あなたは、予約をしますか?
2020年からコロナの影響で「ふらりと立ち寄る」とか、「飛び込みで」みたいなスタイルが、さまざまな分野で難しくなっていますね。
あなたは「かなり前から予定を組んで、しっかり予約する」派ですか?それとも「当日思いついたら、予定が空いたら、そのときのタイミングでいきなり行きたい」派ですか?
「人につく」派
「わたしにはこの人でなければ!」というお気に入りの頼れる美容師やマッサージ師さん、占い師さんがいるあなたはとてもラッキーです。腕が良くて人気がある技術者さんならなおさら、その方の予定と空き状況に合わせて事前に予約をしておくのが安全ですね。「定期的にきっちり通ってくれて、適切な距離感で、無理な要求をしない人」は、サービス業にとってもとても良いありがたいお客様です。
「なかなか自分にとって居心地が良くてフィットする人が見つからない」と、あちこち流浪のジプシーになってる人もいるでしょう。そのときの事情やニーズに合わせて使い分けている人もいるでしょう。いままでフィットしていた人とだんだん合わなくなることもあるでしょう。それまでお世話になっていた人がお店を変わったり独立したから、そこに頑張ってついていったけど新しいお店の環境に合わなくて脱落、というケースもあるでしょう。
なんにせよ「ゼロからいちいち説明しなくていい」とか「だいたいこちらの要望を察してくれて、間違いなく良いようにしてもらえる」安心感は、単なるお値段の金額以上の価値があります。
「店につく」派
それと同時に「どうしても我慢できない!」という急な駆け込みを引き受けてくれるお店の存在は貴重です。この場合は「いつもの◯◯さん」でなくても「いま!すぐ!なんとかして!」という切実な理由があるかもしれません。占いでもお店に座っていると「明日までに返事をしなきゃならないので、いま占って!」みたいな飛び込みのご依頼は結構多かったですね。
ちなみに駆け込み需要でわたしがお世話になるマッサージ店には、指名が推奨されてません。(追加料金が結構高いとおもう)。徹底しているお店だと、スタッフの名前が明かされずにアルファベット表示のところもありました。
このような場合はお客さんとしても「◯◯さんにお願いする」というよりも、「あのお店に行けば、必ずなんとかしてもらえる」という意識になるでしょう。個人の名前や技術よりも「このお店のスタッフさんなら、誰でも間違いがない」とお客様が思うような、そういうお店や、そのような場もやっぱり貴重です。
あなたは、予約をしますか?
以前わたしはお世話になっていた美容師さんのおやすみと、自分の休みの曜日がかぶっていてだんだん足が遠のいたことがありました。こればかりはどうにもならないですね。その美容師さんのせいではありません。
大昔に、火曜の昼間に中野トナカイ(中野ブロードウェイの中にあった占いのお店)に座っていた時は、美容師のお客様がかなりたくさんお越しくださっていました。(関東の美容院は火曜休みが多いようです→★)
定期的な通院なら予約が必要ですね。ほかにも「ご紹介者と一緒にしか入れない特別なレストラン」や「半年先まで予約で埋まっている占い師」や「入手困難プレミアチケット」なら、そもそも事前にその予約を手に入れることがまず大変です。でも、もし手に入ったならその予定は、他より優先して守ることになるでしょう。
あなたの業態は?
お客さん側のニーズがいろいろあるように、提供する側にもいろいろなスタイルがあったほうがいいですね。
うちの近所には「こんな辺鄙なところに?」「こんなロケーションが悪いところに?」とびっくりするような場所に、個人が経営する小さな、でも超!有名ラーメン店が何軒かあって、開店している日には凄まじい行列ができています。長い年月そこにある地味な地元の名店、というのもいいですね。
個人事業主としては、どうやったらそうなれるか?業態は違っても、お店に行けばひたすら観察!日々勉強です。
でも、だからといってしょっちゅう個人店だけにいくわけでもなく、わたしがふだん行くのはコンビニやチェーン店だったりするわけです。日常の買い物でも、八百屋に行くか、スーパーに行くか、という話もあるかもしれません。
巨大チェーンの話を目にするたびに「わたしは個人商店。わたしは個人商店として生き残るには?」と、呪文のように呟いています。
まずは観察してみよう
例えばターミナル駅から離れた住宅街にある「隠れ家サロン」なら、激安で1日10名お迎えするよりも、少し高くして「1日3組限定予約」のほうがフィットするでしょうし、そもそもそのロケーションは飛び込みのお客様をお迎えするには不向きでしょう。
でも、人通りの多い通りにあったり、フロアがとても広かったり、外からちょっと覗けたりして、たくさんご新規を迎えられるような体制とロケーションが整っているなら、クーポン券を配ったり初回割引!のようなキャンペーンをしてでも、たくさんのお客様をお迎えするような営業が必要でしょう。
あなたがお客様として行くお店は、主にどんなところですか?どんなところが居心地がいいですか?実際の店舗を構えるわけではなくても「自分ならこんなサービスが欲しい」というビジョンを実際に実行してみては?
そのためには何が必要でしょうか?もちろんビジネスとしてどこまでも徹底するなら、自分の好みよりは脇に置いて、世の中にニーズに合わせていくという選択肢も必要でしょう。
まだ具体性はなくても「わたしもこれからなにかやってみたい!」みなさまには特に、日々の生活の中でお世話になっているお店やサービスのあれこれを「もしこれを自分がやるなら?」「もしここで自分が働くなら?」「何が必要?」「いくら必要?」「条件は?」「売り上げは?経費はどのくらい?」というように、視点を変えて具体的にみるトレーニングをお勧めしています。なんといっても、脳内シミュレーションだけなら無料です。
予約する?しない?
私をみて?みないで?
ちなみに「なんでもすぐ予約をする」「なるべく予約をしたくない」には、かなり色濃く、その人の基本的な個性や考え方が反映されるように感じます。もちろん時と場合、状況に応じて使い分けている人がいちばん多いでしょうし、それができることがいちばん健康的と思います。
また、どこかのお店にいくときに「わたしのことを特別に認識してサービスして欲しい」「なるべく個別に認識されずにワンノブゼムでいたい」という話も、かなり意見が割れるところです。
占い師としてさまざまなサービスをご提供する中で、そのときの状況やメニュー(価格帯や提供方法)に応じて、依頼者さんたちの傾向や属性は、ぜんぜん違うことがわかります。
あなたもご自分なりのセオリー、勝ちパターン、あなただけの秘密の漁場!みつけてくださいね。私も日々アップデート!精進の日々です。
占い世界でのあなたの探検が、よりよい旅路となりますように!