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時計塔の従騎士について(お題箱から)

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
※お題箱に頂いたお題への返信です。

頂いたお題はこちら:

こんにちは!いつも考察楽しく読まさせてもらっています!これからも楽しみにしています♪

突然ですが、最近文ストを1巻から読み直してたところ「時計塔の従騎士」(アガサ)の存在を思い出しまして…(それまですっかり忘れてました)登場してきたからにはこの先必ず関わってくる人物であるはずです。特に史実ではものすごく有名な作家だったので…

今後登場してくると仮定すると2つのパターンに分けられるのではないかと思ってます。

①天人五衰編で登場する
②天人五衰編のあと、時計塔の従騎士編として登場する

ここからは私の願望が盛り沢山です…

①天人五衰編で登場する
わたし的にはこっちのほうがありえるのでは?と理由もなく思ってます。ただ単に天人五衰編以上の悲劇を起こせるのか!?見たくない…!っていうのがあるだけなんですけどw
そもそも天人五衰編はどこで終わるのだろうかってところな気もします…福地が倒される(探偵社が無実になる)=天人五衰編終わりなのか…?ドス君が目的を達成する=天人五衰編終わりなのか…?

ドス君とアガサが手を組んでいるっていうのも全然ありえなくないと思ってます。

現在、本誌ではドス君の過去が明かされるかもしれない…!?って感じなのでそれでまた話が大きく変わりそう、


②天人五衰編のあと、時計塔の従騎士編として登場する
こうなってもまた面白いと思いますね〜

ただの戯言ですが、
・織田作を殺したミミック➔時計塔の従騎士が原因で欧州から追い出される
➔間接的に時計塔の従騎士が織田作を殺したということになる。

これを太宰はどう思っているのか。太宰のことだから知らないってことはないんじゃないかと思ってるんだけど…

・探偵社のポトマへ移籍が太宰説

この2つから、天人五衰編のあと時計塔の従騎士編で、太宰はポトマへ移籍し、そこで時計塔の従騎士へ復讐をする。というのも面白いなぁ!と妄想してます!
ただ太宰の復讐劇だと、めちゃくちゃ太宰メインになってしまって物語がうまく成り立たなくなりそうなので可能性低いかな…と勝手に思ってますが、もし叶えば双黒復活とかあるんじゃないんですか!?!?

めちゃくちゃ纏まりのなく、結局何を伝えたかったのかもよく分からず、どこか間違えてそうなところもありそうで本当にゴミな文章ですみません…
ものあしさんは時計塔の従騎士についてどう思いますか?


返信遅くなってしまい申し訳ありません…!
そして天人五衰編が終わりかけている…まさかアニメで数か月分の話を先取りしてくるとは思わなかったので、お題への回答を後出しじゃんけんで出してるみたいな感じになってしまいました…

■五衰編の後について

時計塔の従騎士、いつ出てくるか気になりますね!
ヴェルレエヌが言う「嵐」って最終決戦みたいなものなのかなあと思うのですが、その最終決戦の相手が時計塔の従騎士だったり?
英国戦、あるいは欧州戦に備えて張られている伏線が、ヴェルレエヌであり白瀬が立ちあげた「迷える羊」でありアダムであり、ストブリの話だったのではないかなとも思います。

それから欧州勢関連の伏線でいえば、55minで描かれた「七人の裏切り者」の存在も気になりますね。「七人の裏切り者」のうち、ひとりはヴェルヌであることが判明していますが、残り六人はまだ明かされていないまま。

かつての大戦絡みの話と、異能兵器開発の話と、反政府地下組織の話、このあたりの伏線を回収しながら、天人五衰編の次の章へと続いていくのかもしれないですね。

アニメ61話で一旦福地との戦いに決着がつきましたが、「2時間後」に再びご登場なさったようで...
しかし月に浮かんでるあれは福地本人というよりは、雷神か龍神なんじゃないかなあと思います。ちょっと話反れちゃってもいいですか?

■2時間後に月に浮かんでいたもの

雷神だと思う理由がいくつかあるのでお話します。

1.お面の紋様が雷神の太鼓の紋様に似ている
福地のお面の紋様は黒い丸が3つあり、それを繋ぐようにして3本の線が引かれていますが、少しだけ三つ巴紋様に似ている感じがします。

三つ巴(Wikipediaより)

この三つ巴紋様は、雷神が持っている太鼓に描かれている紋様です。水が流れているように見えることから、火災除けの意味で神社の屋根瓦にも使われているそう。水に関連した紋様ということですね。

2.容姿が雷神に似ている
雷神は頭に牛の角を持っていて、腰に虎の革でできたふんどしを締めていると言われます。月夜の福地も頭に角があり、腰にはふんどし、なおかつ上半身裸という共通点がありますね。雷神の背後には帯のようなものがたゆたっていますが、この帯状のものは月夜の福地にもありました。


雷神図(尾形光琳)

3.神様なので御顔を隠されている
神道の神様はそもそも見えないものですし、神が宿るとされるご神体(剣や鏡など)を見てはいけないという風習もあります。だから月夜の福地も御顔を隠されているのではないかなと思います。

4.雨を呼ぶ儀式
雨御前は古くは儀仗剣として儀式に用いられていたということですが、名前からして雨を呼ぶ儀式だったと思われます。雨乞いの儀式で呼び寄せるものといえば、やはり雷神か龍神ではないでしょうか。龍は雨をもたらす神獣ですが、月夜の福地の左手をよく見てみると手の形が龍のようにもなっています。
剣そのものがご神体だったり、剣自体に異能が込められていることで剣の中に神様が宿っている可能性も?剣の中から神様が我慢できずに出てきちゃったとかそういうのも面白そうですね。魔法のランプから飛び出たジーニーみたいな。

