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一番綺麗な色ってなんだろう(桜井,2008)

タイトル自体に特に意味はないです。今流れていた曲。

近鉄の観光特急に乗った(2ヶ月前)

2ヶ月ほど前、名古屋に用事があって行ったのだが、そのついでにどこかに旅行したいと思い、いろいろ考えていた。
用事がないとなかなか行く機会のないところに行きたいと思っていた。名古屋近辺だと三重県がメインルートから外れているし結構アリだなと。
三重県なら伊勢神宮でも行くか、日本人だしな、、と軽い気持ちで神宮参拝を決めた。

伊勢神宮参拝にとてもいい切符が近鉄の「伊勢神宮参拝きっぷ」である。

詳細はリンクを参照されたいが、端的にいうと名古屋-伊勢志摩の特急での往復乗車券と、伊勢志摩でのフリー乗車券等が付いている切符だ。

これで伊勢参拝のついでに近鉄特急を乗り回す旅行に出かけた。

行きに乗った特急。内装はやや年季を感じたが、普通車でフットレストがついてる。嬉しい。
名古屋から伊勢までは1.5hほど。
朝早かったのと外が大雨で景色もあまり見えず、快適な車内で眠ってしまった。
神宮内宮の地図。
地図左下入口から現在地まで徒歩5分くらい。正宮までさらに5分くらい。広すぎる。
正宮。この中に天照大神がいるらしい。
めっちゃ天気悪かった。

いつも神社に行っても祈ることがないので世界平和を祈るのだが、この日は就職まで1ヶ月ほどに迫った日。仕事などつつがなく生活ができるよう祈ってきた。

皇室の祖先、すなわち日本の祖ともいえるような神様が祀られた神社ということで、スーツなど正装で来ている人が多数いた。
私はそこまで信心深くないので、こんな雨の日に来るんじゃなかったとか、神様にしたって静かに生活したいだろうに、物好きが土足で踏み込んで大きな音で拍手して申し訳ないなとか余計なことばかり考えていた。

もう1つ特徴的と思ったのが、外国人がほとんどいないということだ。
日本は外国からするとお手軽海外旅行先に成り下がってしまい、新宿・渋谷・京都etcどこに行っても外国人だらけで、耳だけ多文化国家を体感できるようになった。
しかし、こと伊勢神宮に関してはほとんどが日本人参拝客だったのである。その日は月曜日だったにも関わらずだ。

キリスト教の西洋人からすれば、極東の"Shinto"とかいうよくわからない宗教の施設など興味を示すものではないのだろう。
京都の社寺と比して荘厳な仏像があるとか、ピカピカで眩しいとか、舞台から飛び降りるとか、そういう目で見て楽しいものがある神社ではない。その点、外国人の訪問先としての魅力は薄いのだろうと思った。
東アジア諸国からすれば、侵略国家の先祖のお膝元に行くなど言語道断という風にでも感じているのだろうか。

神宮内宮の近く、おかげ横丁にあるラーメン屋。牛骨ラーメン。
おかげ横丁は日本酒の試飲や松阪牛のグルメなど食べ歩きができるスポット。晴れてたら周るのが楽しそうだった。

帰りは近鉄の観光特急のしまかぜに乗ってみたいと思っていた。
前日の時点では既に席は満席(月曜日だったのに)だった。それならば仕方ないと思っていたのだがダメ元で当日駅の窓口で空きがないか聞くと、1席だけ空いてるということだった。ラッキーである。
せっかくなら全区間乗ってみたいと、伊勢から始発の賢島まで移動した。

賢島駅 特急が揃い踏みしていた。
賢島は志摩半島の奥まったところにあるので、開けた感じのない海。これだけだと川にしか見えない。
伊勢志摩サミット記念展示があった。
しまかぜ号
2+1列がけの広い座席。
頭の部分が覆われるようになっていてとても快適。
電動のレッグレスト付いてます。
アテンダントの方がおしぼりと記念乗車証を配ってくれた。
土産物屋にあった柚子の果実酒。
スッキリした飲み心地で美味しかった。

お伊勢参りをして近鉄の特急に乗る三重県に行く用事を作るイベント、とても楽しかった。
雨風が強く、傘が飛ばされそうになる場面もあり、その点は結構大変だった。
賢島近辺は山がちで、近傍には志摩半島全体が見渡せる展望台もあるらしい。時間があったら行きたかった。

余談だが、「経県値」というサイトをご存じだろうか。47都道府県を、住んだ、宿泊した、訪問した、未踏etcと自分の経県を入力すると、自分が日本国内での経験を得点化してくれるサイトである。

旅行するとこの経県値が増えていくのが楽しい。最近は都内から埼玉県に居住地が変わったのでまたスコアが増えた。死ぬまでにさすがにすべての都道府県は訪問したい。下は私のスコアです。

3週間ぶりの地元

先日、実家に荷物を取りに行くべく地元八王子に帰った(といっても3週間ぶりなのだが)。

そこで見たものは、物心がついた時からずっと存在していた京王八王子駅の駅ビルの閉店であった。

29年という長い間存在していたらしい。
当駅が地下化した当初くらいからあるのではないだろうか。
現代の八王子市街を見守ってきたといっても過言ではない。
2階のマクドナルドの看板跡が寂しい。
ビルの全景。

閉店理由は「ビルの大規模な設備工事」ということらしいが、売上不振であったことは想像に難くない。
コロナ禍以降テナントはどんどん潰れ空いた部分が休憩所やプリクラ置き場になるという、地方都市の商業施設あるあるといってもいい状況となっていた。
地元民として長年使ってきた感覚として、間違いなく人が最も入っていたテナントはマクドナルドであった。次いでGU。

本屋も、覚えている最も古い記憶では啓文堂書店(京王グループの書店)であったが、数年おきに潰れては新しい本屋が入ってを繰り返していた。最後はくまざわ書店だった。
くまざわ書店は八王子駅前を幾度となく救っている書店といってもいい。昔にも1度京王八王子駅のショッピングセンターに入居しているし、八王子駅南口にも店を構えている。かつては高層階に入居し撤退したテナントビルにも、気づいたら今度は地下に入居していた。極めつけは、駅前の一等地の5階建てビル1棟が丸々この店。

このような商業施設の閉館は人口減少時代の趨勢だろうと思う。
と思って八王子市の人口を調べたのだが、ここ5年ほどはほほ横ばい(といっても微減)に留まっていた。そうなると、やはり街に魅力がないということになろう。
たしかに、生活するには全くといって困らない商業施設はそろっている。ただ、それ以上でもそれ以下でもないのだ。学園都市を謳っているが、おそらく八王子に住んでいる学生も遊びに行く街は立川か吉祥寺か新宿か…である。

近年駅前のとても人の流動の多い場所にあった保健所が移転し空き地となっていた。ただ結局公園となり、夜は地元の酒を飲んだ大学生か、条例で店には入れない中高生のたまり場となっている。
滞留するだけではなく、滞留してお金を生み出す場所をつくるのが街づくりではないだろうか。400mほど離れた京王八王子駅とJR八王子駅の中間点という絶好の立地であれば、中層のオフィス+店舗の入居するビルくらいは建てられただろうと思うが。。。

公園の立地。

今は違う街に住んでいるので、またしばらくして帰ったら何か見えるものがあるかもしれない。それがいいものなのか長年住んだ町として残念に感じるものかわからないが、楽しみの1つではある。

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