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文スト博第二幕に行ってきた

文豪ストレイドッグス大博覧会第二幕に行ってきましたので、自分用の記録がてら思い出を残しておきます~。

開催初日から2週間ほど経過した日曜日、そろそろ人波も落ち着く頃だろうと見込んで訪問しました。それでも会場は沢山の人で溢れており、前に後ろに常に人が続いている状態で、文ストがいかに多くの人に愛されているかを実感。小学生くらいの家族連れや年配の方もいらっしゃって、家族みんなで愛せる文豪ストレイドッグス最高だなあとぶつぶつ言いながら会場を回りました。

展示内容としては、主にアニメの原画と朝霧カフカ先生による解説が大半を占め、その合間にパネルやフォトスポット、舞台関連の展示やアニメ空間の再現などが散りばめられていて、内容のボリュームは文句なし、前回の第一幕よりも格段にパワーアップされていたと感じます。(※2022横浜会場比)

以下いくつか印象に残った部分です。

・冒頭の案内ムービーもボイスドラマも内容が充実している。日常のやりとりを垣間見れるのは貴重だし、ギャグも詰め込まれているので一聞の価値あります。太宰さんの寝声…良かった。

・最初に展示されていた先生たちのご挨拶、きっと第一幕と同じ内容なのだろうと勝手に思い込んでいたけれど、第二幕オリジナルで胸を撃たれる。不意打ちも相まって涙が滲みました。35先生のデスクのヤンエにそういう用途があったとは知らず開眼。

・原画が展示されている順番が物語の時系列順になっており、探偵社設立秘話から始まり過去編を経て、本編軸へと続いていたのはわかりやすかったし新鮮でした。

展示は探偵社設立秘話から始まる

・展示されている原画の数がすごく多い。第4シーズンの分が追加されただけじゃなくて、過去のシーズンの原画もかなり増えていたように思う。特に黒の時代の原画は印象的。ルパンの再現とともに非常にうまく展示されていた。

DEAD APPLEでの回想シーンも黒の時代の展示と共に並べられていた
言葉では語り得ないなにか

・敦くんの書いた「調査報告書」は見もの。作中ではその内容について一切触れられないので「なるほどこういう感じか」と見ていて楽しい。感想の部分がゆるくて面白い。

敦の本音を垣間見ることのできる報告書

・探偵社の再現コーナーは太宰さんのデスク位置の特定が極めて容易でした。
乱歩さんの席のどこかにお菓子が転がっていないかなぁと真剣に探したのですが気配すら感じさせず。乱歩さんがお菓子を独り占めするために徹底的に隠しこんでいる様子が伺える。

或る人物のデスク。書類が隣の席にまではみ出している

・DAの展示コーナーに敦くんと白虎のパネルがあったのも印象的。扉とその奥に待ち受ける未知なる存在に対する不安感が演出されていたように思います。そのパネルからすぐ後ろを振り返ると「来い、白虎!」の原画が展示されていて、パネルの側で敦くんが感じた恐怖や不安が演出されていただけにそれを受容したシーンの持つ威力が際立っていて心を打たれました。

扉の前で立ちすくむ敦
来い、白虎!

・第5シーズンの予告映像やパネルも一部展示されていて期待に胸を膨らませることができる。第5シーズンは舞台となる場所が特徴的。モンマルトルの丘のごとき島と、荘厳な演説会場と、豪華客船と、こだわりの詰まった背景であることが感じ取れます。

・第5シーズンの予告映像はメディアで公開されているものよりもかなり長いものが上映されていた。
途中で映像がぶつんと切れてしまい、係員の方がすぐに気づいてかけつけてくれたが、その後自動的に最初からリプレイされていた。(おそらく一回きりのトラブル)

・カフカ先生の解説は新しいキャラ以外は第一幕の内容をそのまま引き継いでいる模様。第二幕で新たに追加されたキャラ解説も読みごたえたっぷりで非常に深い。神の語る言葉というのはいつの時代も示唆に富んでいる。

