シュルレアリスムを代表する奇才 "サルバドール・ダリ"
ゆっくり霊夢だよ
ゆっくり魔理沙だぜ
どうも
スターバースト・ストリームです
シュルレアリスムって知ってますか?
超現実主義とも呼ばれ、「夢と現実の矛盾した状態の肯定」というわけの分からん芸術運動の事です
折角なので詳しく説明しますけど、深層心理世界のような非現実的ながら超現実的で尚且つ現実を超えるような...なんかそんなのです
シュルレアリスムの技法には無意識を描くと無意識に描く2つがあります
この2つは似てるようで全く違う性質を持ちます
無意識を描くとは夢で見た景色や深層心理世界のようなそこに存在しない物、あってはいけない物、矛盾した物を描く手法です
ダリはこの無意識を描く手法を使っています
もう1つの無意識に描くとは素材を組み合わせるコラージュや絵の具を垂らしたり削ったりして作者の意図を消して描く手法です
シュルレアリスムのアーティストにはルネ・マグリットやジョアン・ミロ、パブロ・ピカソ等アートに興味が無くとも聞いた事がある名前が多い印象です
じゃあ全く関係ない話しますけど
ピカソって誰でも知ってますよね
実はピカソって年代によって全く作風が違うことは知ってますか?
キャリア初期は写実的な絵を描き
親友が自殺し、精神的に追い込まれていた頃
社会の低層で生きる乞食や娼婦を薄暗い青色で描いた「青の時代」
恋人と同棲を始めたおかげか徐々に「青の時代」の表現が薄れ、赤を基調とした明るい色彩でサーカス団や曲芸師が描かれた「バラ色の時代」
アフリカ彫刻に強く影響を受けたピカソが生み出した「キュビズムの時代」
キュビズムと並行して、古典的で写実的な絵を描いた「新古典主義の時代」
シュルレアリスムの芸術運動に大きく影響を受けて描かれた「シュルレアリスムの時代」
そして第二次世界大戦が始まり、泣く女やゲルニカといった作品を残しました
本記事ではこんなパブロ・ピカソの生涯を代表的な作品と共に振り返って...
サルバドール・ダリを紹介します
僕個人の話になりますが
趣味の1つに「美術館巡り」があります
と言っても作品の前に突っ立って思考を巡らせるイカれた野郎ではなく
美術館特有の静けさと照明デザインが好きなだけで、作品に関しては「絵うまっ」くらいにしか思ってません
作品の裏側まで考えようとはせず、視覚のインパクトを重視するので
アンディ・ウォーホルのような芸術家が好きなのですが
このシュルレアリスムに関しては制作の経緯や意図まで知りたいと思うほどハマってしまいました
その中でも特にサルバドール・ダリにはかなり強い関心を持ち
この言葉にひどく感銘を受けた僕は
その時の熱量を忘れないように、この言葉をタトゥーで腕に入れましたがそもそも英語が読めないので忘れるもクソもない事に気付きました
そんな熱狂的なファンも多いダリですが実は画家だけには留まらず
ファッション誌「VOUGE」の表紙デザインやチュッパチャプスのロゴデザイン、ディズニーと映像作品を作ったりなど芸術家を超えた活動を行っており
自身の派手な見た目や尖った発言と奇行の数々から現代でいうインフルエンサーのような存在でした
そのせいか芸術家仲間からは「大衆に媚びている」「商業的だ」と批判され
「ドルの亡者」と呼ばれていましたが、ダリはその姿勢を崩すことなく晩年まで活動していました
ダリはシュルレアリスムの先頭に立ち、多くの作品を残しています
その中の一部を紹介します
「記憶の固執」
ダリ作品の中でも最も有名な1枚です
溶けた時計が印象的に描かれているこの作品は、チーズが溶けていく様子にインスピレーションを得たとされています
絵上手いですね
余談ですがダリのこの作品は音楽でもたまに耳にします
水曜日のカンパネラ - ガラ
YZERR - Wet Skin ft.IO
「最後の晩餐」
レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」を再解釈して描いた作品です
最後の晩餐とは新約聖書に記された「12人の使徒の1人(ユダ)が裏切る」というシーンを切り取ったものです
ダ・ヴィンチの絵では使徒達とキリストが食事をしている最中が描かれていますが
ダリの絵では使徒達は顔を伏せ、キリスト1人が前を向いている絵になっています
更に透けた裸の上半身、おそらく磔にされたキリストでしょうか
それにしても絵が上手いですね
「茹でた隠元豆のある柔らかい構造」
1936年から始まるスペイン内戦の不安を察して描かれた作品です
この作品が描かれたあと実際に内戦が起こり、ダリは理性で考えた未来よりも、潜在意識におけるイメージの予言力の高さを認識したそうです
一見すると2つの体に見えますが実は1つの体であり、自己分裂や矛盾を起こし始めているという内面を表現しています
めっちゃ絵上手いですね
「カタルーニャのパン」
ダリはEDに悩んでいたと言われています
「記憶の固執」でも表現されていたように、ダリは「硬いもの」と「柔らかいもの」との対立に強く拘っていました
この絵は硬くなったパンを男性器に見立てて、真性包茎パンの上に柔らかく溶けた時計をかけて自身の性的不能への不安を表現しました
絵が上手いです
「ポルト・リガトの聖母」
「ポルトリガトの聖母」は2作品あり、これは後に描かれた作品です
真ん中に描かれている女性は妻であるガラを聖母マリアに見立てて描いてあります
聖母マリアとその子供キリストの胸は大きく切り取られており、十刃みたいで良いですね
この作品は福岡市美術館にあり、僕も何度か見た事があるのですが
いつ見てもデカいし絵は上手いしでビビります
「ナルシスの変貌」
何これ
これはローマの詩人オウィディウスの「転身物語」という"ナルシスト"のルーツにあたるラテン文学を主題にして描かれた作品です
この作品の解説や考察を読んだんですが意味不明だったので多分誰も理解出来てません
ダリの名言の中にこんな言葉があります
「球体のガラテア」
ダリの妻、ガラの姿を球体で抽象的に描いた作品です
1945年に原子爆弾が投下されてからダリは原子理論、つまり科学に興味を持ち始めた一方
カトリックへの信仰も深くなっていました
タイトルの「ガラテア」とは古代神話に登場する女神の1人であり
原子理論と古代神話、科学と宗教という相反する2つを1つの絵で調和させた作品ですどういう事ですか?
「水面に象を映す白鳥」
分かりません。
彼は奇人として知られていますが、実際には奇人を演じていただけで、親しい友人の前では非常に繊細な常識人でした
彼が残した作品は「ダリが演じる"ダリ"が描いた物」であり、行動や発言も自己演出の一部だったと言われています
歴史に名を残す天才に奇人や変人が多い中
ダリは奇人になる事で天才になろうとした天才でした
最後にダリが残した数々の名言から一部ですが紹介します
終わります。
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