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ムルソーの護衛官ブリアレオスについて(お題箱から)

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
※お題箱に頂いたお題への返信です。

頂いたお題はこちら:
お題箱にて失礼します!
ムルソーにて倒された《百手異能のブリアレオス》という方がいましたが、この方についてお聞きしたいです。
まず誰だと思いますか?(情報が少ないので難しいとは思いますが😅)

それと、異能についてですが僕は「異能を何個も使える異能力」か「名前の通りに手みたいなものが無数に出せる異能」の二通りのどちらかだと思っています。
お暇な時ありましたら、ご回答よろしくお願いしたいです。


お題ありがとうございました!
ムルソーの異能者ブリアレオス…瞬殺でしたね。
未だにブリアレオスが脳内でブエノスアイレスに自動変換されるくらい、出番が少なく印象に残らない異能者でした。
しかし調べてみたら意外や意外。
この人、文豪じゃなくて神様だった。
そしてヘカトンケイルも神様軍団だった。
出所はギリシャ神話です。
私、そんなにギリシャ神話詳しくありません。
昔ゼウシくんが好きで見まくってたからゼウシくんレベルの予備知識はあるけど役に立たねえ…
ということで調べただけの付け焼き刃の知識しかないですけど、どうかご了承ください。

まず、ヘカトンケイルですが、ギリシャ神話の中で断トツに強い、護衛の巨人軍団だそうです。計3人いて、そのうちの一人がブリアレオスという名の巨人です。
頭が50個あって手が100本あるらしく怪力の巨人。
ギリシャ神話でティタン神属っていう巨人勢がゼウスを始めとするオリンポス神属に対して反乱を起こした際に、オリンポス側に付いて巨人勢のティタン族を倒した最強の3人組だと言われています。
ブリアレオスはそのときに、山ぐらいの巨大な岩を300個投げて巨人勢をやっつけたそう。
要は神界でめっちゃ怪力で超絶強い代表格みたいなものなのかもしれません。
そんなギリシャ神話最強クラスの神様でも中也の前では無力ですよってことがあのシーンが伝えたかったことなんじゃないでしょうか。
中也の強さアピールに都合よく使われたかませ犬、ということですね。

そして興味深いのは、文豪対文豪じゃなくて、神対神になってるところ。
多神教同士だからこそ成り立つ戦いでもあり、ちょっと笑えるネタでもあると思います。
深読みすると少し悲しくもあるけれども。
中原中也という人間としての戦いではなくて、荒覇吐としての戦いとも読み取れるので。完全に人間性を失って器だけの機能になっちゃってることを、遠回しに強調しているとも読み取れなくない。
何はともあれ中也には早く意識を取り戻してほしいですね。

ちなみに百手異能は、神話のブリアレオスのように手が100本あるかのごとく攻撃ができる(実際に生えているかどうかは別として、100本分の衝撃を与えられる)感じのやつなんじゃないかなと思ったりしてます。

一点だけ気になるのは、文豪じゃないのになぜ異能が使えるのか、という点。
文豪以外には本来異能力は使えないはず。
だとすると、ブリアレオスは異能兵器として開発されたものなのかもしれない、という可能性が出てきます。
神もしくは魔の名前を授かっている人は異能兵器だったりしますよね。
荒覇吐やらギーヴルやら。
もしかしたら、ブリアレオスは単なる愛称で実は本当の名前は別にあるのかもしれないですけども、欧州なので護衛用の異能兵器の開発とかやってそうだなという妄想も広がります。

切ってみたらすごい可能性を秘めていた領域でした。
いい切り口をありがとうございました!!

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