選りすぐりの原画とともに展示されている朝霧カフカ先生によるキャラ解説

・カフカ先生による史実の文豪の解説コーナーは撮影禁止。文豪紹介はすごくとっつきやすくて面白かった。また文豪先生たちの直筆の原稿を見れたのも大変良かったです。
しっかり頭に内容を残しておかないと…と思っていたものの、その後に挑戦した謎解遊戯で脳のリソースをほぼ吸われてしまったため解説の内容は忘却の彼方へ。乱歩さんの解説の前で笑った記憶だけがかすかにあるけど、何が面白かったのかはもう思い出せない。
せっかく書いて下さったのならぜひ本や冊子にしてまとめて頂けるとファンは喜びます。

・史実の文豪の解説とともにキャラの初期設定も展示されていてこれには驚く。35先生の記したメモも付記されていてとてつもなく貴重なものを見せて頂いた気分。

・先生たちのデスク紹介は今回も健在。カフカ先生の本棚には相変わらず読者をたぶらかすための本が並べられていることを横目で確認しながら、会場を後にしました。素晴らしく良い余韻。

・季節が良いのであちこちに点在している場所を巡る謎解遊戯は良かった。最後の答えを導きだすのにしばらくうんうん唸っていたので30代の大人でも十分に楽しめる。

・恒例のマンホールには今回もご挨拶を。神社の境内に入らば手を合わすべし、と同じ次元に存在する神聖なマンホール。遭遇したならば拝み倒すべし。

マンホールを開けた先に広がるのは文スト世界かそれとも鼠の世界か


ここからは少しプライベート寄りのお話。
個人的に好きな原画トップ5でも割り出してみようと思います。
大好きなキャラたちの原画で埋め尽くされた会場に胸が張り裂けんばかりだったので間違いなくどれも全部良かったのですが。

第一幕に昨年訪問したので「撮ってる撮ってる、お前その原画、前回も撮ってる!」っていうのを散々繰り返した(主におさむ)のだけど、意外にも心に残った原画というのは何度も撮影した推したちの原画ではなかったのが自分でも驚きでした。

第5位「高潔さvs高潔さ」
鐡腸さんの鋼の精神からは国木田さんの理想にまったく劣らない高潔さが感じ取れる。高潔さも必死さと同様に相対的に意味を持たないことに気づかせてくれる一枚。

第4位「三田村巡査長の本性」
この三田村さん、嫌いじゃない。

第3位「モンゴメリの必死さが向けられる先」
大きく手を伸ばす姿から、モンゴメリの精一杯な感じがすごくよく伝わってくるのが好き。純粋で一生懸命で献身的な姿に勇気をもらえる。

第2位「織田少年が垣間見せた深淵」
織田少年はどれをとっても栄養価が極めて高いのだが、少し抜けたような感じのする黒の時代の織田と違い、この織田少年の表情には何かを許せないのだというこの世界に対する苛立ちのようなものがわずかに感じ取れて印象深い。

第1位「必死に想う力の先にあるもの」
残酷なまでの真実を突き付けられるSKY FALL。勝利を手に入れることも大切なものを守ることもできず、何も成し遂げられなかったと絶望したシグマに待ち受けていたのは優しさの交換であった。何かを追い求めることで見つけられるものは確かに多いが、それ以上に全てを取り除いた後に残されたものには本物の価値があるのかもしれない。
無力な自分を受け入れ心を丸裸にした先にあるものとは。それを考えさせてくれる一枚。


こんな感じのランキングになりました~。
ファンからしたら一枚一枚が百億の名画にも勝る価値がある原画。
人間について深く描いている文ストだからこそ個々の場面のキャラの表情がこれほど複雑で多彩なのだろうと思うし、文ストの原画はただの原画という域を超えて、人間という存在そのものを深い次元で描き出しているようなそんな印象を持ちました。(敢えて言うまでもないですが、原作も然り)
ひとつひとつ眺めていると表情の裏に隠されたドラマやストーリーへの想像が膨らんでいくので、非常に有意義な時間を過ごすことができたと感じます。

文豪ストレイドッグス大博覧会第二幕、大満足でした~!

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