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世界は美しい

デザインの仕事をしてるんです。
主にパッケージ。
しかもフィルム包装。
ということは「透け」ます。
なので製品の上にデザインを乗せてクライアントに提案してます。
紙だと透けないので特に中がどんなのだろうが、パッケージの展開図があればデザインできるのでしょうけど、フィルム印刷の場合は製品が見えるので製品の画像が必要です。


余談ですが、先日私が働き始めた頃の話をしてて、今撮影してるこの製品を昔は手で描いてたな、と思い出しました。下っ端はまずこの製品を描くのを練習します。笑 昔は「(人間の)イラストレーター」が別に居たので絵は描いてもらえたのですが、製品を描くのは下っ端の仕事で、めっちゃ難しそうな製品の時とかイラストレーターが暇すぎる時以外は描いてました。笑 いやぁ懐かしい!


通勤してた時には会社にあったちいさなボックススタジオ的なもので私が撮影してました。在宅するようになって、製品は会社に送ってもらい、会社で撮影してデータだけ送ってもらってたのですが…ある日、めちゃめちゃピントのあまい画像が届き…取り直してもらおうかとも思ったのですが、おじいちゃん(上司)が一生懸命撮ったのに悪いかな、もしかしてもう目がちゃんと見えないのかもしれないしなと遠慮してそのままクライアントに提出したら、普段、デザインの修正以外全く何も言わない優しい方なのに「申し訳ないけど製品画像修正するか撮り直して欲しい」との依頼があり、それから、再び撮影も私がするようになったのです。

そこで、また、ボックススタジオ的なものを購入するか…でもこれを家に置いておくのは場所取るしいやだな…

我が家、ものすごく光に溢れてるので、自然光で撮ることにしました。
いろいろ、本当にいろんな場所でいろんな方法を試したのですが、結局

午前11時までの光でリビングの一番大きな窓ぎわのテーブル(いつもご飯食べてる)に白い紙と少しのレフ板。

これで最高にいい画像が撮れると発見し、これで撮影してますが

美しい。笑

もちろん、デザインが乗らないとお金にはならないのですが、神は細部に宿るとも言いますし笑、土台がよくないと上に何乗せてもだめってこともありますし。笑

けど、仕事だけど、カーテン越しの朝の光の中で撮影する(実はiPhone!)画面をのぞき、シャッターを押すたびに

「あぁ美しい!今日も世界は美しい!」

と思ってるのバカっぽくて平和でいい時間だなと撮影する度に思うのです。

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