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天雷无妄に立ちすくむ

どこまで何を書いたか忘れてしまった。
とりあえず、前回はこちら。


占いセカンドオピニオン

ここまでずっとタロット様にいろいろ相談していたけれど、セカンドオピニオンとして、易の神様にも相談してみることにしました。

これってお客様あるあるムーブですよね?

長期にわたってなかなか進まない、こう着状態の問題に痺れを切らして、なんかこう、相談相手を変えたらスパッと鮮やかにご明答がでてきて、スカッと問題解決!するのでは?とか、占術やジャンルを変えてみたら、そこでズバッと結論!みたいな特効薬を期待したくなる欲がでるのは、誰しも責められない。それはニンゲンとして止められない衝動ですわよ。

これまでずっと同じ占い師に相談していたけど、たまたまその人と都合が合わなかったり、ガラッと気分を変えたくなるとか、たまには違う占い師の見立ても聞いてみようとか、友人に紹介されたから行ってみるとか。とはいえ誰に相談しても言い方が違うだけで、結局言われる本質は同じだったりするわけですが、わざわざ「同じこと言われる」意味は無駄ではないね。

ということで、同じ卜術でも西洋由来のタロットカードから、がらりと趣を変えて、東洋由来の周易へ。いざ!ダイスを振るのです。

3つのダイスを振って

当たるも八卦、当たらぬも八卦、と言われるように、易の基本的な構成要素は「八」です。

乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤(けんだりしんそんかんごんこん)
天・沢・火・雷・風・水・山・地

これら八×八で、64パターンの組み合わせができます。

そして、さらに!それらのひとつずつに、下から、初爻(こう)・一爻・二爻・三爻・四爻・五爻・上爻と、6パターンの細かい展開があります。

実際にどうやってるかは、ぜひこのあたりでご覧になってみてください。

だいぶ前のだけれど、夏瀬杏子先生が解説してくれて、わたしが生徒役で易の読み方の実践練習をしています。

易のサイコロで占ってみた

年に一度の冬至イベントのときだけは、夏瀬先生や翡翠先生の筮竹を使わせてもらっていますが、ふだんはサイコロで占っています。

これは撮影用にいっぱいだしてるけど、ふつうは3つ使います。

八卦だから、八面サイコロふたつ。
上と下を決める必要があるので、色違いを推奨。
どっちが上で、どっちが下にするかは、あらかじめ決めておく。

爻は6パターンだから、一般的な六面の立方体サイコロひとつ。

これら3つを、ぱっと投げます。

出てきた答えをメモして、参考書やらなんやらを眺めつつ、爻辞を参考にしつつ、さりとてまるまる鵜呑みにするのではなく、イメージを広げたり、性状とか色とか温度とか形とかを勘案しつつ、質問に沿った答えになるように、脳内でアイデア粘土をねりねりするのです。

易の神様に相談だ

いきなり本題を尋ねました。真剣だから。

「16歳9ヶ月のトッピーのこと、もうじゅうぶんすぎるくらい面倒をみました。長きにわたる介護生活の負担が大きすぎて、ニンゲンの生活に著しく支障をきたしています。ニンゲンの心身の健康も危うくなってきました。獣医さんに依頼して、安楽死させる案はどうでしょう?」

どん。

火地晋・初
晋如。摧如。貞吉。罔孚。裕无咎。
しんじょ。さいじょ。ていきち。まことなし。ゆたかにしてとがなし。
「晋如」は進むこと。「摧如」は阻まれ進めないこと。

あーーー。「まだ障害があります。もうちょっと時期を待ちましょう」ってことですな。

じつはこれだいぶ前に同じ質問で占ったときにも、同じように止められているのです。あのときはたしか、山天大畜の初だった。

有厲利已
あやうきありやむによろし

ちょうどこれを書いた頃です。このときはタロット様にも「安楽死=愚者」で止められてます。

ぶえええーーーー。ダメか。まだこのまま続行か。しんどいな。
じゃあもう一つ聞いちゃおう。

「そうですか。そうですか。そうですよね。安らかに老衰で自然死してくれるのがいちばんの希望です。そちらの展望はどうですか?」

どん。

雷地豫(らいちよ)五
貞疾恒不死
ていしつつねにしせず
「持病のある人は、どれだけ体を労わるのでかえって長生きする」

びえええええーーーー。。。(絶句)

