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64、地球上の最初の言葉は何?

「言葉とは何か」を、言語学者や哲学者が定義したところで、言葉についての全体像を語ったことにはならない。後付けの何か?ではなく、その時のどう?なくして、説得力はない。
ホモサピエンスという生き物が最初に発した(であろう)言葉を同定できて初めて、言葉の説明のスタートに立てる、と私には思える。
始源のことばは、生きるための食べ物の名詞か、自然現象恐怖の形容詞か、食べ物を得るための動詞か、突き詰めれば突き詰めるほど難しいし興味も尽きない。私は例によって、カールマルクス風に、生活や経済側面からものを考える。
私の個人的な見解は、「ホモサピエンス最初のことばは、それを他から区分するものとして発せられた具体的名詞ではなく、生きるため身の周りで口に入れられる食べ物を漠然と指す「これ・それ・あれ」の指示代名詞であった」ように思えてならない。おそらく、これで間違っていないと確信する。
以後、ことばは、言葉が言葉を生む等、言葉として独自の発展を遂げることになる。
なお、素直でない私が、エライお方にケチを付けるとすれば、次のようになる。
「太古、切実にことばが発せられた瞬間」にまで遡及するならば、言葉=道具あるいは言葉=自己表現、などというノーテンキなことは言っておられない。たいそうなお説などは、所詮は結果説明でありかつ後付け理屈であり、発せられるべくして発せられた「始源としてのことば」には行き着いていないとしか言いようがない。諸兄のご意見はどうだろうか。

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