見出し画像

55、日本資本主義が「いいものを作る」から「売れればよい」へ劣化?

自動車産業の倫理観に関する不正情報が席捲している。
「ジャパン アズ NO.1」を支えたものは「いいものを作る」の精神であったが、随分と遠くに来たもんだ、と思える。資本主義のあるいは資本という怪物の劣悪な部分が露出してしまった。制度悪などではなく、利益のためなら何でもやるという人間悪であり、「売れればよい」への傾斜は見るも無残である。
一からやり直すしかない。企業人だけではない、国家の役人もそうなのだから、勘違いはしないで欲しい。世界は、国家独占資本主義あるいは国家先導資本主義の時代であり、自ら先導しておきながら、役人にツンと澄ましておられては困るのである。
資本主義の三大悪といえば、道徳観なき利潤至上主義、弱肉強食による富の偏在と貧富差、資本と仕組みを弄(もてあそ)ぶ投機資本主義の三つである。あとの二つは政治・制度で変えられるが、最初の一つは人間そのものによってしか変えられない。肝に銘じよう。
翻って、車に限らず、社会万般に亘って、不正やらクソ高価でどうでもいい商品に満ち溢れている。例えば、一個千数百円のプリンなど社会が必要としているとは、到底思えない。これをしたり顔でPRする民放テレビは、一体何なのか?私個人に限っての見方ではあるが、プリンも民放もブルシットジョブに思えて仕方がない。
資本主義を一から見つめ直す時期に来ているように思われる!諸兄、如何?
「この道はいつかきた道、ああそうだよ少し誇らしかったNO.1の道、今再び通ればぬかるんだ泥の道・・・・・」



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?