中也の感情描写についてのマニアックな考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
小説STORM BRINGERのネタバレを含みます。

「太宰、中也、十五歳」と「STORM BRINGER」の中也の感情の描写には何か意味が込められている気がしたので、それぞれ一覧にして書き出してみました。

太宰、中也、十五歳での感情描写

【気付いた点】

■15歳中也の感情描写は大きく分けて以下3つ
  ①肉食獣
  ②無
  ③かすかな感情

■明確な感情はほとんどない。
■仲間を殺されたりしていないため怒りもない。
■戦闘で感じていたのは肉食獣的な快楽のみ。
■羊や荒覇吐に関しては無感情。
■ポートマフィアに入って戦闘狂から卒業した?
■自分を人間だと思っていない。表層情報にすぎないと思っている。


STORM BRINGERでの感情描写

【気付いた点】

■中也の感情は大きく分けて以下4つ
  ①無  
  ②怒り  
  ③奥底にかすかに見える感情  
  ④仲間を思う時の意志の強さ

■中也の表情の中で、明らかな感情は怒りだけ。怒り以外のはっきりとした感情は見せない。
■中也が怒りを見せるときは、必ず仲間が関連する。仲間を殺した相手、仲間を殺そうとする相手にだけ怒りを見せる。太宰だけは例外で、無条件に怒りが生まれる。
■目に力強さを宿すときも、仲間のことを思うとき。
■仲間以外のことや自分自身のことについては、基本的に虚無。
■時折、奥底に感情が見えるときもあるが、その感情が何かは的確な判断能力を持っているアダムでさえも、判別できないほどにかすかなもの。
■仲間と相対するときや「自分は人間なんだ」と希望を持ったときにわずかながら感情の揺らぎが生まれる。

まとめ

戦闘音楽をBGMでかけてくれと太宰に所望するほどの戦闘狂で、戦闘中は笑いながら愉悦に浸っていたピチピチ肉食獣の15歳中也くん。
怒りと仲間のための報復以外、すべて深淵に落っことしてしまった16歳中也くん。このときにただの肉食獣から神獣に昇格しました。

以上、マニアックな調査結果でした。

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