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頭痛の種類と対処法を知ろう!

●頭痛には種類がある

頭痛というと「片頭痛」「頭痛もち」など慢性頭痛をイメージしますが、頭痛にもいろいろな種類があります。

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大きく分けると、

①日常的な生体反応としての頭痛
二日酔いのとき、アイスクリームを食べたときなど頭が痛くなることがあります。これは誰にでも起こる生体反応としての頭痛です。

②脳や全身の病気が原因の頭痛(症候性頭痛)
脳の病気やその他なんらかの病気が原因となって起こる頭痛です。慢性頭痛とはちがい、なかには命にかかわるものもあります。

③頭痛もちの頭痛(慢性頭痛)
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など、いわゆる頭痛もちの頭痛です。一口に慢性頭痛といってもその種類ごとに痛み方などにも差異があり、そのタイプにあった対処が必要です。


●症候性頭痛

!!命にかかわるコワイ頭痛も!!

なんらかの病気が原因となって起きる頭痛です。なかには脳腫瘍、くも膜下出血や脳梗塞などの脳血管障害などの病気によって起こるものもあります。命にかかわることもありますので、このようなような頭痛の場合はすぐに医療機関を受診することが必要です。慢性頭痛を持っている人は「いつもの頭痛」と思って我慢してしまいがちなので注意しましょう。
副鼻腔炎や髄膜炎、側頭動脈炎など、その他の全身の病気によって起こる頭痛もあります。


●慢性頭痛

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脳自体は異常ナシ、問診が診断の決め手は!?

慢性頭痛にもいくつかのタイプがあり、それぞれ痛み方や対処法が異なります。また、一種類だけでなく複数のタイプの混合型の場合もあります。

①片頭痛
②緊張型頭痛
③群発頭痛

が主な慢性頭痛のタイプです。

●片頭痛

ズキン、ズキンと脈とともに痛む。

<痛みの特徴>
・拍動性(脈拍に合わせてズキンズキン)
・頭の片側が痛む(両側の場合もある)
・痛みのピークに吐き気がすることも
・前兆がある場合も 閃輝暗転(星がチカチカ)、視野が欠ける、生あくび、肩こり、首すじのはり
・身体を動かすと痛みが強くなる
・遺伝することが多い

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<原因>
血管が拡張して周囲の神経が引っ張られて痛みが起きます。なぜ血管が拡張するかはわかっていませんが、次のようなことが誘引と言われています。(人によって異なる)
・睡眠不足など生活リズムの乱れ
・緊張状態から開放されてホッとしたとき
・雑踏・人ごみ
・熱いお風呂、サウナ
・月経(女性ホルモンの影響)
・アルコールや特定の食品
・休日のぐうたら・寝すぎ(過度のリラックス)  など
いずれも誘引から自律神経に影響して、血管の収縮・拡張のリズムが乱れて頭痛が起きると思われます。

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<予防法と対処法>

⚪︎予防法
たとえば人ごみや睡眠不足など、どのような環境が重なったときに片頭痛が起きるかを記録しておくことで、原因となる環境を特定し、該当する時期にそうした環境を避けるようにします。

寝不足、寝過ぎ、疲労、空腹など体のストレスは片頭痛の引き金になるので避けましょう。とくに週末の寝だめや二度寝は、空腹と寝過ぎが重なって片頭痛を重くするので要注意です。

チョコレート、チーズ、ハム※、ヨーグルト、赤ワインなど片頭痛を誘発するといわれる食品の摂り過ぎには注意しましょう。
※亜硝酸塩が関与

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⚪︎対処法
冷たいタオルなどを痛む部位に当てると、血管が収縮して痛みの軽減に役立ちます。一方、入浴やマッサージなどは血管を拡張させるので痛みが増すことになり逆効果に。

