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Vについての考察

アニメ40話で明かされたVという組織とドスくんとの繋がり。
突如与えられたヒントから、一体どのようなことが連想できるか、考えられる可能性について色々探ってみたいと思います。

ちょっと前にね、私これからは謎の解明はしません!と大口叩いたばかりなんですよ…その矢先にこれですよ…どうしてくれるんですか…!

さて、この記事で考えたいことは2つ。
①V(ファイブ)という名に込められた意味
②ドスくんがVを通じてやろうとしていること
です。それではいってみましょ~~

■Vという名に込められた意味

Twitterでも皆さんいっぱい考察してますよね…
そしてどうやらV=五衰という概念が築かれつつある?そんな気配を感じています。

個人的には5という数字はドスくんの署名であり、ドスくんがやろうとしていることの暗示であると思ってます。
そして5という数字は、黙示録の「第五のラッパ」に関連しているのでは、という妄想をしています。

第五の御使が、ラッパを吹き鳴らした。するとわたしは、一つの星が天から地に落ちて来るのを見た。この星に、底知れぬ所の穴を開くかぎが与えられた。 そして、この底知れぬ所の穴が開かれた。

ヨハネによる黙示録9:1

黙示録の第一〜第四のラッパは天災などの天から降る厄災であったのに対して、第五〜第六のラッパは悪霊による災いだと言われています。第五のラッパが吹かれる前には、わざわいなるかなと3度鷲が叫ぶという象徴的な出来事があり、真の災いの到来を告げています。
そして上に引用した第五のラッパの冒頭で一つの星が地に落ちるという描写がありますが、この星とは天使のことです。天使が地に落ちる、すなわち堕天使のことを表しています。この堕天使が底知れぬ所、悪霊たちが閉じ込められている場所を開くことで、悪霊による災いが始まります。
ここでいう堕天使とはサタンでありルシファーであるとされているので、やはり5という数字からルシファーの影を感じてしまいます。

また、悪霊の災いが起こるということになってますがこれは本来矛盾していて、黙示録は神の国を実現する、すなわち悪霊をこの地から一掃することを目指して行なわれるわけですので、その目的のために悪霊自身が協力することはあり得ないはずなのですが、この時ばかりは悪霊さえも神の御言葉に従うとされてます。そのあたりもドスくんが抱えている悪と神という二つの矛盾する性質との共通性を感じられる気がします。

ということでこの5という数字は、自分こそが地に落ちた星であり、第五のラッパの到来を予告するための数字である、というドスくんの署名兼予告としての意味を持っているんじゃないかなと思ってます。

色々書きましたが、これは私が勝手に築き上げた王国のイメージに基づいて考察しているものに過ぎません。光の当て方を変えれば浮かび上がってくる実像も変わってくるはずです。本当にそうなのか?という疑いのまなざしでこの考察を見て頂きつつ、皆様の脳内でも一度検証したり色んな可能性を当てはめたりして遊んでみてほしいと思っています。

■ドスくんがVを通じてやろうとしていること

Vの裏側にドスくんがいたことから、ドスくんは夏目さんを捕えようとしていたということが伺えます。
ドスくんの目的は一貫して「白紙の文学書を手に入れる」ことだと思うので、夏目さんが白紙の文学書に非常に近い人物であるということが明かされたようなものだと思います。
夏目さんを使えば、白紙の文学書を手に入れることができる、だから捕えようとしていたのではないか。
結果は失敗に終わったものの、この出来事から「白紙の文学書への道標」となり得るのは敦くんだけではない、ということがわかりました。
そもそも研究用に一頁切り取られたことがあるので、それを切り取った人物が日本側にいるはずですよね。それが夏目さんだったという可能性はあるような気がします。

演劇の内容が非常にデリケートなものであったのは、そういった内容のものでなければ夏目さんをおびき出すことができなかったからでは?
だとすると演劇の内容でドスくんはリスクを冒しているはずです。ドスくんが冒したリスクが演劇の内容のどこにあるのか、というのを考えるのも考察の視点としては面白いと思います。

この事件の1年後に三刻構想の実現を以て夏目さんは引退し隠居してしまうので、ドスくんは夏目さんを捕まえるという目標を諦め、別の手段を探すこととなった。それが今の本編での物語だという見方ができます。

その後のVがどうなったのか、今も組織は存続しているのか、そのあたりはまだわかりませんね。不可視の方法で刺して殺す異能者の正体など明かされていないこともありますので、今後登場する可能性はまだありそうです。

■なぜドスくんは敦を捕えようとはしないのか

夏目さんを捕えることで白紙の文学書に近づけるなら、なぜ敦くんを捕えることで白紙の文学書に近づこうとしないのか?
敦くんを捕えるチャンスはいくらでもあったと思います。それこそ孤児院時代にはいくらでもチャンスはありました。それでも澁澤を赴かせる程度しかしなかったのには理由があるはずです。

その理由は「虎の制御」の問題ではないかと個人的には考えています。
敦くんはまだフル虎を制御できないので、ドスくんはわざと敦くんを泳がせて成長を促しているのかもしれません。その材料として用いられたのが澁澤であり、またギルドでもあったのだと思います。

こうやって考えてみると、あの一瞬のシーンとたった一言でだいぶ視界が開けてきた、という感じがしますね。このシーンを差し込むことを決断したところにカフカ先生の意気込みを感じたとともに、たった1シーンの挿入でこれだけガラリと見える世界が変わってくる、そういう情報の出し方にいつもながらすごいなと感じてしまいます。

謎の解明活動、あまりやりすぎることは私の本望ではないので、ちょっと物足りない感を残しつつこの話はこれで終わりです!

追記

Vについて明かされている情報くらいはまとめておくか...
・廃墟の見張りには海外の元軍人を採用
・ぶち壊された上の連中がカンカンになった
・夏目の仕込み杖から機密情報を抜き取ろうとした
・内部規律、という言葉
・上も面子やら沽券やらがある
・我々と一緒に働きませんか、と乱歩を勧誘
・悪なる異能者を日本から一掃するという目的
・桁外れの報酬の、正体を伏せた依頼人
・自ら手を汚さない。必ず外部の人間を利用する
・連中の目的は大義
・異能者を駆逐すべく結成された異能者組織
・暗躍する地下組織
・不可視の何者かに刺されたかのような異能を持つ異能者

これを見る限り、日本人っぽいし政府機関っぽい感じが漂うんですよね…
桁外れの報酬、自ら手を汚さない、この辺の特徴はドスくんっぽくもないし、五衰っぽくもないような。どちらかというと政府系っぽい感じがする…
V=天人五衰というよりも五衰の更にもう一つ裏側にある組織のような?なので五衰編に散りばめられている謎(カジノの建造日や福地の挙動不審など)もこのVの思惑が関連している、とか。
五衰の目的は表面上は福地の目的だけど、本当の目的はVの目的でありドスくんの目的であるのかな?
七號機関とはまた違うのかな?五と七では結構差があるしな…。
これはちょっと…わかりませんね。
謎の組織おおすぎやろ


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