかなか難しくて、練習には不向きかもしれません。

自分ひとりで占いの練習をする場面もたくさんありますよね。そんなときには特に、自分と関わりが深すぎる問題は、自分の思い入れや希望が強すぎて、冷静に客観的にカードを読むことが難しくなります。

占わないほうがいいこともある

占い師仲間からは「ほんとうに大事なときは占わない」という声も聞きます。わかるわかる。正確に言えば、占っているヒマがないのかもしれませんし、いまさら占っても仕方ないことは占わない、場合もあるでしょう。

はたまた「占ってみたよ。あまりよろしくない/期待通りではない結果だったけれど、それでもやるんです」という場合もあります。あるある。わかるわかる!そうとしか言えません。

占ってはいけないテーマを占ってみた記録

伝統的に「占ってはいけない」と言われるテーマはいろいろあります。
その話は先日書きました。
こちらからどうぞ。

おそらくみなさん、多かれ少なかれ「占ってはいけない」と言われるけど占ったご体験はあることでしょう。わたしももちろんあります。

例えばこちら。父が心筋梗塞で入院して昏睡状態だったときに占って公開した記録が残っていました。

きのうの状況は率直に言うと非常にシビアで、もうダメかも…と腹をくくって、覚悟を決めました。 そのまま祈るような気持ちで、ゆうべ夜中にタロット1枚引き。

「現在の父の状況は? ⇒ 皇帝(逆位置)」
「あしたはどうなるかな? ⇒ 節制(正位置)」

そうかーーー。

真剣に質問すればするほど、タロットは当たりますね。
※ これは自分の父のことなので生き死にについて占いましたが、はっきりいってこれはイレギュラーな特例、と思ってください。

「節制(正)⇒ いいかも。急転直下で不測の事態、ってことはないな」と感じました。

2011/10/01
天海玉紀
使用デッキ
Tarot of the Silicon Dawn

毎日、次の日を占いましたが出るカードはほぼ決まっていました。「現在」の位置に「運命の輪」が正位置で何度か。ということは、つまりもう自分の力でできることはない。大きな流れに乗って、任せていくことしかできない、ですね。

2011/10/04
天海玉紀

回れ運命の輪

「運命の輪」というカードは、一般的にはラッキーと言われていますが、実際のところはなかなか取り扱いが難しい一枚だと思っています。

事態はもう人智の及ばない領域に入っていて、回りだした何かはもう止まらない。もう動きだしていて、自分にできることは振り落とされないようにそこにしがみついていることだけ、ではないでしょうか。

大きな運の流れとか、お金の流れのような、目に見えない流れがこの世界にはあるらしい。運の波に乗りたいなら、お金が欲しいなら、自ら動いていって、その流れの中に自分から入っていくことがだいじだと言われました。

「流れの中に入るのは簡単なんだ。だけどその流れの中にずっと身を置いて居続けることは大変なんだ」と、故・まついなつき先生がニヤリと笑いながら教えてくれたことをときどきおもいだします。

つづく。

占い世界でのあなたの探検が、よりよい旅路となりますように!