占断への仁義を果たす

だいぶ認知症が進んで弱っているけど、まだ寝たきりでもないし、食欲もあるし、毛艶もツヤツヤだし、我儘だけれど騒音で迷惑を近所にかけてるわけでもないし、いま家族たちさえ病気じゃなければまだまだ生きられる状態の犬を殺すことには、もちろん抵抗があります。しかしわたしの健康はもう限界よ。ってことで、ものすごく迷ってるから相談してるわけです。

そこで易の神様やらタロット様からズバリと「まだです。待ちましょう」って何度も止められているので、わたしは素直にそこで言われたことを聞いています。合理的に現実優先で考えるなら、そんなこと無視して、とっくに実行していてもいい状態にいるのは間違いないのですが。

それでもわざわざ真剣に相談したのだから、そこでのアドバイスは受け入れないと。そこらへんの仁義をしっかりしておかないと、今後の自分の占いが当たらなくなりそうだしさ。ねえ。仮にも占い師やってるのだから、占い界への礼儀は尽くしておいたほうがいいってもんでしょう。

せめてわたしへの激励を…

いやーーー。しかし、タロット様や易の神様が、私の代わりに介護をやってくれるわけじゃないからね。究極に疲れてるのはわたしだからね。私は疲れている。私は疲れている。私は疲れている。千回言ってもいい!

じゃあ、もうちょっとわたしに激励のお言葉をよろしく頼みますよ。頼みますよ。頼みますよ。よろしくね!

「このままもうちょっと辛抱して介護を続けていくには、どうしたらいいですか?」

どん。

天雷无妄(てんらいむもう)初
成り行き任せがよい
「无」は無、「妄」は嘘、「无妄」は嘘がない、すなわち誠ということ。「天雷无妄の時、大いに通じる

正しくないことや、真実のない行動は災いがある
進んで事を行ってはならない

无妄往吉
むもうゆけばきち
天に従い、小細工をしないで無心に進むなら吉
あるがままの姿で

うわああああーーーーん(涙
「なるようになるよ」って、わたしの苦手科目なのですよ。

うお海王星とか、うお土星とか、いまの天体のトレンドは、双子にごっそり天体があるワタクシにはおもいっきり逆風スランプ!的な大きな影響を喰らってるのですが、まさにそういうかんじ。

たぶん、信じていないのですよね。「なるようになる」という世界の摂理のことをほんとうのところどこかで疑っていて信じていない。なんとかしたくなる。なんとかしようと逆らってしまうのですよ。それがおもしろいから。

そうですかそうですかそうですか。
わかりました。

介護もっとテキトーにやります。

わたしは、ニンゲンのからだを動かすスキルをもともと訓練しているので、犬の介護にもそれは間違いなく役立っています。立たせたり、歩かせたりするのは、ふつうのひとではたぶんいまもうできない。

つまり、わたしが熱心すぎて、わたしの腕が良すぎる、ということでいいか?いいな。いいよな。知ってる。それはもうよくわかっているのです。

なりゆきまかせは言葉にならない

質問は易の練習会でも「天雷无妄」出ると、みんな「あーーーーー」って、声にならないため息のような悲鳴のような沈黙が出ますね。

先日、あんこせんせい&ゆきの先生にこの「天雷无妄」の話をしたら、まったく同じように「あーーーーー」ってお返事してくれました。それだけでものすごく嬉しかった。ありがとうございました。

言葉にし尽くせない、このどうにもならない感、伝わった!!!
占い語すばらしい。ありがとう。

占い世界でのあなたの探検が、よりよい旅路となりますように!