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ライン管理職を外れて1年間一兵卒としてやってみた今だから言える事。

そうなるまでは、何も考えていなかった。ラインを外れる日は、思ったより1年早く突然に訪れた。会社員としては、疎外感のような感じもあり、そこそこ、というかかなりメンタルにもくる。定年退職まではあと数年あるのだが、会社という人生の城砦がなくなった時、自分が何者で、どのように生きていくのか?
冷静に考える良い機会になったのが、この1年間だった。

1年が過ぎて率直に言うと、一兵卒として、ひとつの仕事と向き合う事は、とても充実した体験だった。管理職というものを十数年やらせてもらったが、何か大事なものを忘れていたのではないかと思う。そして55歳の今更だが、自分に足りないものも見えて来た。

「人生は旅。なりたい自分を忘れずに、急がば回れ」

これは会社を辞めようと考えている部下や、5月病で悩んでいた若手によく言っていた持論だが、今まさにこの言葉を自分に向けて唱えている。

生涯現役。少なくとも健康年齢までは、実務屋として生きたい。
これが、現時点での私の考えだ。健康年齢まで、というのがポイントで、現状72歳くらいが日本人男性の平均的な健康寿命。

という事は、大前提として、会社という枠組みではなく、フリーランスとして、定年退職のないカタチで、やって行く。自分のこれまでの経験、スキルを因数分解して汎用性のあるビジネスメソッドとしたい。詳しい内容は別の機会に述べたいが、製造業の為の経営企画、マーケティング、財務含めたパートナーのような存在を目指す。

1年かけて様々シミュレーショしてみた。まだ足らない部分もあり、それについては準備して行く。

一兵卒になって1年間取り組んで来た仕事が、非常に大きなプロジェクトになった。これまでの経験、学びで得たもの、様々なモノが詰まっている。まさにサラリーマン生活の集大成と言えそうだし、これなら自分の第1の人生はハッピーだったと思えるだろう。
そして第2の人生へ、やるべきことをシンプルに、生涯ただ一事を成せば良い。本当のゴールは自分が決めればよいのだ。

いまはそう思っている。

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