2時間後の戦いで「福地が始めた物語に決着をつける」というような台詞を芥川が言っていましたので、福地との戦いの延長線上に、時空剣にまつわるなにかが発生したのかなと思います。

■解けきれない謎

芥川の台詞を鑑みれば、2時間後も含めて天人五衰編は福地の物語だったと言っていいのかもしれませんが、まだ残っている謎があります。

乱歩さんが語った「V=五衰」という言葉。福地はほとんどVとは関係ないように見えますよね。夏目さんを捕えたい、国内の異能者を一掃したいという動機はいまのところ福地の動機とはなんの関係もありません。

だとすると、もうひとつ裏側になにか目的があるのかもしれませんね。乱歩さんはそこまで見抜いている、ということにもなります。
その目的に政府内部の別の裏切り者が関与している、あるいは時計塔の従騎士が関与しているとか?物語がこのあと、五衰編の裏にあった「鯛」の目的のほうへと展開していく可能性はありそうな気がします。

■白紙の文学書をなぜ英国は求めるのか?

一番最初の頃に敦くんに懸賞金が懸けられた事件では、時計塔の従騎士も参加していました。
なので、時計塔の従騎士も彼らなりに敦くんを欲しがっているということなんだと思います。
フィッツは「家族を救うため」に白紙の本を欲しがっていました。ドスくんは「異能者をなくすため」に白紙の本を欲しがっています。時計塔の従騎士も同じ地平に立っているとすれば、彼らは何のために白紙の本を求めているのかが気になりますね。

時計塔の従騎士について明かされていることはそんなに多くないですが、ヴェルレエヌが英国女王暗殺事件を起こしたときのいきさつがストブリに書かれていて、少しだけ時計塔の従騎士の情報が明かされています。

時計塔の従騎士、そして彼らの守護する英国王室はこの世で最も堅牢な聖域。そこを守護する騎士達は、人間の範疇を超えた、超越者級の異能を備えている。神話やおとぎ話のような亜空間、それが英国王室。

文豪ストレイドッグス STORM BRINGER

この話から、時計塔の従騎士という組織は「英国王室をお守りするための騎士団」だということがわかります。アガサさんも例外ではなく、組織のトップと言えども、英国王室にお仕えしている人なのではないかなと想像しています。

ギルドは個人の寄り合いみたいな組織で、常に組織として一緒にいるというよりは、プロジェクトごとに集まって協力しているような組織なんじゃないかなという感じがしますよね。協力する代わりに多額の報酬が得られる。
だからギルド戦が終わったあとは各々解散、という感じだったのかなと。
そしてドスくんはほぼ個人。
一方の時計塔の従騎士は、騎士団として綿密に統制のとれた組織っぽい感じでしょうか?それぞれに組織の特性があっておもしろいですよね。

こんな風にして考えてみると、時計塔の従騎士が白紙の本を求めるならば、それは女王のためだったり、国のためだったりするのではないかな?という気もします。それこそ…世界征服とか…?英国女王がやりたがりそうなことってなんでしょうね?007っぽくヘリに乗って参上する光景しか私には思いつかず.....

あるいは、英国王室をここまで堅牢にお守りしなければいけない理由、英国女王の命が狙われている理由、英国王室を何から遠ざけようとしているのか、というあたりに、時計塔の従騎士の目的なども関連しているのかもしれませんね。

■ミミックを裏切り者にしたのは誰か

ミミックは大戦末期に本国の奸計によって戦犯扱いになってしまいました。
その後、敵国の兵士のふりをして生き延びているので、死んでいるはずの敵国兵の骸を借りて生きている幽霊として彷徨っていたんでしたよね。

本国の奸計の裏では、和平協定を無理やり結ばせた七人の裏切り者の存在があるんじゃないかなと思います。本国の政府機関はおそらく強制的にそうさせられた、いわゆる受動的な立場だったとも考えられるでしょうか。

騎士団である時計塔の従騎士がこれらの終戦協定にどれだけ関与してるかはわかりませんが、ミミックはかつて自分たちの魂を救ってもらうために時計塔の従騎士に戦いを挑んだと言っていますので、ミミック自身は時計塔の従騎士に対して恨めしい気持ちを持っているわけではなさそう?

未来が読めてしまうジイドにとって、自分を死に導ける人はそれだけ限られている、ということですよね。軍人として、自分の意志で死を選ぶわけにはいかない。だけど、未来が読める以上、自分の意志で死を選ばない限り死ねない。その苦悩から、織田作に救いを求めにきたのが黒の時代の出来事だったと思います。

太宰にとっての直接の仇はミミックであり、恨む対象は森さんと安吾であるとは思いますが、お題主様の言うとおり、そもそもミミックを生み出した存在にも責任があるのかもしれないですね。
戦争を歪んだ形で終結させた、強制的に終戦に持ち込んだ人物は七人の裏切り者ですが、福沢も同じような立場なんじゃないでしょうか?継戦論者暗殺と七人の裏切り者による和平協定が裏でどう繋がっているのかはまだわかりませんが、そういうところもこれから少しずつ回収されていくといいですね!

時計塔の従騎士のみならず、もっと欧州の文豪には沢山出てきてほしいので、五衰編の次が今から楽しみです!

お題を頂きありがとうございました!!


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