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社長の異能発動について

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
※お題箱に頂いたお題への返信です。

頂いたお題はこちら:

ものあしさん、いつもお疲れ様です
福沢さんの異能力についてお聞きしたいです。

文スト単行本9巻カバー裏で、福沢さんが「部下ができる以前には自分に異能力があることに気づいていなかった」というものがあります。でしたらいつ気づいたのでしょう?と疑問に思いました。
今のところ福沢さんの異能力の影響を受けている者が敦くんと鏡花ちゃん以外いないような気がします。なんなら与謝野さんなんて「瀕死」という制限は解除されててもいい気がするんですよね。でも過去編からわかる通り瀕死の者に異能力を使える制限はデフォなんです。

福沢さんはいつ自身の異能力の存在に気づいたか、もっと言えば誰が部下になった時に気づいたか、ですが私は2つの線があると思っています。

1つは花袋さんみたくもう辞めてしまった探偵社員の異能力者が入った時。
この探偵社員が殉職などしていたら興味深い展開だなあと思います。
メタ的にはなりますが読者から見たらマフィアは織田作、探偵社は○○が殉職、みたいな

もう1つは異能力者の部下を持って種田先生に会いに行ったら「福沢……お前…異能力が発動しているぞ…」と言われ、種田先生から異能力の詳細を聞いて判明、だと思っています。

後者はほぼギャグ路線ですね。後者だったら同じくカバー裏でやりそう。

また別件ですが、国木田さんが生死不明の時に「国木田がもし死んだのなら、私に感じ取れぬはずがない」
とのことですが、これは福沢の異能力の応用(?)によるものでしょうか?
ぜひものあしさんの考えをお聞きしたいです!
よろしくお願いします!


わーん。めちゃめちゃ素敵なお題、ありがとうございますっ!!
みんなの社長愛が高まってきている昨今ですので、今回は社長と探偵社員の絆の一形態ともいえる『人上人不造』について考えてみたいと思います。
というか、お題主様の考えて下さった考察が完璧すぎて私もう何も言えませーん!良すぎました…!!

種田さんに言われてはじめて気がついたギャグ路線ってのが魅力的すぎてその説を推したい…これ以上わたしのつまらん考察書いてもしゃあないやん…その説を超えられへんもん…な状態なんですが、せっかくお題を頂いているので、無理矢理ひねり出した退屈なアイデアを僭越ながらいくつか書かせて頂きます。でも初めに念押ししておきますが、お題主様の説の方が圧倒的に魅力的です~!

■福沢が自身の異能に気づいたきっかけ

その1:特務課から探偵社に出向した人がいた説
この説はお題主様案の派生形なのですが、特務課から探偵社に出向者を派遣していた時期があり、出向者に対して社長の異能が発動して気が付いた、みたいなことがあってもいいかなあと。
探偵社員になるにはハードルの高い入社試験が必要ですけど、出向者だったら手っ取り早く部下になれそう。
種田は社長の異能に早い段階で気付いていて、社長に自覚させるためにわざとその出向者を派遣した的な。

そしてその出向者は、乱歩が虫くんに渡した名刺の人(反政府地下組織に潜伏している特務課員)と同一人物でも楽しい気がします。乱歩さんいわく特務課の新人採用担当をしているので、探偵社の入社試験も実はその人が探偵社在籍中に考案して導入することにしたもの、とか?

その2:賢治くんが初めてのお相手だった説
敦入社の2カ月程前に賢治が探偵社に入社していますが、賢治も社長の異能の恩恵に預かっててもおかしくない気がしますよね。
賢治は東北の村にいるときに台風の中で本性が顕現していますけど、おそらく自分で元通りに戻っていて異能の制御自体はそれなりにできていた印象がある。
でも制御できるのはホワイト賢治⇔ブラック賢治のスイッチングだけで、ホワイト状態のままブラックの能力の一部である怪力だけを取り出して使うことはできなかった。それができるようになったのは社長の異能のおかげだ、って説もあっていいかもしれません。
探偵社設立から12年近くの時を経て、ようやく社長は自分の異能に気づく…いくらなんでもさすがに遅いかな…?社長をどれだけいじっていいのかあんまり塩梅がわからないのでこの辺にしておきます…

お題主様が取り上げてくれていた「国木田がもし死んだのなら、私に感じ取れぬはずがない」という台詞もすごく興味深いですね。制御の異能が働いていない相手にもなにかつながりはできているということですし、感触としてなにかがわかったりするのでしょうか。
色々と考えてみましたが、あまり良い答えが思いつかず…
こうじゃない?ってアイデアお持ちの方いればぜひ教えてほしいです~!

■社長の異能の"この先"

お題の本筋から外れますが、気になることがあるのでそのお話を。

福沢が人類軍総帥になったら、己の部下=人類軍に所属する全員になっちゃうのでは案件なんですけどね。それこそ何万人とかそういう規模の人間が部下になるわけですもんね?
もちろん異能者の数自体は多くないにせよ、社長の異能ってこれだけ広範囲の膨大な数の人間にも適用されちゃうものなんでしょうか。そしてそれだけの異能の負荷に耐えられるものなのだろうかというのがちょっと心配どころ。

社長の制御の異能が適用される対象って結構限定されてて、こんな感じなのかなと思うものをリストアップしました。
①"0か100かタイプ"の異能を持っている人の中間値の出力を可能にする(敦・賢治など)
②異能継承された異能に対して制御を可能にする(鏡花・辻村など)
③異能が独立して意識を持ってしまった場合に異能の制御を取り戻せる(ガブなど)
発動対象がごく少数に絞られれば、あんまり気にするほどのことでもないのかもしれません。

軍警に猟犬がいるように、他国の軍にも異能者は沢山いるはずで、それだけでなく欧州は先の大戦で異能を応用した軍事研究がさかんに行われていたりもする。となれば、日本よりもたくさん異能兵器や異能実験体・異能生命体のようなものを保有している可能性がある。そういうものたちが一斉に福沢の部下となって制御の能力を獲得することになるので、何かしら欧州勢にとってのメリットのようなものが生じるのかもしれない。

個人的に思いついた変な妄想なんですけど、欧州のどこかの軍に虫に変身したままになっちゃったフランツカフカがいて、人間状態に一向に戻れないので、荒治療として福沢に人類軍総帥を一瞬でいいからやってもらう必要があったとか。さすがに下らない妄想ですが、こんな感じで欧州勢は福沢の人類軍総帥というイベントが策謀のひとつとして必要だったから看過している可能性はありそうだなと思ったりしちゃいます。
(実際のところは、いま総帥うんぬんどころの騒ぎじゃないですけどね…ははは)

ではでは、とりとめもなく書いてしまいましたがこの辺で。
社長にはまだしばらくスポットライトが当たってくれたらいいなあと願っています。お題を頂き、ありがとうございました!


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