夏休み最後の日とライブハウス
「きみは、あと一歩の勇気を踏み出せたんだよ。」
これは、僕が中学3年生の時に受け取った言葉だ。
2016年8月28日、夏休み最後の日。
そのころの僕は、大好きなお母さんから毎日虐待を受けていた。
死ねと言われ、叩かれ、空腹に耐え続けるだけの日々。
どうしようもなく苦しくて、心も体も限界だった。
もう終わりでいいや。
死ぬほど嫌ではないけど、始業式を理由にすれば、お母さんを悪者にしないで済む。
夏休み最後の日に死のう。
8月中旬のある日、穏やかにそう思った。
終わりは好