頭痛の最中に体を動かすと痛みが増し、光や騒音でも痛みはさらに増してしまいます。できるだけ、静かな暗い部屋で安静になりましょう。

コーヒー、紅茶、日本茶に含まれるカフェインは血管を収縮する作用があり、痛みの早期に飲むと痛みが軽減。ただ、連日の過剰摂取は逆に頭痛を誘発するので注意して。

自分の痛みを誘う誘因を避ける
予防薬(発作回数が少ない人や鎮痛薬がよく効く人には必ずしも必要なものではありません)
鎮痛薬(病院や市販の薬)


●緊張型頭痛

肩コリと、ギューッとしめつけられる痛み。

<痛みの特徴>
・頭をギューッと締め付けられるような痛み、圧迫感、重い感じがいつからともなくはじまりダラダラ続く
・後頭部を中心に両側が痛くなる
・首や肩のコリや目の痛みを伴う

<原因>
筋肉が緊張することから痛みが起きます。その原因は、
・ふだんの姿勢の悪さ
・首の骨などの骨格・体型の歪み
・首や肩のコリ、緊張
・目の疲れ、歯の噛み合わせ
・ストレスや精神的な緊張

<予防法と対処法>

⚪︎予防法

姿勢を正して、同じ姿勢で長時間の作業をしないようにしましょう。

簡単なストレッチをこまめに行い、首や肩の筋肉の緊張をほぐしましょう。

高すぎる枕、柔らかい枕は首の負担になり、知らず知らずのうちに筋肉を緊張させることに。高すぎず、柔らかすぎない自分に合った枕を選ぶことで予防ができます。

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⚪︎対処法
マッサージ、蒸しタオル、半身浴などで温めて、首、肩の筋肉のこりを取り、血行をよくしましょう。

骨格・体型の歪みを改善する
薬(鎮痛薬は効果が得られない場合が多い)

頭痛が始まったら、心身にストレスを加えていることを中止し、例えばその場所から離れるなどして、早めに気分転換をしましょう。
ストレスコントロール

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●群発頭痛

強烈な痛みがある期間毎日同じ時間に。

<痛みの特徴>
・慢性頭痛で最大級の強烈な痛み。目の奥がえぐられるよう、じっとしていられない
・決まった片側が痛む 特に目の奥が痛い
・持続時間は1~2時間 ある期間毎日のように決まった時間に起こる
・直前に目のかすみ、首のはりなどの前触れがある
・目の充血、涙目、鼻水などの自律神経症状を伴う
・男性に多い

<原因>
原因はわかっていません。が、こめかみの血管拡張がおきているためといわれています。また流涙や鼻水の症状から自律神経から異常な命令が出ているためともいわれています。
アルコール、ニトログリセリンで誘発される場合があります。

<対処>
群発期を予測して予防薬を飲む
鎮痛剤
100%酸素吸入が有効な場合もある(市販の酸素スプレーでは代用できない)
群発期はアルコールを避ける

●その他の慢性頭痛

その他の慢性頭痛には次のようなものがあります。

○頭部神経痛
頭部や顔面の末梢神経が痛む神経痛。ビリビリ、チクチク痛む
○低髄液圧性頭痛
髄液圧低下のために起こる頭痛。低血圧の人に多い。
○労作性頭痛
ある特定の動作によって頭痛が起こる。

■姿勢は自律神経の働きにも関係します

その他の慢性頭痛については一般的には「原因不明」になってしまうわけですが、血管拡張・収縮のリズムは自律神経の働きによるものです。自律神経の働きが密接に関係していることが考えられます。

身体の構造が傾くとカラダを支えるための慢性的な筋緊張が起きて、それが自律神経の入れ替わりを邪魔して自律神経の乱れを引き起こすことがあります。

「身体の構造のバランスをとる」ことは自律神経の働きを整えることになり、派生する頭痛等の症状の軽快も期待できると思います。

揉んでもたたいても一時的に痛みが和らぐだけで、姿勢が改善されない限り症状はまた再発します。
根本的に回復するためには、構造の問題を改善する必要があります。
姿勢の歪みなど構造・骨格の問題を改善することで首や肩のこりが解消され頭痛の軽快が図れます。

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